2026年(令和8年)1月号_東京都立高校入試版
学力検査共通問題の出題傾向と対策
「ペンギン入試レポート1月号(東京都立高校入試版)」では、令和8年度入試日程と令和7年度入試の第一次募集・分割前期募集での学力検査共通問題の出題傾向と対策を掲載しました。分析をもとに、入試までに準備しておくことをまとめていますので、学習の参考にしてください。
臨海セミナーでは、志望校合格という15歳の一つの大きな夢の実現に向けて、職員一同できる限りの応援をさせていただきます。「わかるまで教える、それが臨海」という方針のもと精一杯の指導をさせていただきます。入試に向けてご質問、ご相談などございましたら、お通いの教室までご連絡ください。
■令和8年度東京都立高校入試日程
推薦に基づく選抜(※1)
| 出願受付期間(※2) | 【志願者情報入力期間】 令和7年12月19日(金)~令和8年1月16日(金) 午後5時 【書類提出期間】 令和8年1月9日(金)~16日(金) |
|---|---|
| 実施日 | 令和8年1月26日(月)・27日(火) |
| 合格発表 | 令和8年2月2日(月) |
学力検査に基づく選抜
第一次募集・分割前期募集 (※1、3)
| 出願受付期間 | 【志願者情報入力期間】 令和7年12月19日(金)~令和8年2月5日(木) 午後5時 【書類提出期間】 令和8年1月30日(金)~2月5日(木) |
|---|---|
| 取下げ | 令和8年2月12日(木) |
| 再提出 | 令和8年2月13日(金) |
| 学力検査 | 令和8年2月21日(土) |
| 合格発表 | 令和8年3月2日(月) |
分割後期募集・ 全日制第二次募集(※3、4、5)
| 出願受付期間 | 令和8年3月5日(木) |
|---|---|
| 取下げ | 令和8年3月6日(金) |
| 再提出 | 令和8年3月9日(月) |
| 学力検査 | 令和8年3月10日(火) |
| 合格発表 | 令和8年3月13日(金) |
※1 インターネットを活用した出願により行う。
※2 都立国際高校の国際バカロレアコースの入学者選抜についても上記日程で実施。 また、インターネットを活用した出願により行う。
※3 分割募集:昼夜間定時制において、定員を前期と後期に分割し、2回に分けて行う募集。
※4 第二次募集:第一次募集で欠員のある学校が行う欠員補充の募集。
※5 インフルエンザ等学校感染症罹患者等に対する追検査は、分割後期募集及び全日制の第二次募集の日程で実施する。
英語
出題傾向の分析
問題の構成は例年同様、大問4題、小問23問の出題です。英文記述の問題は今年もリスニングの英問英答と英作文の2問が出題されました。
大問1はリスニング問題で、短い対話や案内を聞き、その内容に関する質問に答えるものです。選択肢から、どのようなことについて質問されるか、選択肢になっている情報はどこで出てくるかを想定しながら聞くことが求められます。
大問2は資料を伴った対話文やEメールを読んで答える問題で、最後に英作文が出題されています。英作文は、自分がもっと練習したいことについて、条件をもとに3つの英文で書く問題でした。平易でかまわないので、文法や単語のスペルに誤りのない英文を書くようにしましょう。
大問3は対話文読解の問題です。自分が興味をもっていることについて学ぶことをテーマとした対話文でした。下線部が示す内容やその理由について、前後でどのように話されているか理解する必要がありました。 大問4は長文読解の問題です。例年通り、本文の内容に関する問題と、本文の流れに沿って4つの文を並べかえる問題が出題されました。解答の根拠となる箇所を本文全体から探す設問が多いため、時間がかかる傾向があります。各段落の場面を把握しながら読み進めるとよいでしょう。
入試までに準備しておくこと
文章を読んで答える問題が大部分ですので、英文を速く正確に読む練習をする必要があります。教科書に載っている文章をはじめ、日頃から多くの英文に触れるようにしましょう。代名詞が指す内容や接続詞に注意しつつ、段落ごとの内容を把握しながら読む練習をすると効果的です。英作文問題の対策としては、まずは中学校3年間で学習する単語・表現や文法事項を、教科書などを使って復習し、それらを使った文を作る練習をしておきましょう。完成した文の内容だけでなく、時制や記号などのミスが起きないよう確認する習慣をつけましょう。また、大問1のリスニング問題は、英語を聞き取る練習を続けることが重要です。過去問や英検のリスニング問題などを活用するとよいでしょう。入試問題全体の出題形式として大きな変化はありませんので、過去問や似た形式の問題を解いておくと対策として有効です。繰り返し解くことで、時間配分や各問題の解き方を練習しましょう。
出題一覧表

国語
出題傾向の分析
例年と同様、大問5題、小問25題の構成で、記述型の設問は漢字と200字作文のみでした。
1⃣・2⃣は漢字の読み書きです。書きは小学校、読みは中学校までの学習範囲からの出題でした。
3⃣の文学的文章は、小学生が主人公の文章でした。例年通り、全て記号選択型の設問で、表現について述べたものを問う問題が1問と、それ以外は登場人物の様子や心情の読み取りに関する出題が中心でした。
4⃣は「文化の累積的な進化」にまつわる論理的文章でした。設問構成はほぼ例年通りで、傍線部の説明を問うものや段落どうしの関係を読み取るものが出題されました。傍線の近くに書かれた内容を正確にとらえれば正答を導くことの出来る問題が多かったです。問5では、文章内容をふまえ、「文化を受け継ぎ発展させること」というテーマで体験や見聞を含めて自分の意見を書く200字の作文が出題されました。
5⃣は古典を引用した複数の文章を読む問題で、昨年に引き続き「和歌」についての対談と文章でした。今年はA、Bの二つの文章からの出題でした。都立入試では頻出である発言の役割を問うものや、本文の語に相当する古文の原文を問うものも出題されました。また、例年同様、文法に関する設問も出題されました。
入試までに準備しておくこと
小・中学校で学習した全ての漢字について、読み書きの復習が必要です。文学的文章では、教科書レベルのものからでよいので、登場人物の心情を押さえながら読む練習が必要です。また、表現や情景描写から心情を理解し、説明できることや、表現技法についての知識も大切です。論理的文章は、普段から段落の役割を意識し、筆者の主張を正確にとらえる練習を重ねましょう。古典を引用した複数の文章では、古典の内容は現代語訳がある場合が多いとはいえ、歴史的仮名遣いや基礎的な読解法は身につけておくべきです。また、現代文の部分は、過去の入試での出題が、評論文、会話文と多岐にわたるので、さまざまな形式に慣れておく必要があります。修飾語や助詞について問われることもあるので、文法事項も復習しましょう。200字で記述する作文は10点と配点が大きいので、短い時間でテーマに合わせて自分の体験や考えを書き上げる練習の積み重ねが必要です。
出題一覧表

数学
出題傾向の分析
問題構成、総設問数、難易度は例年通り。大問1~5の配点はそれぞれ46点、12点、15点、17点、10点。
1⃣は計算と方程式、2乗に比例する関数の変域、確率、作図の問題でした。どの問題も頻出パターンなのでここで落とすことのないようにしたいところです。
2⃣は円周上に配置された数字の関係を把握する問題でした。例もわかりやすく、丁寧に状況を整理すれば取りかかりやすい問題でした。
3⃣は関数のグラフと図形の問題。問3は点Pのx座標を文字でおき、2つの三角形の面積比からそのx座標を求める問題でしたが、関数の式や座標を文字でおいたまま計算する必要があり、正確さが求められる問題でした。
4⃣は半円内にできる図形での角度の表現、合同な図形の証明、面積比の問題でした。
5⃣は空間図形。問1の体積、問2の面積を答える問題で、必要な長さを相似や三平方の定理を用いて正確に求めることができれば解きやすい問題でした。
入試までに準備しておくこと
全体的に、解きやすい問題で構成されています。数学で点差をつけるためには、難問や時間のかかりそうな問題にも挑戦しなくてはなりません。例えば今年の3⃣問3、4⃣問2②、5⃣問2などのように、問われていることの把握や計算処理に時間を要する問題にじっくり取りかかれる時間を確保する必要があり、とくに3⃣問3では解くための方針を立て、複雑な計算式を正確に処理する力が必要です。このような総合的な力を問われる入試レベルの問題や、模擬試験に多く挑戦することで時間配分の練習もしっかりしていきましょう。ぜひ、実践してみてください。
出題一覧表

理科
出題傾向の分析
出題形式・出題数はほぼ例年通りで、全小問数は25点で各4点でした。何度も読み直すことがないように、必要な情報を読み取り、まとめる要領の良さが必要です。
1⃣の小問集合は、刺激、惑星、光の屈折、密度、圧力、遺伝についての問題でした。
2⃣は、例年通りレポート形式でテーマは植物に関してのものでした。植物の分類、酸・アルカリ、湿度、力の分解について問われました。
3⃣は、1年生で習った地学に関する内容が幅広く問われ、火成岩、堆積岩、柱状図について満遍なく理解できているかの問題でした。
4⃣は、生物の成長と細胞について調べた実験の問題でした。実験結果や図の情報を整理して判断する問題でした。
5⃣は、熱分解をテーマにした問題で、熱分解で発生する物質について考える問題と、必要な数字を整理して計算する問題がありました。 6は、電力、電力量、磁界に関する問題でした。実験と結果から必要な数値やキーワードを読み取ることで、正解を導くことができたでしょう。
入試までに準備しておくこと
ここ数年、問われている知識や技能は基本的なものでも、問題文が長く複雑になる傾向にあります。内容把握に時間をかけ過ぎないように、気をつけなくてはなりません。そのために、教科書やワーク、問題集などで基本的な知識や技能を習得し、さまざまな問題に触れ、内容を理解し解き方を考える練習を数多く積みましょう。複雑な問題文をしっかり読み込み、要点を把握することが重要です。
出題一覧表

社会
出題傾向の分析
問題構成は大問6題、総小問数20題、全問題の配点が5点と、昨年から変更はありませんでした。
1⃣は各分野の小問集合。問1は<ルートマップ>と写真を照らし合わせて、写真が撮られた場所を指している地形図を選ぶ問題でした。
2⃣は世界地理。各設問で地域ごとの気候や産業の知識が求められました。世界の気候帯と雨温図に関する問題は頻出であるため、各気候帯の特徴や分布をおさえておきましょう。
3⃣は日本地理。問2は各県の果実収穫量の特徴を把握できていれば解きやすかったでしょう。
4⃣は歴史分野。並べ替えや年表中の指定された期間のできごとを選ぶ問題が多く、用語を暗記するだけではなく、時代の流れやどのような影響で起きた出来事かを理解している必要がありました。
5⃣は公民。問3は経済成長率の推移を表すグラフと家計に関する資料をもとに、指定された時期の景気の状況をとらえ、適する財政・金融政策を選ぶ問題でした。
6⃣は総合問題。問1は各国の農林水産業の特徴に加え、独立した時期や国連に加盟した時期も手がかりにするため、地理と歴史の両方の知識が必要でした。
入試までに準備しておくこと
都立高校の入試問題では学校の教科書の基礎的な知識を身につけた上で、資料から必要な情報を素早く、かつ的確に読み取ることができるかを問われます。記述問題も、その場で提示された資料にもとづいて解答をまとめる力が必要です。日頃の勉強から一つ一つの用語をただ覚えるだけでなく、地理であれば「なぜこの地域でこの産業がさかんなのか」、歴史や公民であれば「どのような意図でこの政策を行ったのか」といったところまで学ぶことを意識するとよいでしょう。
出題形式の大きな変更は考えにくいので、過去の都立高校の入試問題を多く解いて慣れておくことが最も効果的な入試対策になります。
出題一覧表

小学生、中学生、高校生それぞれに無料体験がございます。
