2026年(令和8年)1月号_埼玉県公立高校入試版
学力検査の出題傾向と対策
「ペンギン入試レポート1月号(埼玉県公立高校入試版)」では、令和8年度入試日程と過去平均点、令和7年度入試の学力検査の出題傾向と対策を掲載しました。分析をもとに、入試までに準備しておくことをまとめていますので、学習の参考にしてください。
臨海セミナーでは、志望校合格という15歳の一つの大きな夢の実現に向けて、職員一同できる限りの応援をさせていただきます。「わかるまで教える、それが臨海」という方針のもと精一杯の指導をさせていただきます。入試に向けてご質問、ご相談などございましたら、お通いの教室までご連絡ください。
■令和8年度埼玉県公立高校入試日程
| 出願入力期間※1 | 令和8年1月27日(火)~2月10日(火) |
|---|---|
| 出願書類等の提出期間※2 | 令和8年2月13日(金)・16日(月)・17日(火) |
| 志願先変更期間 | 令和8年2月18日(水)・19日(木) |
| 学力検査 | 令和8年2月26日(木) |
| 実技検査(芸術系学科等)・面接(一部の学校) | 令和8年2月27日(金) |
| 追検査※3 | 令和8年3月 3日(火) |
| 入学許可候補者発表※4 | 令和8年3月 6日(金) |
※1インターネットを活用した出願を実施。
※2 2月13日は郵送による提出。
※3追検査はインフルエンザ罹患をはじめとするやむを得ない事情により学力検査を受験できなかった志願者を対象とする。
※4入学許可候補者発表後に実施する欠員補充の日程及び内容については、実施する高等学校において定める。
■埼玉県公立高校入試受験者平均点
学力検査は国語・社会・数学・理科・英語の5教科で、英語にはリスニングテストがあります。検査時間は5教科すべて50分です。過去5年間の入学者選抜における学力検査の5教科の平均点は下記のとおりです。なお、学校ごとの平均点や合格者最高点・最低点等については非公表となっています。

英語
出題傾向の分析
今年の設問は昨年同様大問5題、小問総数31問でした。
大問1はリスニング問題。設問指示が英語で放送されるという近年の傾向は、今年も変更はありませんでした。
大問2は語句を記述する問題。日本語のメモを参考にして、ポスターの内容を完成させるもので、昨年に続き空欄に英文を書く問題も出題されました。今年はイベントへの参加を促す文を書くというものでした。こちらは2つ以上の英文を書く必要があり、時間がかかったかもしれません。
大問3は読解の問題。指定された文を適切な場所に入れる問題や語順整序などが出題され、本文内容の理解力、文法知識が試されました。
大問4は4つのパートに分かれた対話文についての読解問題で、新しい交通機関がテーマでした。問3は対話文の内容から年表を完成させる問題が出され、「~年間」や「…する前に~年」という表現を読み取る必要がありました。 大問5は読解の問題と英作文。本文の内容を言い換えた文の空所補充問題などが出題されました。英作文は「図書館はマンガ本を置くべきか」というテーマ。今年は問題文にテーマが日本語で提示されず、本文中の下線部を参照する形式だったものの、条件をよく読めば、日本語のヒントがありテーマを把握することが出来ました。
入試までに準備しておくこと
入試の問題形式は様々で、リスニング、文法、読解、英作文など、総合的な力が問われます。過去の入試問題や似た形式の問題を繰り返し解くことが効果的です。英文の内容を理解していないと正答できない問題が多いので、文章を速く正確に読む力をつける必要があります。教科書のリーディングのページなど語数の多い英語の文章を、全体の内容を把握しながら読み進める練習をしておくとよいでしょう。英作文は数多く問題を解いて添削してもらい、英文を書く力をつけていきましょう。
出題一覧表

国語
出題傾向の分析
例年同様、大問5題、小問25題の構成でした。
大問1は小説文。ピアノ伴奏を担当する予定だった合唱コンクール前に怪我を負った主人公の心情の変化を描いた作品で、本文中の心理描写や周囲の描写・言動等も踏まえながら、文章を丁寧に読み取ることが求められました。
大問2は漢字の読み書き・文法・話し合いの内容についての問題。漢字は読み書きともに小学校までに学習した漢字を中心に出題されました。動詞の活用形を問う問題が「話し合いの様子」中に組みこまれるなど出題形式に多少の変更はありましたが、基礎的な文法知識を問われている点は変わらず、落ち着いて対応すれば問題なかったでしょう。
大問3は論説文。マレーシアの狩猟民の社会における権力者の仕組みに関する文章でした。具体例を挙げながら、日本の「贈与交換の原理」とは異なる考え方を提示しており、受験生にとって論理的思考や多角的な見方が求められる文章でした。
大問4は古文。全体として平易な表現で記述され、内容にも一貫性のある文章でしたが、問2のように和歌の解釈に関わる問題も出題されたため、解答に時間のかかった受験生が多かったかもしれません。
大問5は作文。与えられたテーマに対して、複数のグラフを見ながら自分の考えを書くものでした。
入試までに準備しておくこと
記述問題が多く、200字程度の作文もある分、文章を速く正確に読む力が必要です。漢字は、小中学校で学習したものの復習を行いましょう。文法や語彙などは、中学校で学習する内容が幅広く出題されるため、定期テストなどに合わせて復習し、知識を定着させましょう。小説文では登場人物の心情の変化を把握しながら読む練習を、論説文では段落ごとの内容を把握し、指示語や接続語に気をつけながら読む練習を重ねることが大切です。古文については、「誰が何をしたのか」を把握しながら文章を読む練習を重ねましょう。作文は、実際に過去問など類似の条件に沿って書き、添削をしてもらいましょう。資料(特にグラフ)を読み取り、自分が主張したいことを明確にし、その主張の根拠となるような自分の経験を書く練習を行いましょう。
出題一覧表

数学
出題傾向の分析
大問1は小問集合で全16題、65点分の配点でした。計算や方程式の解法から8題のほか、反比例の式、円周角、四分位数、正四角錐の体積、確率、おうぎ形と三角形の面積、方程式の利用、相対度数からの出題でした。正四角錐の体積の問題や、おうぎ形と三角形の面積の問題では、どちらも単純に公式に当てはめるだけでなく、補助線を引いて高さを求める必要がありました。
大問2は作図と平行四辺形であることの証明でした。作図は円の接線を作図する基本的な問題。証明は中点連結定理を利用して、1組の対辺が平行で長さが等しいことを導く問題でした。
大問3は数と式の問題。(1)は表の続きを考えることで求めることができたため、実際に書き出した受験生も多くいたと思われますが、(2)の証明から確かめることもできました。(3)も(2)の証明により、規則性を見つけることができたのではないでしょうか。
大問4は関数の問題。(1)は直線の式を求める基本的な問題で、(2)は問われている座標を文字でおいて、面積についての方程式を立てる問題でした。2次方程式になるため、xの範囲に注意しながら解が条件を満たしているかを確かめる必要がありました。
入試までに準備しておくこと
多くの問題が、基本的な解法に即した取り組みやすい内容です。一見難しく見える問題でも、取りかかってみると複雑な手順がいらないことに気づけると思います。ただし、中には難しい問題や、解くための手順を覚えている必要がある問題もあります。普段から時間を意識して演習を重ねることで、解けるかどうかを瞬時に判断する力や、解き進めるスピードを磨いていきましょう。
出題一覧表

理科
出題傾向の分析
大問1が小問集合、大問2~5が実験と観察に関する設問という例年通りの構成でした。
大問1は星の動き、植物の特徴など、4分野から2題ずつの出題。各単元の基本事項をおさえてあれば正解できる内容でした。
大問2は大地の変化。断層や震度、プレートの動きについての問題でした。初期微動継続時間から震央を図に示す問題などが出題されました。
大問3は微生物のはたらき。菌類・細菌類や分解者のはたらきについての問題でした。実験の結果から川の水に含まれる微生物の数を問う問題などが出題されました。
大問4は物質の密度。液体に入れたときの浮き沈みから密度を判断したり、計算する問題が出題されました。問5では、水の温度と密度の資料から、湖の水が底まで凍らない理由についての考察が出題されました。
大問5は電流と磁界。電流を流したときの磁界の向きから、地球の北極、南極付近での磁界の向きや強さについて出題されました。
入試までに準備しておくこと
基本的な知識を問う問題と、図や文章を読み取る力を試される問題がバランス良く出題されました。
応用的な問題も、学校の定期テストなどを復習していれば解けるような問題や、入試で多く出題されるような問題まで様々です。まずは学校で習う知識をしっかり身に付けた上で、入試の過去問や模試の問題を幅広く練習してみましょう。どのような問題が出ても慌てず、落ち着いて与えられた情報を読み取り、問題を解くために必要な情報を取捨選択できる力を身に付けたいところです。そのためには、ただ一度解くだけで終わりにせず、間違えた問題はなぜ間違えたのか、知識が足りなかったのか、考え方が誤っていたのかなど、間違えた原因を解説を読んで把握し、似たような問題を解けるようにしておきましょう。また、難度が高いように見える問題も、いったん飛ばした後に必ず解くようにしてみましょう。
出題一覧表

社会
出題傾向の分析
問題構成は昨年から変わらず、大問6題、小問30題でした。正しいものをすべて選ぶ完全解答形式の問題や、記述形式の問題も引き続き出題されています。
大問1は世界地理。問3はサウジアラビアにおける外国人人口の変化をグラフから読み取り、記述する問題でした。
大問2は日本地理。問5は野外観察の記録を読んで、写真が撮られた場所を地形図から選ぶ問題でした。
大問3は近世までの歴史。問5は江戸時代の初期に世界でおきた複数のできごとについて、正誤の組み合わせを選ぶ問題でした。
大問4は近現代の歴史。問3は大正時代の政党政治の発達を図式化した「ステップチャート」の空欄に当てはまる語の組み合わせを選ぶ問題でした。前後のできごとを手がかりにして解くため、時代の流れを理解しておく必要がありました。
大問5は公民。問5は天候不順による野菜価格の高騰を題材に、需要量・供給量・価格の関係を説明する問題でした。需要曲線・供給曲線を用いて、市場経済において価格がどのように変化するかを理解できているかが問われました。
大問6は3分野の小問集合。問4は3年前から出題されている、レポートに適したグラフを選び、そこからわかることを記述する問題でした。資源管理に向けて国際会議で決められた取り組みの結果、クロマグロの資源量が回復したという成果を示す文脈を読み取ることができれば、記述問題もまとめやすかったでしょう。
入試までに準備しておくこと
問われる内容は基礎的なものが多いですが、因果関係や仕組みまで理解していることが大切です。過去の入試問題を解くことでどのような問われ方をされるのか実際に確認し、慣れていきましょう。その中で、資料を活用する問題を解く際の計算の仕方やどのような点に注目すべきか、といった考え方も身につけていきましょう。
出題一覧表

学校選択の出題傾向と対策
英語
出題傾向の分析
大問の構成や問題数は大問4問、小問総数30問で、昨年と同様に読解問題を中心に構成されていました。
大問1はリスニング問題。英語で放送される設問指示を聞き取る形式は例年通りでした。
大問2は会話文読解で、近年の新しい交通機関に関する題材でした。問3では会話文の内容についての英問英答、問7では別々の場面で行われた一連の会話文の内容に合う選択肢を選ぶ問題もあり、速く正確に読む力が求められました。
大問3は長文読解で、森林保護がテーマの文章でした。語順整序や英問英答など、様々な形式の問題が出題されました。本文の空欄にあてはまる文や語を選ぶ問題では、前後の文脈を理解した上で解答する必要がありました。
大問4は英作文。「中古品を購入する人は今後増えると思うか」という質問に対して自分の考えを書くものです。実生活にかかわりのある身近なテーマで、受験生にとっては答えるべき内容を比較的想像しやすかったかもしれません。40語以上50語程度と語数が多いため、平易でかまわないので自信をもって使える単語や文法を用いて書くことを心がけましょう。
入試までに準備しておくこと
リスニング、文法、読解、英作文などの総合的な力が高いレベルで問われます。埼玉県の過去問だけでなく、他の都道府県の入試の問題を多く解いておくことも練習になるでしょう。また、共通問題より高い語彙力が求められるため、教科書で出てきた単語や表現は必ず身につけておきましょう。読解問題では、量の多い英文を速く正確に読み解くことが求められます。例年、問3では専門的な用語や難度の高い単語を多く含む文章が出題される傾向にあるので、注釈を確認しながら読む練習も必要になります。条件英作文はテーマや条件に沿った内容を、英訳しやすい表現でミスを減らすように注意しながら書く練習をしましょう。身近な社会的事象がテーマとして取り上げられる可能性があるので、日頃から自分の意見を持ち、考えたことを英語で表現する練習をしておくとよいでしょう。
出題一覧表

数学
出題傾向の分析
大問1は小問集合で全10題、45点分の配点でした。式の計算、式の値、2次方程式、資料の活用、方程式の応用、反比例、正四面体を切断した図形の体積、確率、面積、相対度数を用いた説明の問題が出題されました。
大問2は作図と証明。(1)の作図は主に円周角を利用した接線の問題で、比較的難しいものでした。(2)は中点連結定理を利用した、平行四辺形の性質の証明でした。
大問3は数と式の問題。(1)は表の続きを考えることで求めることができたため、実際に書き出した受験生も多くいたと思われますが、(2)の証明から確かめることもできました。(3)も(2)の証明により、規則性を見つけることができたのではないでしょうか。
大問4は関数の問題。(1)は直線の式を求める基本的な問題で、(2)はグラフ上の三角形を回転させてできる図形の体積の問題でした。(3)は問われている座標を文字でおいて、面積についての方程式を立てる問題で、2次方程式になるため、xの範囲に注意しながら解が条件を満たしているかを確かめる必要がありました。
大問5は空間図形。(1)は円柱の切断面の面積の問題で、 直角から三平方の定理を利用して辺の長さを出す必要がありました。(2)は円柱内の球の半径の問題。半径をしっかり引くことが大事でした。
入試までに準備しておくこと
さまざまな難問に挑戦してレベルを上げることはもちろん、効率よく確実に得点につなげる準備も重要です。各設問の解法や優先順位を考え、適切に判断できるよう練習しましょう。普段から手順を意識し、時間と効率を考えながら問題演習に取り組むことが大切です。
出題一覧表

小学生、中学生、高校生それぞれに無料体験がございます。
