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2021年(令和3年)5月号_東京都立高校入試版

公開日:2021年05月01日

東京都立高校入試の仕組みを知ろう

「ペンギン入試レポート5月号(東京都立高校入試版)」では、都立高校入試制度をまとめました。早い時期から入試の仕組みを知り、意識を高めることができるかどうかで結果は大きく変わります。ぜひ、ご一読いただきお役立てください。

高校入試で合格を勝ち取ることができるよう、臨海セミナー職員一同できる限りの指導をさせていただきます。入試に関するご相談などがございましたら、ご遠慮なく臨海セミナーの各教室までお問い合わせください。

1、入試の形態について

都立高校入試には、「推薦による選抜」と「学力検査による選抜」の2種類があります。学力検査による選抜には、まず第一次募集を行い、欠員が生じた場合に第二次募集を行う形式(図①)と、はじめから募集期間を2回に分けて行う形式(図②)があります。推薦入試、第一次募集、第二次募集はそれぞれ1校のみの出願ですが、第一次募集と第二次募集では1回だけ志願変更を行うことができます。

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2、推薦入試について

<出願について>
普通科を志願する場合は、都立高校1校に出願することができます。普通科のコース制高校や専門学科、総合学科を志願する場合は、1校1コースまたは1科(1分野)に出願できます。なお、志願する高校にある同一の学科内に2科(2分野)以上ある場合は、他の1科(1分野)を第2志望とすることができます。ただし、異なる学科(農業科と家庭科、コース制と普通科など)を第2志望とすることはできません。

<選抜方法について>
選抜では、調査書、集団討論および個人面接、小論文または作文、実技検査、その他学校が設定する検査の各得点を総合した「総合成績」により、合否を判定します。各選抜資料の満点については各校で設定しています。令和4年度入試での各校の選抜資料と満点については、令和3年9月に東京都教育委員会のHPにて発表される予定です。

入学選抜実施方法一覧でチェックするポイントは以下の5つです。

①総合成績の点数
②総合成績に占める調査書の得点比率
③調査書の点数化には観点別学習状況の評価と5段階評定のどちらが用いられるか
④個人面接・集団討論の得点と比率
⑤小論文や作文、実技検査等の得点と比率

<選抜資料について>

◇調査書の扱い
受験生の能力をより多角的に評価するため、総合成績に占める調査書点の割合の上限は50%と定められています。なお、調査書の点数化にあたりほとんどの高校で5段階評定を用いていますが、各教科の観点別学習状況の評価(ABC)を用いる学校もあります。

◇個人面接
個人面接では自己PRカードを資料として活用します。志願理由や将来の進路希望などを確めたり、質問の内容を的確に把握し、適切に応答する能力や表現力などをみます。また、これまでの経験を今後の高校生活に活かせる力があるかどうかなどを確認します。

◇集団討論
個人面接と合わせ、集団討論を原則すべての学校で実施します(※エンカレッジスクールは除く)。コミュニケーション能力や協調性、思考力・判断力・表現力などを評価するのが目的です。与えられたテーマについて自分の考えを明確に述べることができるか、複数名の受験生同士が協力して一つのテーマに関して議論を進めて、結論を導くことができるかなどを確認します。これまでの実施例でみると、面接官2~3人、受験生5~6人で一つのグループとなり、面接官が進行役となって、順番に意見や考えを発言させる形式が多かったようです。時間は30分程度で、テーマは社会問題・環境問題や学校生活に関わるものなど、学校により様々です。令和3年度入試では新型コロナウイルス感染症の影響により、すべての学校で集団討論の実施が取りやめとなりました。

◇その他の検査
各校は小論文または作文、実技検査、その他学校が設定する検査の中から、必ず一つ以上を実施します。ただし、実技検査はコース制、専門学科、総合学科に限り、採用することができます。

<文化・スポーツ等特別推薦について>
文化・スポーツ等特別推薦は、文化・スポーツ等において卓越した能力を持つ受験生を対象とした入試です。令和4年度入試における文化・スポーツ等特別推薦の有無および実技検査内容については、令和3年9月に東京都教育委員会のHPにて発表される予定です。

3、学力検査による入試について

<出願について>
都内のどこの高校へも志願できます。全日制普通科へ志願する場合は、1校1コースまたは1科(1分野)を選んで出願します。ただし、志望する高校にある同一の学科内に2科(2分野)以上ある場合は、他のすべての科(分野)に志望順位をつけて出願することができます。

<志願変更について>
1回に限り、出願した高校の志願を取り下げて、別の高校へ再提出する志願変更ができます。ただし、取り下げた高校の同じ学科へ変更することはできません。なお、定時制では、チャレンジスクール、八王子拓真(チャレンジ枠・一般枠)、一橋、浅草、荻窪、砂川のみ、志願変更が可能です。また、これらの高校からは全日制への志願変更も可能です。ただし、全日制の高校から定時制の高校への志願変更はできません。

※志願変更が可能な例
○八潮(普通科) ⇔ 芝商業(商業科)
○富士森(普通科) ⇔ 片倉(造形美術コース)
○国際(国際学科) ⇔ 小平(外国語コース)
○深川(外国語コース) ⇔ 深川(普通科)
○農業(食品学科) ⇔ 農業(食物科)
○六郷工科(プロダクト工学科) ⇔ 六郷工科(デュアルシステム科)
(プロダクト工学科、オートモビル工学科、システム工学科、デザイン工学科の4学科とデュアルシステム科はそれぞれ別の学科として扱うため)

※志願変更ができない例
×園芸(動物科) ⇔ 園芸(食品科)
(同じ学校の同じ学科(両方とも農業に関する学科)への再提出はできない。また、志望順位の変更はできない)
×蒲田(エンカレッジスクール) ⇒ 六本木(チャレンジスクール)
(全日制からチャレンジスクールへの変更はできない。その逆は可)
×六郷工科(プロダクト工学科) ⇔ 六郷工科(オートモビル工学科)
(同じ学校の同じ学科でもあるため)

<学力検査について>
第一次募集・分割前期募集の学力検査については、全日制では原則、すべての学校で実施されます。また、採点ミス防止のため、マークシート方式が採用されています。各教科の満点は100点ですが、一部の学校で特定の教科に比重をかける傾斜配点を行う場合があります(※エンカレッジスクールは学力検査ではなく、調査書、面接、小論文または作文、実技検査での選考です)。

<自校作成問題について>
進学指導重点校(日比谷・戸山・青山・西・八王子東・立川・国立)と進学重視型単位制高校(新宿・墨田川・国分寺)では、英数国の問題を自校で作成します。理科と社会の2教科については都立高校共通問題を使用します。なお、国際高校は、英語の学力検査問題のみ自校で作成します。

<選考について>

◇総合成績の求め方
選考は学力検査の結果、内申点、面接や実技検査等の得点を加えた総合成績で行います。全日制の第一次募集・分割前期募集では、原則としてすべての学校で7:3となっています。

<全日制 第1次募集・分割前期募集の総合成績の求め方(例)>
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◇選考の手順
①学力検査の得点の換算方法
100点満点×5教科=500点満点を700点満点に換算します。
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②内申点の換算方法
9教科45点満点の内申は、学力検査を実施する教科(国・社・数・理・英)の評定を1倍、学力検査を実施しない教科(音・美・保体・技家)の評定は2倍し、合計65点満点とします。さらに内申点を300点満点に換算します。
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※学力検査の実施教科が3教科の場合、内申点の合計は、3科(学力検査実施教科)×5+6科(学力検査を実施しない教科)×5×2=75点満点となります。

③総合得点・総合成績の求め方
上記で計算された学力検査の得点と内申点を合計したものが「総合得点」です。これに、面接、作文、実技検査の点数を加えたものが「総合成績」です。上の例では、①学力検査の換算点495点+②内申の換算点230点=総合得点725点となります。選考にあたっては、総合成績の高い順に合格者を決定します。

<男女別定員制の緩和について>
都立高校の普通科(コース設置校のコース、単位制除く)では、男女別の募集人員があり、男女別で総合成績の順に合格を出します。そのため、男子(女子)より成績の高い女子(男子)が不合格になる場合があります。
男女別定員制の緩和は、こうした状況を改善するための取組みです。男女別定員制の緩和を導入している高校では、次の手順で合格者を決定します。

①まず、男女別に定員の9割まで合格を出します。
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②残りの1割を、①で合格とならなかった受検者の中から、男女合同の総合成績順に合格を出します。
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4、私立併願校について

先月の「ペンギン入試レポート」でもお知らせしたとおり、令和3年度入試の第一次募集・分割前期募集の実質倍率は1.32倍と、依然として都立高校人気がうかがえます。同レベルの学力の受験生が集まる入試は、わずかな得点ミスにより合格が厳しくなる場合があります。また、入試当日の体調等によって、内申に余裕がある生徒でも実力が出し切れないこともあります。したがって、都立高校が第一志望であったとしても、必ず私立高校を併願で受験するようにしてください。先に私立高校を受験することで入試当日の緊張感に慣れることができますし、先に私立高校に合格することで気持ちに余裕を持って都立高校入試に臨むことができます。

併願の私立高校は都立高校が不合格となった際に進学することになる高校です。毎年、都立高校合格発表後に併願した私立高校への進学を取り止め、別の私立高校を受験したいという生徒がいます。そのようなことがないよう、必ず事前に学校説明会などに参加し、校風や教育方針等を見極めたうえで、3年間通いたいと思える高校を受験校とするようにしてください。

また、経済的な事情から私立高校への進学が難しく、都立高校のみを受験するというご家庭があります。入学金や学費等に関しては、国や都からの補助金(返還不要)を利用することで進学が可能な場合も少なくありません。経済的な事情により私立高校の受験を迷われている場合には、ご遠慮なくお通いの教室にご相談ください。  

臨海セミナーの進路指導では、受験生一人ひとりにあった高校選びを、スタッフ一同が全力でサポートしてまいりますので、ご安心ください。

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