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学習指導要領改定スケジュール

学習指導要領改定スケジュール

学習指導要領改定のねらい

「情報化」や「グローバル化」など急激な社会変化の中でも、未来の創り手となるために必要な資質・能力を備えることのできる“学校教育”を実現することを目標としています。

英語

  • 授業は原則英語で実施
  • 英語話者と、ある程度流暢に会話ができる
  • 英語で発表・討論・交渉できる

数学

  • 統計、データ活用の学習を充実
  • 事象を数理的に考察する能力や、数学を積極的に活用する態度を育成

国語

  • 批評や議論など、実社会に活きる国語能力を育成
  • 古典など日本の伝統文化や言語文化を理解する
  • 国語で思考力・判断力・表現力を養う

理科

  • 仮説→検証計画→観察&実験→まとめの過程を身につける
  • 実験レポートなどを通して分析・考察・推論したことを表現・伝達できる

社会

  • 歴史や地理などについて調査や諸資料をまとめる力を育む
  • 国際理解や国際協力、防災のあり方を考察

教科ごとの改定ポイント抜粋

小学生・中学生の教科

  • POINT
    英語

    ・小中合わせた英単語が、従来の1200語から2200~2500語へ
    ・対話的な活動の強化

  • POINT
    数学

    ・「代表値」は中1から小6へ
    ・「確率」の一部が中1へ
    ・「近似値、誤差」が中3へ
    ・「四分位範囲」と「箱ひげ図」が中2へ

  • POINT
    理科

    ・「生物の特徴と分類」が中1に新設
    ・「2力のつりあい」が中1へ
    ・「葉・根・茎のつくりと働き」が中2へ
    ・「大気圧」が中2へ
    ・「水圧・浮力」が中3へ

  • POINT
    社会

    ・「時差」を中1のはじめに学習
    ・地理の時間数減、歴史の時間数増
    ・琉球文化、アイヌ文化を学習
    ・現代社会の諸問題への対応

高校生の教科

赤字は必修科目
※2022年度から施行
高校生の教科・科目変更点一部抜粋

改定ポイント抜粋

  • POINT
    理数

    (新設科目)
    理数探究基礎、理数探究
    数学・理科の両方の見方・考え方を組み合わせ課題を解決する能力を養う

  • POINT
    数学

    (新設科目)
    数学C
    「数学活用」を廃止し「数学A・数学B・数学C」の各科目へ移行

  • POINT
    英語

    (新設科目)
    英語コミュニケーションⅠ~Ⅲ(のみ必修科目)
    4技能(読む、聞く、書く、話す)を育成。話す英語では、発表および対話を重視

    (新設科目)
    論理・表現Ⅰ~Ⅲ
    4技能のうち「書く、話す」の技能を育成

  • POINT
    社会

    (新設・必修科目)
    歴史総合:近現代史が中心
    地理総合:中学校社会科との関連を図る
    公共:中学校の地歴公民、家庭科、道徳の科目との関連を図る

    (新設・選択科目)
    日本史探究、世界史探究、地理探究

  • POINT
    国語

    (新設・必修科目)
    現代の国語
    実社会・実生活に活用できる国語力を育成する
    言語文化
    古典や短歌・俳句を扱う

    (新設・選択科目)
    論理国語、文学国語、国語表現、古典探究

  • POINT
    総合

    「総合的な学習の時間」⇒「総合的な探究の時間」

覚えておきたいポイント

【小学校】標準授業時数

(2020年度より施行)

英語教育について

小学生

  • 小3から「外国語活動」として英語に関する学習がスタート
  • 小5・6の英語は“教科化”
  • 小学生の英語に関する総授業時間は「70→210コマ」と3倍へ
  • 小5・6の英語では「モジュール授業※」も活用し、週3コマ分の授業(45分×2+15分モジュール×3)を実施
※モジュール授業は国語や算数でも活用されます。

中学生・高校生

  • 中学生・高校生の英語は原則、授業を英語で進める
  • 英語は小中高一貫学習到達目安として、CEFR (※)で中学でA1~A2、高校で A2~B2レベルを想定
  • 中3を対象に英語学力テストを2019年度~実施(3年に1回程度)
  • ※CEFR(セファール)とは?
    "Common European Framework of Reference for Languages: Learning, teaching, assessment(外国語の学習、教授、評価のためのヨーロッパ共通参照枠)"の略で、言語をどの程度まで習得しているかを表す指標です。
    • 複数の言語を対象とした学習、教授、評価のための枠組みとして、長年の言語教育の研究成果を基盤にヨーロッパで開発。
    • 欧米で幅広く導入されている国際標準規格。
    • CEFRの中心になっているのが言語達成度を表す共通参照レベルで、A1からC2までの
      6つのレベルを設定。
    C2:どんな話題でも内容を容易に理解し、非常に複雑な状況でも細かい表現の違いを的確に使い分けることができる。
    C1:多様で高度な話題について内容を理解し、複雑な話題について明確でしっかりとした表現ができる。
    B2:抽象的で複雑な話題の要点を理解し、幅広い話題について自然なやりとりができる。
    B1:身近な話題の要点を理解し、興味関心のある話題であれば、短いながらも自分の意見や理由などを述べることができる。
    A2:身近な内容に関する簡単な表現を理解し、日常生活での簡単なやりとりができる。

    A1:日常生活でよく使われる非常に基礎的な表現を理解し、使うことができる。


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    ※GTEC Core=840まで、Basic=1080まで、Advanced=1280まで、CBT=1400まで測定

デジタル教科書の導入

2024年(令和6年)度から本格導入の予定。紙の教科書と同一の内容がデジタル教科書として導入されます。
拡大縮小・レイアウト調整・強調・音声読み上げ・検索などのデジタル機能の活用により、教育活動の充実を図ります。また、動画や参考資料等、他のデジタル教材との一体的な使用もねらいます。

プログラミング単元を必修化

(小学校)
2020年度からプログラミング必修化。文部科学省の発表によると、プログラミング技能の習得自体が目的ではなく、プログラミング的思考(意図する結果の実現のために、必要なプロセスや対応する記号の組み合わせを論理的に考える力)を育むことをめざすとあります。
目標に対してどのような行動が必要であるか考え、実行に移す訓練といえるでしょう。

(中学校)
2021年度からプログラミング必修化。「技術・家庭科」の技術分野において、プログラミングに関する内容が従前よりも充実化されました。
文部科学省の発表によると、中学校段階のプログラミング教育の主なねらいは下記の通りです。
・課題を設定し全体像を把握した上で、解決のために試行錯誤しながら行動
・プログラムミング技能の育成
・知的財産を創造・保護・活用しようとする態度の育成

(高等学校)
2022年度から「情報Ⅰ(共通必修科目)」でプログラミングやネットワーク・データベース基礎について学習。
また「情報Ⅱ(選択科目)」ではプログラミング等についてさらに発展的に学びます。
文部科学省の発表によると、「情報Ⅰ(共通必修科目)」におけるプログラミング教育の主なねらいは下記の通りです。
・コンピュータの仕組み・限界などを理解
・コンピュータなどの機能をプログラミングにより使用する技能を習得
・目的に応じてコンピュータの能力を引き出す力を養う
・問題解決へのコンピュータの積極的活用・情報社会への主体的な関わり

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