2026年(令和8年)1月号_神奈川公立高校入試版
学力検査の出題傾向と対策
「ペンギン入試レポート1月号(神奈川県公立高校入試版)」では、令和8年度入試日程と令和7年度入試での学力検査の出題傾向と対策を掲載しました。分析をもとに、入試までに準備しておくことをまとめていますので、学習の参考にしてください。
臨海セミナーでは、志望校合格という15歳の一つの大きな夢の実現に向けて、職員一同できる限りの応援をさせていただきます。「わかるまで教える、それが臨海」という方針のもと精一杯の指導をさせていただきます。入試に向けてご質問、ご相談などございましたら、お通いの教室までご連絡ください。
■令和8年度神奈川県公立高校入試日程
共通選抜
| 募集期間 | 【志願情報申請期間】令和8年1月23日(金)~29日(木) 【中学校長承認期間】令和8年1月23日(金)~30日(金) |
|---|---|
| 志願変更期間 | 【志願変更情報申請期間】令和8年2月4日(水)~6日(金) 【中学校長承認期間】令和8年2月4日(水)~9日(月) ※連携型中高一貫教育校連携募集を除く。 |
| 学力検査等の期日 | 令和8年2月17日(火) |
| 特色検査及び面接の期日 | 令和8年2月17日(火)、18日(水)及び19日(木) ※連携型中高一貫教育校連携募集は2月18日(水)のみ。 インクルーシブ教育実践推進校特別募集は、2月18日(水)及び19日(木)のうち、当該高等学校長の定めた期日。 |
| 追検査の期日 | 令和8年2月24日(火) |
| 合格者の発表 | 令和8年2月27日(金) |
英語
出題傾向の分析
大問構成は昨年と変わらず8題構成でした。英語の基本的な知識に加えて、場面に応じた英文を作る力、資料や英文から情報を整理して読み取る力など、より実践的な力が求められました。
問1はリスニング。出題形式は例年通りでしたが、(ア)では放送文・選択肢ともに昨年よりも短くなりやや易化したと言えます。
問2・3は空所にあてはまる適切な語句を選ぶ問題。問4は語順整序の問題。語彙や文法は教科書レベルであるものの、文意を理解して適切な語を選んだり文を完成させたりする必要がありました。
問5は英作文。英文とイラストから場面を把握し、適切な英文を作る必要がありました。指定語の使い方で迷ったかもしれませんが、前後の内容や完成文に対する返答にあたる文章から文型を考えられるので、あまり時間をかけずに解答したい問題です。
問6は長文読解問題。空欄に入れる適切な語句や英文を選ぶ問題や、本文との内容一致が出題されました。
問7は英文と資料を見て答える問題。対話文や問い合わせフォームでのやり取りを読みながら、資料と照らし合わせて情報を整理することで、選択肢を絞ることができます。計画を立てたり条件に沿って金額を求めたりという題材は近年の入試で頻出となっています。
問8は対話文読解問題。(ア)は会話の内容に合うグラフを選ぶ問題でした。本文中の下線部以降を読み進め、「最も高い」や「~%」のような情報を正確にとらえることができれば正解にたどり着くことができます。問6や問8にある内容一致の問題は文章全体を見る必要があるので時間がかかりそうですが、消去法を用いて効率よく解くとよいでしょう。
入試までに準備しておくこと
まずは教科書に載っている単語や文法の知識をきちんと身につけましょう。また、単語は意味を知っているだけでなくどのような場面でどのように使われるかを理解しておく必要があります。文法の知識も、それまで別々の文法事項として学習してきたものを組み合わせた文を作ったり、読み取ったりすることができるようにしましょう。
基本的な単語や文法について確認すると同時にリスニングや長文読解、対話文読解などの実践的な問題に取り組みましょう。グラフや表、資料を用いた問題は近年毎年出題されており、英語を用いた状況理解や課題解決の力が求められます。模擬試験を受験したり、実際の入試を想定した問題集を解いたりする中で、どの問題にどのくらいの時間をかけるかを把握し、時間内に解く練習をすることが有用です。
出題一覧表

国語
出題傾向の分析
今年は、昨年と変わらず大問5題、小問30題の構成でした。
問一は、漢字の読み、同じ読みの漢字、俳句の鑑賞です。同じ読みの漢字は選択式で、小学校で習った漢字を中心とした基本的な熟語が多く出題されました。
問二は小説文。大学生が水墨画教室の講師をする中で、小学生とのやり取りを通して絵を描くときに大事なことを思い出す物語でした。例年と同じく心情を問う問題が中心で、登場人物の心情やその変化を丁寧に読み取る必要がありました。
問三は論説文。自己デザインに関する文章で、抽象的なテーマのため、難しいと感じた受験生もいたでしょう。(ク)のように、傍線部が設けられていない問題では、文章の広い範囲から、筆者の主張を探すことができるかが問われました。
問四は古文。場面が二つに分かれた文章で、誰の行動なのかを把握したり、発言の意図を正しく理解したりすることが求められました。
問五は「モバイル端末と手紙でのやりとりの違い」について、二つの文章から情報をとらえる問題です。(イ)のような文章を読んでまとめたメモを完成させる問題は、指定語句をヒントに文章中からあてはまる部分を探すと書きやすいでしょう。
入試までに準備しておくこと
まずは小中学校で学んだ漢字を、熟語やその漢字を含んだ文の形で練習しましょう。また、助詞や助動詞の識別をはじめとした文法事項や、語句知識の復習も行いましょう。小説文では登場人物の行動などに着目して心情をとらえながら読む練習、論説文では筆者の主張や要旨をつかむ練習が必要です。古文については「誰が何をしたのか」を把握しながら読む練習をしましょう。
神奈川県公立高校入試の国語は、記述問題が少ない分、文章も選択肢も字数が多く、迅速な文章読解と選択肢の正誤判断が求められています。神奈川県に限らず、様々な都道府県の入試問題などで、時間を意識しながら問題演習を数多く行うことが得点力アップにつながります。
出題一覧表

数学
出題傾向の分析
大問数は昨年と同様6題でしたが、大問ごとの小問配置と配点に多少の変化がありました。
問2は、変化の割合や円すい台の体積などが出題されました。
問3は、相似な図形の証明のほか、円と角度の利用、データの処理、2次方程式の利用、三角形と角度についての出題がありました。円と角度の利用の問題では、与えられた条件から特別な三角形や相似な図形を見つけ、面積を求めるために必要な長さを把握していく難度の高い設問でした。データの処理については、会話文と箱ひげ図から3人の生徒がデータのどの位置にいるかを丁寧に読み取る必要のある設問でした。
問4の関数では、反比例のグラフ(双曲線)が含まれた出題でしたが、解く手順に大きく影響するものではありませんでした。問題文で与えられている情報を抜け漏れなくグラフに整理しましょう。(イ)では、計算ミスをいかにしないかが重要です。正確かつ素早く解きましょう。(ウ)では、2つの三角形ともにすべての頂点の座標が把握できるので、そこから面積を求めての比較や等積変形を利用しての比較など複数の解法が見つけやすく、比較的解きやすかったのではないでしょうか。
問5の確率は、例年通りの出題で、難度の高いものではありませんでした。
問6の空間図形は、(ア)の表面積は基本的な手順で落ち着いて計算をすることで得点できる設問でした。(イ)ではまず求める線分GIを含む底面に垂直な平面をかき抜き、次に3点G、H、Iの位置を正しくかき入れることでGIを求めるために着目すべき三角形が見えてくる例年と比べ得点しやすい出題でした。
入試までに準備しておくこと
公式を使って面積や体積を求める、関数の問題における座標の代入や直線の式を求めるといった「解答に必要となる下準備」は正確さもさることながら短時間で処理できることはとても重要です。日々の学習の中で時間を意識して訓練的に取り組むことと、入試形式の問題でその処理を運用していくことで効率よく身につけることができます。模擬試験を受け、復習にも活用し、入試に向けて準備をしましょう。
出題一覧表

理科
出題傾向の分析
大問構成は例年通りです。配点については昨年同様1点問題や2点問題が設置されたうえ、問5が(オ)までの5問となり、大問内での配点も複雑化しました。暗記や単純な計算のみならず、問題文を整理し、知識と結び付けて考える問題が出題されました。
【物理分野】 凸レンズ、オームの法則、静電気、力と運動からの出題。問1(イ)(ウ)では、中2で習う基本的な知識が問われました。問5では、図や表を読み取ったうえで、中3の知識を活用する問題が多く出題されました。
【化学分野】 密度、イオン、気体の性質、吸熱反応、化学変化と質量からの出題。問2の小問集合は知識を整理して解く問題が出題されました。問6はグラフや表を読み取り、活用することが必要でした。
【生物分野】 顕微鏡、動物の分類、血液の循環、分解者のはたらきの実験からの出題。問7では、実験上の注意や、実験結果の考察など、広い範囲から出題されました。知識はもちろんのこと、表の情報を読み込んで考察することで正解に大きく近づけたでしょう。
【地学分野】 露点、惑星、昼夜の長さ、プレートの動き、地震からの出題。問4(イ)では、細かい知識を必要とする問題が出題されました。問8では、プレートや地震計についての知識を問われる問題から、地震の到達時間の計算まで、地震に関する広い知識・思考が必要となる問題が目立ちました。
入試までに準備しておくこと
入試では、複数の知識を結び付けて考える問題や身のまわりの事象についての問題が多く出題されます。図や表・グラフから得られる情報から「どの知識を使うのか」「どのような原理に基づいた事象なのか」を素早く正確に判断し、読み取る力が求められています。これらの力は一朝一夕で身につくものではないため、入試形式の問題で解き方や考え方を繰り返し練習していきましょう。
出題一覧表

社会
出題傾向の分析
大問は7題で、設問数は34題とほぼ例年通りでした。問題形式は昨年と同様、すべて選択形式の問題でした。
問1は世界地理。(エ)は植民地支配においてどの国がどの国を支配していたかを正しく選ぶ問題でした。(オ)は表をもとに日本との時差から地図上の地点を求める問題でした。どちらも選択肢の表現や表はあまり見慣れない形式だったかもしれませんが、問われているのは基本的な知識です。
問2は日本地理。昨年に続き国内の都市の雨温図の組み合わせが出題されたほか、(ウ)は資料をもとに地域ごとの産業別就業者人口割合を考える問題でした。
問3は近世までの歴史、問4は近代以降の歴史。弥生時代から21世紀までと、中1~3までの知識が広く求められました。問3(ア)、問4(エ)ではできごとを古い順に並びかえる問題が出題されているため、用語そのものだけではなく、どの時代のできごとであるか、その時代の中の流れまで理解しておく必要がありました。
問5は公民の経済分野、問6は政治分野からの出題。問5(イ)は「円が売られる」ことによって円高・円安どちらが進むかという、為替相場(レート)を理解しているか問われる問題でした。問6(オ)は効率と公正の考え方を実際の話し合いにあてはめる問題でした。
問7は三分野総合問題。各分野の知識と、資料を読み取る力がバランスよく求められました。特に(エ)は昨年も出題されていましたが、4つの資料を読み取って内容を整理する必要があったために、解答に時間がかかった受験生が多かったかもしれません。
入試までに準備しておくこと
問題数が多く、知識を幅広く問う問題構成であるため、全体を通して素早く正確に解き進める必要があります。資料を読み取る問題は、知識はもちろんのこと、読解力や計算能力も必要です。そして、早く正確に解くためには、設問のどの選択肢から考えるべきかを判断する力も求められます。
入試に向けての勉強は単純な用語の暗記で終えるのではなく、資料の読み取りでも知識として活用できるようにしましょう。なるべく早い段階で基礎的事項を固めた上で、問題演習を数多く行うとよいでしょう。
出題一覧表

小学生、中学生、高校生それぞれに無料体験がございます。
