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千葉県公立高校
平成31年度学力検査の
出題傾向と対策

平成31年度学力検査の出題傾向分析

学力検査の問題分析【前期選抜】

英語

リスニング・文法・語彙・英作文・長文とすべての英語力が必要とされる入試問題。さまざまな形式の問題が出題され、問題数が多いので、幅広い問題形式に対応できなければならない。

〔1〕~〔4〕はリスニング。対話の応答文選択や内容一致などのオーソドックスな形式に加えて、リスニングには珍しい語彙問題も出題される。数的処理、情報処理の問題を含み、公立高校の出題としては、難易度は高い。配点は33点分を占めるので、リスニング対策は必須である。

〔5〕は語形変化と整序英作文。小問2は派生語への書き換えでした。

〔6〕は20語程度の英作文。絵をみて、その中の人物の発言を自分で考え条件に即して英文を作成する問題。

〔7〕は読解問題。短めの英文や資料が与えられ、それぞれの問いに答える形式となっている。英問英答も出題され、疑問文に即して正しい応答文を一文単位で書く練習が必要。

〔8〕は長文読解。表やグラフなどの数的情報が与えられることが多いが、今年はりんごをウサギの形にむく方法を読んで理解できるかが試された。想像力を要求する問題であった。

〔9〕は対話文読解。対話の文脈を読み取り、空所に適切な文を入れる問題であった。

国語

〔1〕聞き取り問題〔2〕漢字のよみ〔3〕漢字の書き〔4〕語彙・知識問題総合〔5〕論説〔6〕小説〔7〕古文〔8〕作文と、例年通りの構成。漢字の読み書きでは今年も四字熟語が出題された。

語彙・知識総合問題では、漢文の出題(返り点の出題)が復活したほか、文節相互の関係,敬語,行書と楷書の比較などが出題された。論説の記述は,本文の語句を組み合わせれば正確な解答ができる。

小説は、登場人物の心情を説明する問題が多く出題された。小説・論説ともに、本文を要約した文章の空欄にあてはまる言葉を本文中から抜き出す形式の出題が特徴的で、他都県の難関公立高校や難関国私立高校でも頻出の形式である。

古文は『無名抄』からの出題で、昨年と同じく要約文の空欄補充も出題されている。最後の作文問題は、課題文の内容を理解した上で自分の意見を記述する形式だった。

年度によって、出題分野が少しずつ変化するので、幅広く知識を身につけておく必要がある。

数学

大問が5題で、計算、小問集合、関数、平面図形、空間図形の出題となった。

〔5〕は特徴的で、これまで「規則性」に関する文章題の出題が続いていたが、珍しく大問で空間図形が出題された。適切な面を抜き出して考察する必要があり、類似の問題に慣れていないと正答は難しかったかもしれない。

〔4〕の平面図形の証明は標準レベルだが、線分の長さを求める問題は、二等辺三角形の利用で解くことはできるが、それに気づくことが難しかった。

〔3〕の関数は(2)②が等積変形の応用で、ここ数年首都圏では頻出となってきている。

〔2〕は小問集合で、資料の活用は前期で5年連続出題され、作図は二等辺三角形の性質を活かす問題であった。

対策としては、関数、確率、規則性の問題を普段から丁寧に地道に考えていく訓練及び、計算でミスをしない訓練が必要。作図や関数は図形の性質を利用していく様々な問題に触れておくとよい。図形分野は空間図形も含めて、入試の過去問や難関高校向けの問題で知識や思考力をつけ、典型問題に慣れておく必要がある。

理科

例年通り、小問集合が1題、物理、化学、生物、地学の各分野から2題ずつ、大問数9題の構成。難易度は例年並みで、一部難しい問題はあるものの基本的な知識を問う問題がほとんどである。

対策としては
①臨海オリジナル教材の『高校入試コンプリート』を徹底的にやりこむこと。これができれば、満点近くとれる問題である。実際に難しかったであろう3題のうち2題は『高校入試コンプリート』に近い問題が掲載されている。
②「実験・観察」に関する知識が問われることが多いため、中学校での「実験・観察」の授業をおろそかにせず、実験器具の使い方や実験上の注意点、考察内容を覚えていくこと。教科書の「実験・観察」のページも一通り見直しておく必要がある。
③満点を目指すためには、千葉県の過去問を解くことは当然として、レベルの高い東京学芸大学附属、あるいは筑波大学附属などの国立高校の入試問題で練習することも効果があると言える。

社会

出題傾向に大きな変化はなかった。大問8題、小問約30問で、うち短文記述が3問、大問1は千葉に関わる問題。基本的な語句と全分野横断の総合問題で、資料読み取りの力も試されている。

大問2・3は地理。地図で世界の国々や日本の県の位置関係を必ず確認しておくこと。また、資料の読み取りでは、手間のかかる数値の読み取りを慎重に実施すれば正解できる。

大問4・5は歴史。年代や出来事が判断できる語をいち早く見つけられるよう、普段から訓練をしておくこと。今年度は「平成最後」の影響で、日本で最初の元号や、1989年(平成元年)に起きた冷戦終了に関わる出題があった。

大問6以降が公民。出題内容は、「需要曲線」「供給曲線」の読み取りと計算の問題。裁判員制度のしくみを記述する問題など、語句の表面的な意味を知っているだけでは答えられない設問もあった。

各分野に組み込まれている資料読み取り問題は、資料の内容判断と計算を、速く・正確にできるよう練習をしておく必要がある。