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2023年(令和5年)6月号_神奈川県公立高校入試版

公開日:2023年06月01日

神奈川県公立高校入試の仕組みを知ろう

「ペンギン入試レポート6月号(神奈川県公立高校入試版)」では、令和6年度公立高校入試の日程、および入試制度をまとめました。早い時期から入試の仕組みを知り、意識を高めることができるかどうかで結果は大きく変わります。ぜひ、ご一読いただきお役立てください。

高校入試で合格を勝ち取ることができるよう、臨海セミナー職員一同できる限りの指導をさせていただきます。入試に関するご相談などがございましたら、ご遠慮なく臨海セミナーの各教室までお問い合わせください。

1、令和6年度入学者選抜日程

令和6年度神奈川県公立高校入学者選抜の日程は下記のとおり発表されています。早い時期から入試の日程を把握することで、入試に向けての学習スケジュールを立てることができ、モチベーション向上にもつながります。受験生の皆様は、ぜひご確認ください。

募集期間 令和6年1月24日(水)~31日(水)
※インターネット出願となる。
志願変更期間 令和6年2月5日(月)~7日(水)
※連携型中高一貫教育校連携募集は除く。
学力検査等の期日 令和6年2月14日(水)
特色検査及び面接の期日 令和6年2月14日(水)、15日(木)及び16日(金)
※連携型中高一貫教育校連携募集は2月15日(木)のみ。
インクルーシブ教育実践推進校特別募集は、2月15日(木)及び16日(金)のうち、当該高等学校長の定めた期日。
追検査の期日 令和6年2月20日(火)
合格者の発表 令和6年2月28日(水)

2、令和6年度入試からの選抜制度変更について

神奈川県教育委員会は令和4年7月、令和6年度以降の入学者選抜の主な変更点をまとめ、発表しました。主な発表内容は下記の通りです。

①選抜の実施時期の変更

定通分割選抜の実施時期を数日間繰り下げ、共通選抜の二次募集の結果を確認してから定通分割選抜の検査を受験できるようになります。また、定通分割選抜の二次募集は実施しないこととします。
※共通選抜二次募集と定通分割選抜を同時に出願し、受験できることは変更ありません。

【現行】
2月中旬:共通選抜・学力検査
2月末 :共通選抜・合格発表
3月上旬:共通選抜二次募集・学力検査
     定通分割選抜・学力検査
3月中旬:共通選抜二次募集・合格発表
     定通分割選抜・合格発表
3月下旬:定通分割選抜二次募集・面接
3月末 :定通分割選抜二次募集・合格発表
【変更後】
2月中旬頃:共通選抜・学力検査
2月末頃 :共通選抜・合格発表
3月上旬頃:共通選抜二次募集・学力検査
3月中旬頃:共通選抜二次募集・合格発表
      定通分割選抜・学力検査、合格発表

②実施する検査の変更

共通選抜と定通分割選抜においてすべての受験生に一律で実施していた面接が廃止されます。令和6年度入試以降、面接は特色検査に位置付けを変更し、必要な高校・学科等が実施することになります。
※ただし、クリエイティブスクールでは面接が必須となります。

【現行】
<全日制・定時制>
・共通の検査:学力検査、面接
・必要に応じて、特色検査(実技検査、自己表現検査)
<通信制>
・面接または作文
【変更後】
<全日制・定時制>
・共通の検査:学力検査
・入学者の受入れに関する方針※(アドミッション・ポリシー)に照らして必要と判断した場合に特色検査(実技検査、自己表現検査、面接)を実施
<通信制>
・作文
※入学者の受入れに関する方針(アドミッション・ポリシー)とは、各高校が入学時に期待される生徒像を示す基本的な方針です。

③共通選抜の選考方法の変更

共通選抜(全日制・定時制)の第2次選考において、調査書の各教科における第3学年の「主体的に学習に取り組む態度」の評価を活用します。

【現行】
<共通選抜>
・第1次選考
 調査書の評定(2、3年)及び実施した検査の結果すべて
・第2次選考
 実施した検査の結果すべて
【変更後】
<共通選抜>
・第1次選考
 調査書の評定(2、3年)及び実施した検査の結果すべて
・第2次選考
 調査書の「主体的に学習に取り組む態度」の評価
 (3年)及び実施した検査の結果すべて

3、令和6年度以降の神奈川県公立高校入試制度の概要 

penrepo_k_202306_table1.png

☆共通の検査の学力検査(外国語(英語))においては、全日制・定時制ともにリスニングテストを実施します。

※1 クリエイティブスクール(県立田奈高等学校、県立釜利谷高等学校、県立横須賀南高等学校の普通科、県立大井高等学校及び県立大和東高等学校)は、学力検査を行いません。
※2 クリエイティブスクールは、調査書の評定は使わず、観点別学習状況の評価を活用します。フロンティアスクール(県立横浜明朋高等学校及び県立相模向陽館高等学校)でも、調査書の評定は使わず、必要に応じて観点別学習状況の評価を活用し総合的に選考します。
※3 県立横浜国際高等学校では選考方法が異なります。国際科(国際バカロレアコースを除く)及び国際科国際バカロレアコースそれぞれの選考方法について、当該年度の選考基準を確認してください。

【共通選抜の二次募集】
欠員がある場合、必要に応じて実施します。
学力検査(3教科)を実施し、特色検査のうち面接を実施する場合があります。
調査書と実施した検査の結果をもとに総合的に選考します。

4、共通選抜における各選抜資料の扱いと選考について

(1)各選抜資料の扱い

①調査書の学習の記録における評定
・第2学年と第3学年の9教科の評定を用いる。
・第3学年の評定については、中学校における発達の段階を重視する観点から2倍した数値を用いる。

調査書の評定A(135点満点)=(2年9教科)+(3年9教科)×2

※3教科の範囲で評定を1~2倍し、重点化することができる。

②学力検査の結果

学力検査B(500点満点)=5科×100点

※2教科の範囲で得点を1~2倍し、重点化することができる。

③調査書の学習の記録における観点別学習状況の評価
・第2次選考では、調査書の学習の記録のうち観点別学習状況の評価の「主体的に学習に取り組む態度」を活用する。
・第3学年の「主体的に学習に取り組む態度」の評価を次の表により数値に換算して用いる。

penrepo_k_202306_table2.png

観点別学習状況の評価C=3年9教科の「主体的に学習に取り組む態度」の評価合計

※3教科の範囲で得点を1~2倍し、重点化することができる。

④特色検査の結果

特色検査D=特色検査の得点 (実施校のみ)

(2)合計数値の算出と選考の方法

○A~Dを100点満点に換算したものをa~dとする。

調査書の評定A(135点満点)⇒100点満点【a】
学力検査B(500点満点)⇒100点満点【b】
観点別学習状況の評価C(27点満点)⇒100点満点【c】
特色検査D ⇒100点満点【d】

≪第1次選考≫
a、b、dに各校が定めた比率を乗じてS1を算出、募集人員の90%までS1に基づき選考する。

penrepo_k_202306_formula1.png
※f、gは2以上の整数で、f+g=10となるよう各校で設定。 iは1以上5以下の整数。

≪第2次選考≫
b、c、dに各校が定めた比率を乗じてS2を算出、残りの人員をS2に基づき選考する。

penrepo_k_202306_formula2.png
※g、hは2以上の整数で、g+h=10となるよう各校で設定。 iは1以上5以下の整数。

 5、令和6年度入試以降の変更点Q&A

神奈川県教育委員会では、令和4年7月発表の「神奈川県公立高等学校入学者選抜制度改善方針 説明資料」で、令和6年度入試以降の変更点についてQ&Aを掲載しています。ここでは、特に受験生・保護者の皆様に知っておいていただきたい点を取りまとめましたので、ご確認ください。

(1)選抜機会について

Q:定通分割選抜二次募集がなくなりますが、選抜の機会はどのようになりますか?

A: 定通分割選抜の実施時期を数日間繰り下げることにより、共通選抜二次募集の合否結果が分かってから定通分割選抜の検査を受験できるようにします。これまでは、共通選抜二次募集の検査の翌日に定通分割選抜の検査を受験する日程となっていましたが、今後は共通選抜二次募集の合否結果を踏まえ、定通分割選抜の検査の受験を判断することが可能となります。
 なお、定通分割選抜の志願先が第一希望の場合は、定通分割選抜の合否結果が分かってから共通選抜二次募集の志願先を辞退できることについては変更ありません。

Q:二次募集は必ず実施されるのですか?

A: 二次募集は、全日制及び夜間以外の定時制では共通選抜の合格発表の日以降に募集定員からの欠員の状況に応じて実施する場合があります。夜間の定時制及び通信制では、定通分割選抜は実施しますが、二次募集は実施しません。
 なお、国公私立高等学校(高等専門学校を含む。)及び特別支援学校の合格者となっている場合には、入学手続の有無に関わらず二次募集を志願することはできません。

(2)学力検査について

Q:各学校の学力検査の教科数や実施教科はいつ分かりますか?

A: 各学校の学科・コース・部ごとの学力検査実施教科は、これまでどおり6月頃に公表する予定です。また、例年7月に発行する「神奈川県公立高等学校入学者選抜募集案内」に掲載する予定です。

Q:学力検査は、すべての学校で同じ問題になりますか?

A: これまでどおり、課程ごとに共通の問題で実施します。 全日制では、5教科ともすべての学校で同じ問題となります。定時制では、原則として実施することとなっている3教科(外国語(英語)、国語、数学)について、すべての学校で同じ問題となります。

Q:出題の範囲はどのようになりますか?

A: これまでどおり、中学校学習指導要領に示された内容に基づき出題します。

Q:各教科の満点は何点ですか?また、検査時間は変わりますか?

A: これまでどおり、共通選抜では、全日制・定時制とも、各教科の満点は100点です。また、学力検査の時間は各教科50分です。なお、定通分割選抜では、各教科の満点は50点、学力検査の時間は30分です。

(3)特色検査について

Q:特色検査とはどのようなものですか?

A: スクール・ポリシーのうちの「入学者の受入れに関する方針(アドミッション・ポリシー)」に照らして、入学時に備えている必要のある資質・能力について、調査書や学力検査では測りとることが難しい総合的な資質・能力や特性等をみるために学校が実施することができる検査で、「実技検査」、「自己表現検査」及び「面接」があります。
 「実技検査」では、美術・デザイン系の学科におけるデッサン、体育系の学科におけるスポーツの実技等が例として挙げられます。「自己表現検査」では、与えられたテーマに基づくスピーチや作文等が例として挙げられます。また、「面接」では「入学希望の理由」を共通の観点とし、その他の観点は各校で定め、調査書と面接シート等を参考資料として実施します。

Q:なぜ面接は共通の検査から特色検査に変わったのですか?

A: 学習指導要領が改訂され、中学校では令和3年度から全面実施となりました。改訂された学習指導要領では、すべての教科等の目標や内容が「知識及び技能」、「思考力、判断力、表現力等」、「学びに向かう力、人間性等」の資質・能力の三つの柱で再整理されました。このような学習指導要領改訂の趣旨等を踏まえ、公立高等学校入学者選抜において評価・判定に用いる資質・能力について、「知識及び技能」、「思考力、判断力、表現力等」、「学びに向かう力」に整理しました。
 「学びに向かう力」については、「主体的に学習に取り組む態度」により評価することが適当と考えられること、また、各学校が令和4年度から策定、実施するスクール・ポリシーのうちの「入学者の受入れに関する方針(アドミッション・ポリシー)」に基づき、選抜に必要な学校・学科等において、面接を実施することができるようにすることが望ましいことから、必要な学校が実施する特色検査に面接を位置付けることとしました。

Q:面接はどのように実施されますか?

A: 面接は、各学校の特色ある教育活動に応じた特性や適性、総合的な意欲等を把握することを目的 として実施します。「入学希望の理由」を共通の観点とし、各学校で「学校ごとの観点」を設定します。面接は個人面接とし、面接時間は10分から20分程度の範囲で、各学校が定めます。出願の際に面接シートを提出しますが、学校独自の様式を提出する場合もあります。 特色検査を実施する学校や検査の概要については、「募集案内」等で確認してください。

(4)選抜方法について

Q:共通選抜の第1次選考と第2次選考の方法はどのようになりますか?

A: 第1次選考は募集人員の90%までを選考するもので、第2次選考は募集人員までの残りの人員を選考します。第1次選考と第2次選考は、異なる資料により選考しています。各選考においては、資料の整わない者に配慮した選考も行います。
 第1次選考では、調査書の評定(2・3年)と学力検査や特色検査の結果をもとに定められた数値算出の方法により選考します。第2次選考では、学力検査や特色検査の結果と調査書の各教科における第3学年の「主体的に学習に取り組む態度」の評価をもとに定められた数値算出の方法により選考します。

Q:「資料の整わない受験者」はどのように選考を行うのですか?

A: 「資料の整わない受験者」については、第1次選考・第2次選考のどちらにおいても、活用できる資料をもとに選考を行います。

(5)活用する資料について

Q:評価・判定に用いる資質・能力はどのようなものですか?

A: 改訂された学習指導要領において、すべての教科等の目標や内容が「知識及び技能」、「思考力、判断力、表現力等」、「学びに向かう力、人間性等」の資質・能力の三つの柱で再整理されたことを踏まえ、入学者選抜では、「知識及び技能」、「思考力、判断力、表現力等」、「学びに向かう力」の資質・能力により評価・判定します。
 これらの資質・能力については、中学校における日頃の学習活動の中で「知識・技能」、「思考・判断・表現」、「主体的に学習に取り組む態度」の観点別学習状況の評価により評価されており、その評価が各教科の評定にバランスよく総括されています。また、共通の検査として実施する学力検査では、「知識及び技能」と「思考力、判断力、表現力等」を測ります。
 このため、第1次選考では調査書の評定と学力検査の結果を選考の資料として活用し、調査書の評定を用いない第2次選考では、「主体的に学習に取り組む態度」の評価と学力検査の結果を活用することとしました。なお、特色検査を実施した場合は、その結果も選考の資料として活用します。

Q:調査書と学力検査の重点化はどのようになりますか?

A: 調査書の評定は、第1次選考においてのみ、各教科の[第2学年の評定+第3学年の評定×2]の数値を3教科まで2倍を限度として重点化することがあります。また、調査書の「主体的に学習に取り組む態度」の評価は、第2次選考においてのみ、各教科の第3学年の評価を換算した数値を3教科まで2倍を限度として重点化することがあります。
学力検査の結果は、第1次選考及び第2次選考において、それぞれ2教科まで2倍を限度に重点化することがあります。

 6、令和6年度入試に向けて

令和6年度入試に向けては、神奈川県教育委員会より、6月初旬以降に「神奈川県公立高等学校入学者選抜選考基準及び特色検査の概要」、7月以降に「神奈川県公立高等学校の入学者の募集及び選抜実施要領」が発表予定となります。発表となり次第、「ペンギン入試レポート」等でお知らせします。

神奈川県公立高校入試は、現在大きな改革期を迎えています。臨海セミナーは神奈川県内に多くの教室を持つ大手進学塾として、いち早く正確な情報を皆様に提供してまいりました。現在、入試情報センターを中心として、令和6年度入学者選抜に関する情報収集を進めております。今後も、受験生の皆様に安心して入試を迎えていただけるよう、全力を尽くしてまいります。是非、臨海セミナーの進路指導、学習指導にご期待ください。

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