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2024年(令和6年)4月号_神奈川県公立高校入試版

公開日:2024年04月01日

令和6年度入試はこう実施された!!

「ペンギン入試レポート4月号(神奈川県公立高校入試版)」では、令和6年度神奈川県公立高校入試の結果についてお知らせします。ぜひ、ご一読いただきお役立てください。

高校入試で合格を勝ち取ることができるように、臨海セミナー職員一同、できる限りの応援をさせていただきます。入試に関するご相談などがございましたら、臨海セミナーの各教室までお問い合わせください。

1、令和6年度からの選抜方法の変更について

令和6年度入試から、神奈川県公立高校の入学者選抜制度が一部変更となりました。主な変更点は下記のとおりです。

①選抜の実施時期の変更
定通分割選抜の実施時期を数日間繰り下げ、共通選抜の二次募集の結果を確認してから定通分割選抜の検査を受験できるようになりました。また、定通分割選抜の二次募集は実施しないこととなりました。
※共通選抜二次募集と定通分割選抜を同時に出願し、受験できることは変更ありません。

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②実施する検査の変更
共通選抜と定通分割選抜においてすべての受験生に一律で実施していた面接が廃止され、令和6年度入試以降、面接は特色検査に位置付けを変更し、必要な高校・学科等が実施することになりました。
※ただし、クリエイティブスクールでは面接が必須となります。

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※入学者の受入れに関する方針(アドミッション・ポリシー)とは、各高校が入学時に期待される生徒像を示す基本的な方針です。

③共通選抜の選考方法の変更
共通選抜(全日制・定時制)の第2次選考において、調査書の各教科における第3学年の「主体的に学習に取り組む態度」の評価を活用することになりました。

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2、令和6年度入試の選抜結果について

令和6年度入試において、全日制の課程では145校で共通選抜が行われました。全日制募集人員39,947名に対して志願変更締切時の確定志願者数が47,329名、確定志願倍率1.18倍(昨年度1.17倍)、受験者数が46,877名、受験倍率1.17倍(同1.16倍)、合格者数が38,516名、実質倍率1.21倍(同1.20倍)となりました。ここ数年を通して、大きな倍率の増減は生じていません(※表1参照)。

表1 共通選抜実施状況 (全日制の課程)
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3、募集定員について

神奈川県公立高校入学者選抜の募集定員は、県教育委員会より例年10月に発表されます。令和6年度入試では、令和6年3月の公立中学校卒業予定者数が昨年と比べ、999名減少することを踏まえ、全日制の課程では899名の募集定員減となりました。全日制の課程で、募集定員に変更があったのは次の学校です。

■募集定員を増やした学校

茅ケ崎〔普通科〕(+40名) 

■募集定員を減らした学校

港北〔普通科〕(-40名) 鶴見総合〔単位制総合学科〕(-40名) 川和〔普通科〕(-40名) 白山〔普通科〕(-80名) 旭〔普通科〕(-40名) 舞岡〔普通科〕(-40名) 保土ケ谷〔普通科〕(-80名) 横浜清陵〔単位制普通科〕(-40名) 横浜南陵〔普通科〕(-40名) 横浜立野〔普通科〕(-40名) 生田〔普通科〕(-40名) 百合丘〔普通科〕(-40名) 菅〔普通科〕(-80名) 追浜〔普通科〕(-40名) 鎌倉〔普通科〕(-40名) 深沢〔普通科〕(-40名) 平塚湘風〔単位制普通科〕(-40名) 伊志田〔普通科〕(-40名) 大井〔普通科〕(-80名) 小田原城北工業〔機械科〕(-40名) 小田原城北工業〔電気科〕(-40名) 座間〔普通科〕(-40名) 座間総合〔単位制総合学科〕(-40名) 上鶴間〔普通科〕(-40名) 相模田名〔普通科〕(-40名)

■統合による募集定員の変更があった学校・学科

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4、選抜方法について 

令和6年度入試から、共通選抜に使われる資料は、第1次選考では①調査書の評定、②学力検査の得点、③特色検査の得点(一部の学校)、第2次選考では①学力検査の得点、②主体的に学習に取り組む態度の評価、③特色検査の得点(一部の学校)となりました。各高校は、これらの資料の得点に各校で定めた比率をかけて合計した数値Sを求め、第1次選考で募集定員の90%まで、第2次選考で残りの10%を選考します。

表2は、令和6年度入試での各比率の採択状況を示しています。第1次選考では5:5、つまり調査書の評定と学力検査を同等に重視する比率を採択した学校が最も多く、次いで4:6、6:4となりました。第2次選考で最も多く採択された比率は8:2、次いで7:3であり、多くの学校・学科で学力検査を重視する傾向が見られました。

表2 令和6年度入試の各資料の比率(全日制の高校)
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表3は、令和6年度入試で調査書の評定や学力検査を重点化した学校を示しています。重点化とは、選抜において特定の教科を重視するために、調査書の評定や学力検査の得点に一定の範囲で比重をかけて計算することをさします。国際科や外国語コースで、英語の評定や英語の入試得点を2倍し、英語の得意な受験生の総合成績が高くなるようにするなどが重点化にあたります。

表3 令和6年度入試で調査書・学力検査を重点化した学校
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5、学力検査について

令和6年度入試共通選抜の合格者の教科別平均点は表4の通りです。

表4 共通選抜(全日制の課程)合格者の教科別平均点 (満点は100点、追検査を含む)
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令和6年度入試の出題傾向と今後の対策

英語

まずは教科書に載っている単語や文法の知識をきちんと身につけましょう。また、単語は意味を知っているだけでなくどのような場面で使われるかも理解しておくとよいでしょう。文法についても、それぞれ異なる単元で学んできた文法事項を組み合わせて文を作ったり、読み取ったりすることができるようにしましょう。

基本的な単語や文法について確認すると同時にリスニングや読解問題といった実践的な問題に取り組みましょう。特にグラフや表、資料を用いた問題は近年毎年出題されており、英語を用いた状況理解や課題解決の力が求められます。早いうちから、模擬試験を受けるなど実際の入試問題を想定した練習をしておく必要があります。

国語

まずは小中学校で学んだ漢字を、熟語や文の形で練習しましょう。また、助詞や助動詞の識別をはじめとした文法事項や、語句知識の復習も行いましょう。小説文では登場人物の行動などに着目して心情をとらえながら読む練習、論説文では筆者の主張や要旨をつかむ練習が必要です。古文については「誰が何をしたのか」を把握しながら読む練習をしましょう。資料の読み取りは、同じようなテーマの文章を二つ読み、それぞれの筆者の主張の共通点や相違点をとらえたり、文章から得られる教訓を一定の長さの文で記述したりする練習ができると良いでしょう。

神奈川県公立高校入試の国語は、記述問題が少ない分、文章も選択肢も字数が多く、迅速な文章読解と選択肢の正誤判断が求められています。神奈川県に限らず、様々な都道府県の入試問題などを使って、時間を意識しながら問題演習を数多く行うことが得点力アップにつながります。

数学

公式を使って面積や体積を求める、関数の問題における座標の代入や直線の式を求めるといった「解答に必要となる下準備」は正確さもさることながら短時間で処理できることはとても重要です。日々の学習の中で訓練的に取り組むことと、入試形式の問題でその処理を運用していくことで効率よく身につけることができます。模擬試験を受け、復習にも活用し、入試に向けて準備をしましょう。

理科

入試では、複数の知識を結び付けて考える問題や身のまわりの事象についての問題が多く出題されます。図や表・グラフから得られる情報から「どの知識を使うのか」「どういった原理に基づいた事象なのか」を素早く正確に判断し、読み取る力が求められています。これらの力は一朝一夕で身につくものではないため、入試形式の問題で解き方や考え方を繰り返し練習していきましょう。

社会

問題数が多いので、全体的にテンポよく解き進める必要があります。資料を読み取る問題は、知識はもちろんのこと、読解力や計算能力も必要です。そして、早く正確に解くためには、どの選択肢から考えるべきかを判断する力も求められます。

知識事項は地理・歴史・公民のいずれの分野でも正しく理解することが必要です。入試に向けての勉強は単純な用語の暗記で終えるのではなく、資料の読み取りでも知識として活用できるようにしましょう。そのためには実戦的な問題演習が重要です。

6、特色検査について

令和6年度入試から、これまですべての受験生に一律で実施していた面接が特色検査に位置付けられ、特色検査は、「自己表現検査」、「実技検査」、「面接」の3種類となりました。令和6年度入試で特色検査を実施した高校・学科と検査内容は下表のとおりです。自己表現検査実施校のうち、学力向上進学重点校と学力向上進学重点校エントリー校では、県が作成する「共通問題」と「共通選択問題」を採択しました。

表5 令和6年度入試で特色検査を実施した全日制高校(クリエイティブスクールを除く)
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※1 横浜国際の国際バカロレアコースは、自分の考えを150~200語程度の英語で記述する問題を含む。
※2 声楽は相模原弥栄のみ。
※3 厚木北と相模原弥栄は共通種目もあり。

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