2022年(令和4年)4月号_東京都立高校入試版
【令和4年度入試はこう実施された!】
「ペンギン入試レポート4月号(東京都立高校入試版)」では、令和4年度東京都立高校入学者選抜結果についてお知らせします。志望校選びの参考にしてください。
「志望校合格」という15歳の大きな夢の実現に向けて、臨海セミナー職員一同、「情熱なき講師は去れ わかるまで教える それが臨海」という方針のもと、精一杯の学習指導・進路指導にあたらせていただきます。
入試に関するご質問やご相談がございましたら、ご遠慮なく臨海セミナーの各教室までお問い合わせください。
1、志望校調査結果について
東京都教育委員会は例年1月、前年の12月に実施した公立中学校3年生の志望校調査結果を公表しています。 令和4年度入試の志望校調査結果を見ると、都立全日制・高専志望者の割合は63.90%、私立高校・国立高校・他県公立高校志願者は25.85%と依然として都立高校進学志向が高いものの、国立・私立高校志願者も年々増加傾向にあることがうかがえます。
過去5年間の志望校調査結果 (単位 %)
※四捨五入の処理により、合計が必ずしも100にならない場合があります。
2、募集人員について
令和4年3月の都内公立中学校卒業予定者数が、昨年に比べ3,411名増加することを踏まえ、全日制の課程では全体として1,140名の募集人員増となりました。
■募集停止
■募集人員増(※すべて1学級増) ※〔 〕内は学科・コース、校名のみは普通科
■学科改編に伴う変更
3、令和4年度入試の変更点について
(1)出願手続
推薦に基づく選抜及び第一次募集・分割前期募集(チャレンジスクール及び定時制課程単位制の選抜を含む)において、入学願書は原則として中学校が取りまとめ郵送により提出することとしていたが、志願者が郵送により提出する方法に変更。
インターネットを活用した出願を 1 校(立川)から20校に拡大して実施。
(小山台,三田,雪谷,駒場,目黒,練馬,豊島,工芸,晴海総合,足立,足立西,小松川,江戸川,松が谷,立川,福生,五日市,清瀬,若葉総合,第五商業)
(2)推薦入試
推薦に基づく選抜として、新たに「理数等特別推薦」を設け、実施する。理数等特別推薦では、科学技術の根底にある理数系分野の素養を前提に、探究の過程を通して、課題を解決する力や、他者の考えから自分の考えを深めるとともに、新しい価値を生み出す創造性など、変化し続ける社会にあって生徒たちに必要となる力を評価し、選抜を行う。
※令和4年度入試では、立川高校創造理数科において実施。
農業に関する学科、商業に関する学科及び産業科において、推薦に基づく選抜の対象人員枠を、募集人員の40%以内(従前は30%以内)に変更。
(3)一般入試
全日制普通科(単位制及びコース制を除く)のすべての学校(109校)で、10%の男女別定員の緩和措置を実施。(参考 令和3年度入試における10%の緩和措置実施校は42校)
(4)立川高校における「創造理数科」の設置
平成31年2月策定の「都立高校改革推進計画・新実施計画(第二次)」に基づき、令和4年4月、立川高校において、理数に関する新たな学科「創造理数科」を新設。
◇主な特色
①探求的な学習の充実
「理数探究」など、特色ある探求的な学習を通じて、真理を探究し、自ら分析・考察・推論することにより、物事の本質を理解しようとする姿勢や、物事を広い視野で多角的に捉える力などを育成。
②理数教育の充実
「理数数学Ⅰ、Ⅱ」「理数物理」「理数生物」などの専門科目を通じて、理数系分野の素養を育成するとともに、実験や数学的活動などを通して、理科及び数学について系統的な理解を深め、科学的に考察し、表現し、創造する力を育成。
③研究機関や地域との連携
大学・企業などの研究機関や地域と連携して、探求的な学習を深めるとともに、授業外のフィールドワークやワークショップなども企画し、生徒が科学技術の発展について説明を受けたり、実物に触れたりする機会を提供することで、自らの適性を知り、将来の姿を思い描く機会を創出する。
4、推薦入試総括
志望時卒業予定者数に対する東京都立高校推薦入試の応募率は、令和4年度入試では30.4%と昨年度を2.9%下回りました。
過去5年間の推薦応募状況
また、卒業予定者数に占める推薦進学率は11.8%でした。
過去5年間の推薦進学状況
5、第一次募集・分割前期募集総括
令和4年度の第一次募集・分割前期募集の募集人員は全日制の課程では30,306名、昨年より797名増となりました。最終応募者数は41,489名で応募倍率は1.37倍(昨年1.35倍)、受験者数は38,905名で受験倍率は1.29倍(同1.28倍)となりました。また、不受験人員は2,461名でした。
全日制第一次募集・分割前期募集受験状況 (単位:名)