senryu_champion_kv.png 受験を終えた小6・中3・高3の生徒の皆さんに書いてもらった「臨海川柳」の優秀作品を発表します。

臨海川柳王

川柳王

終わるまで 鎖国をしよう SNS

ウシガエル(横浜緑ケ丘高)

評:
時代とともに子どもたちのコミュニケーションも変わりました。遠く離れた友達とも交流を深める事のできるスマホは、さながら遠くの国と繋がる港のように、世界を広げてくれる夢のようなツールでしょう。しかし受験生です。その誘惑を振り切って、港を閉じる覚悟が必要な時がやってきます。ペンを手に後ろ髪引かれる思いを振り払い、独り机に向かう誇り高き姿がそこにはあるのでした。

川柳王

お弁当 母のエールが 詰まってる

Futaba(大宮高)

評:
長い受験生生活、支えになるのは何よりも家族の応援です。詰められているのは、子どもの大好物のおかず。体を壊さないように、栄養のバランスも考えて。頑張って。でも、無理はしないで。お弁当箱を開けた時、その子が感じ取ったお母さんからのメッセージは何だったのでしょうか。親は子どもと一緒に試験を受けることは出来ませんが、お弁当から伝わってくる思いは、いつでも子どもの胸の中で勇気を与えてくれるものです。

川柳王

「合格」が 一番素敵な 二字熟語

K.R.(県立船橋高)

評:
日本語というのは不思議な言語です。仮名と漢字の組み合わせがあり、さらに漢字は複数で集まって異なる意味を生み出します。「合」という字にも「格」という字にも、あの憧れの志望校を掴み取った瞬間の、歓喜も祝福も、まるで感じ取る事は出来ません。ところが「合格」。なんと素敵な二字熟語でしょう。思えば「素」も「敵」も、これと言って素敵な匂いは感じられず、何故そんな字を書くのか、辞書に聞いてみたくなる一句でした。

佳作

中学受験(小6)部門

諦めない 合格ラインの 一ミリを

ありゆみ(中大横浜中)

夢にみる あの制服を 着る時を

かすてら(日大藤沢中)

高校受験(中3)部門

単語帳 貼ったふせんの ミルフィーユ

MK(横浜翠嵐高)

夏に泣き 正月に泣き 春笑う

松尾芭蕉の弟子(柏南高)

動くP そして新たに 増えるQ

ねこまんま(城西大川越高)

分かるのに 深読みしすぎて かえちゃった

まこ(綾瀬高)

スマホとの 距離と偏差値 反比例

キャラメル(市立船橋高)

初夢は 一揆ニッケル 三単現

たこやき(多摩高)

おにぎりに 込もった想い 母の愛

ねえさん(伊志田高)

三が日 塾と我が家の シャトルラン

N.I.(横浜翠嵐高)

自習室 お前がいれば 俺もいる

H.T.(検見川高)

どうしてだ せんたくしにない 出た答え

Y(横須賀高)

手をのばせ スマホじゃなくて 参考書

サナ(希望ケ丘高)

ライバルに 負けじと残る 自習室

しょうき(横浜国際高)

自習室 毎日行ったら 顔みしり

Y(追浜高)

合格後 絶対言うぞ ブラボーを

たこやき(多摩高)

三が日 家族はこたつ 俺は塾

小谷翔平(上矢部高)

なぜだろう 気づけばいつも 臨海に

K.K.(柏陽高)

大学受験(高3)部門

蜘蛛の糸 補欠合格 すがる僕

つむつむ(早稲田大)

赤本と 共に過ごした クリスマス

T.K.(明治大)

ご応募いただいた皆さん、
本当にありがとうございました!!