
2025年(令和7年)1月号_私立高校入試版
「ペンギン入試レポート1月号(私立高校入試版)」では、面接を受ける上でのポイントを掲載します。面接は①受験生の人間性を知ることができる②数値では読み取ることのできない面を評価できる、という2つの観点から重要視されています。面接の時間は5分から10分程度の学校が多いようです。その短い時間で試験官は受験生の様々な姿勢を判断しようとするので、その時にだけ自分をよく見せようとしたり、緊張して何も発言しなかったりする事はマイナスにとられてしまいます。普段の自分を飾らずに表現できることが好印象につながりますので、内容をご確認いただき、しっかりと準備をしてから本番に臨んでいただきたいと思います。
臨海セミナーでは、志望校合格という15歳の一つの大きな夢の実現に向けて、職員一同できる限りの応援をさせていただきます。「わかるまで教える、それが臨海」という方針のもと精一杯の指導をさせていただきます。入試に向けてご質問、ご相談などございましたら、お通いの教室までご連絡ください。
【1】 面接の実施形態
面接には、大きく分けて次の3つの形態があります。
①受験生個人面接
面接の実施形態として最も多く、全体の約70%を占めています。受験生1名に対して、試験官1~3名が一般的です。
②受験生グループ面接
面接を実施する学校の約25%で採用されています。受験生5名前後に対して、試験官1~3名が一般的です。
③保護者面接
首都圏では数校実施しているのみとなります。単独で行われる例はほとんどなく、上記の①②と併せて行われることが多いようで、保護者1名に対して、試験官1、2名が一般的です。
【2】 面接の質問内容
面接の質問内容は受験する学校・年度・担当する試験官によっても異なりますが、面接を受けるうえである程度準備しておいたほうがよい一般的な質問内容をまとめました。下記の例をご参考ください。
~ よく聞かれる質問例 ~
・志望の理由
・高校入学後の抱負
・将来の進路
・中学校生活について(中学時代に熱中したこと・部活動・遅刻や欠席の理由など)
・当校について(学校の印象・当校を知ったきっかけ・学校見学・説明会への出席など)
・今一番関心のあること(最近のニュースについてなど)
・家族構成(家庭での役割など)
・自分の性格・長所や短所
・得意不得意教科
・筆記試験の感想
・趣味や特技
・他に受験する学校
・通学経路と所要時間
・友人について
・休日の過ごし方
・自己PR
【3】 面接を受ける上でのポイント
面接試験の試験官は、受験生の総合的な人物評価をする際のポイントとして、主に①服装、②態度、③言葉遣い、④人柄、⑤応答内容、⑥全体的な印象の6点をチェックしています。以下の点に気を付けて面接に臨んでください。
◆事前準備
□自分の言葉で自分の考えを表現できるようにしよう
マニュアル通りの返答や作りこんだ返答は良い印象を与えません。普段の自分を飾らずに自分の言葉で表現できるように準備しよう
□建学の精神は、言葉の暗記ではなく、中身をよく理解しておこう
□学校の校風や教育方針を事前にしっかりと理解しておこう
志望理由と教育方針の理解が一致しないことがないように
□入学後の展望など、思い描いていることを意欲をもって具体的に話せるようにしよう
□日頃からきちんとした言葉遣いやあいさつ、正しい姿勢を心掛け、習慣にしておこう
◆服装 身だしなみ:清潔感があり好印象を与える服装・身だしなみに
□髪形は整えよう(当然ですがパーマや髪を染めるなどは論外)
□ズボンは指定のものにしよう(変なはき方も禁止)
□ズボン・スカートの丈が短すぎたり、長すぎたりしないようにしよう
□化粧をしたり、アクセサリーなどをつけていかないこと
□校章・名札はきちんと付ける。曲がっていないかも注意しよう
□詰襟のホック・制服のボタンはきちんと留めよう
□爪は切って、マニキュア等を付けないようにしよう
□靴や鞄は中学生らしいものか確認しましょう(汚れや、派手な靴・鞄も注意ポイントです)
制服がない場合は?
式典(卒業式)などで着る学校指定の服装、またはそのような服装がない場合は黒や紺のズボンやスカートに白のYシャツやブラウス、(寒ければ落ち着いた色のセーターなど)一般的な制服に近い服装にしましょう。中学校から指示があればそちらに従いましょう。
◆面接会場で:待ち時間も面接中
□待ち時間でも私語をしないで静かに待機しよう
□待ち時間中に携帯などを使用しないこと
□待機中はだらしない姿勢にならないようにしよう
□キョロキョロしないで落ち着いて待っていよう
□名前を呼ばれたら元気よく「はい」と答えよう
入室するとき
□入室時にドアをしっかりノックしよう(試験官がドアを開けてくれる場合もある)
□入室するときに元気よく「失礼します」とあいさつをしよう
□入室した後は扉のほうを向いて静かに閉めよう(試験官がドアを閉めてくれる場合もある)
□ドアを閉めたら試験官に一礼しよう
□受験票を試験官に手渡そう(受験票を試験官に渡さず、持ったまま面接を受ける場合もある)
□イスの隣まで移動して元気に「よろしくお願いします」とあいさつをしよう
□試験官に「かけなさい」と言われてから座ろう
面接中
□姿勢正しく座ろう
□落ち着いた態度を心掛けよう
□何度も頭をかいたり、髪形を直したりしないようにしよう
□敬語をきちんと使おう(ていねい語「~です・~ます」調)
□家族には敬語を使用しないこと 例)お父さん⇒父 おばあさん⇒祖母 おじさん⇒おじ
□話を聞くときや質問に答えるときは試験官の顔を見るようにしよう
□ゆっくり話すことを心がけよう
□返答に困って黙ってしまっていないか
質問がよく聞き取れなかったら「すみません、もう一度お願いします」、
分からない・答えられない質問をされたときは「すみません、分かりません」とはっきり言おう
□見当違いの返答をしていないか
落ち着いて話をよく聞こう。質問がよく聞き取れなかったら「すみません、もう一度お願いします」とはっきり言おう
□試験官に対してなれなれしい態度、煮えきらない態度、ふてくされた態度をとらないこと
退室するとき
□最後に扉の前で元気よく「ありがとうございました」と一礼しよう
□扉は静かに閉めて退室しよう
□面接は学校から出るまで続いていると思って行動しよう
◆面接が終わった後
□寄り道などせずに帰宅しよう
□校門を出た直後に大騒ぎしないこと
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