2026年(令和8年)1月号_千葉県公立高校入試版
学力検査の出題傾向と対策
「ペンギン入試レポート1月号(千葉県公立高校入試版)」では、令和8年度入試日程と過去平均点、令和7年度入試での学力検査の出題傾向と対策を掲載しました。分析をもとに、入試までに準備しておくことをまとめていますので、学習の参考にしてください。
臨海セミナーでは、志望校合格という15歳の一つの大きな夢の実現に向けて、職員一同できる限りの応援をさせていただきます。「わかるまで教える、それが臨海」という方針のもと精一杯の指導をさせていただきます。入試に向けてご質問、ご相談などございましたら、お通いの教室までご連絡ください。
■令和8年度千葉県公立高校入試日程
| 入学願書等提出期間 | 【志願者情報の登録及び入学検定料の納付期間】※ 令和8年 1月13日(火)~2月 2日(月) 【出願書類(調査書等)提出期間】 令和8年 2月 3日(火)・4日(水)・5日(木) |
|---|---|
| 志願又は希望の変更受付期間 | 令和8年 2月10日(火)・12日(木) |
| 学力検査等の期日 | 令和8年 2月17日(火)・18日(水) |
| 追検査受付期間 | 令和8年 2月20日(金)・24日(火) |
| 追検査の期日 | 令和8年 2月26日(木) |
| 入学許可候補者発表の期日 | 令和8年 3月 3日(火) |
※インターネットにより必要な事項を入力して申し込む。
■千葉県公立高校入試平均点

英語
出題傾向の分析
問題の構成は大問9題、小問32題で、昨年から大きな変更はありませんでした。文法や単語の知識だけでなく、英語で表現する力が求められました。
大問1~4はリスニング問題。大問4は、聞き取った英文をもとにメモを完成させていく問題でした。事前に空欄の前後を見て何に注意して聞き取ればよいか把握しておくとよいでしょう。
大問5は語形変化・語順整序の問題。仮定法や現在完了といった多くの教科書では中3で学習する文法事項が問われた一方で、指示代名詞の複数形や不定詞といった中2までに学習する単元も出題されています。特に語順整序では、英文の構造を正しく理解するだけでなく、文脈を考えながら語群を見るとすばやく正確に解くことができます。
大問6は条件英作文の問題。異なる2つの場面に対し、それぞれ適する英文を作る形です。平易でもよいので、ミスのない文を作りましょう。
大問7・8は読解問題。大問7は、対話文中に適切な語句を補う問題や、資料をもとに答える問題などが出題されました。大問8は、挫折の経験とそこから学んだ「生きがい」の大切さについてのスピーチを読んで答える問題でした。昨年はスピーチを聞いた後の話し合いの場面を見て答える問題が多くありましたが、今年はその場面が1つの設問として出題されました。
大問9は対話文中の空欄に当てはまる文を答える問題。インタビュー形式の対話文で、何について話しているかといった会話の流れはとらえやすいものの、前後の内容を正確に読解しなければ誤ってしまう問題もありました。
入試までに準備しておくこと
設問の傾向自体に大きな変更はなかったため、過去問や似た形式の問題を解くことが有効です。
対話文や長文など多量の英文を速く正確に読む必要があるため、日頃から英語の文章に多く触れるようにしましょう。また、英文の内容把握とともに資料の情報を整理する力も求められます。リスニング問題は、過去問などを用いて継続的に問題を解く練習を重ねておきましょう。語順整序や語形変化の問題は、教科書で学習した内容を偏りなく復習することで点数を上げることができます。条件英作文問題は、教科書に掲載されている場面ごとにどのような表現・文法が用いられているかを把握し、繰り返し練習することが効果的です。
出題一覧表

国語
出題傾向の分析
大問は7題、小問は33題の構成でした。漢字や仮名遣いの問題を含めた記述問題の配点は約40点でした。大問一は聞き取り問題です。会話の中で自分の意図を相手にうまく伝えられなかった体験を通して、他者に正確に伝える際に注意することを問う問題でした。
大問二、大問三は漢字で、書きは小学校、読みは中学校までの学習範囲からの出題でした。漢字の書きでは今年も四字熟語に関する問題が出題されました。
大問四は論説文です。サイエンスとアートの相違点・共通点についての文章でした。(2)はサイエンスとアートにおける「わたし」の扱いの違いを選択肢から選ぶ完答問題でした。(6)(b)は本文と別の引用文を照らし合わせて設問中の空欄にあてはまる言葉を書く問題でした。
大問五は小説文です。心情を問うものが中心でした。(3)は心情、発言の意図を問うものですが、本文では傍線部の発言の意図を直接説明されていないため、登場人物の言動など文脈から読み取る必要がありました。
大問六は古文です。文章は例年並みの長さでした。(5)(c)の記述問題は15~20字と、昨年より字数が少なくなり、文の形も指定されているため、書きやすかったという受験生も多かったかもしれません。大問七は作文です。『イソップ物語』の寓話をもとにして、最後にどのような終わり方をするか選び、完成させた文章から読み取れることを自分の体験をふまえて説明する問題でした。
入試までに準備しておくこと
漢字は、小中学校で学習したものの復習を行いましょう。また、品詞の識別をはじめとした文法事項や、語句知識の復習も行いましょう。聞き取り問題は、英語と同様に練習を継続的に行うことが大切です。過去問などで練習するとよいでしょう。論説文は段落ごとの要旨をつかむことを意識し、小説文は登場人物の立場や関係性、心情の変化やその理由を正確に読み取る練習をしましょう。論説文・小説文ともに、記号選択形式に加え、書き抜き・記述形式の問題もあるため、さまざまな問題を解いて慣れていく必要があります。古典は、登場人物を把握し、誰が何をしたのか、行動の理由は何かなどを読み取る練習を積み、仮名遣いや返り点(漢文)に関しても復習しておくとよいでしょう。作文は、実際に書くことが上達につながります。まずは過去問を使って書くのがよいでしょう。
出題一覧表

数学
出題傾向の分析
大問の構成は昨年と同じ4題で、配点も大問1~4それぞれ51点、15点、16点、18点と昨年同様。また、マークシート式が導入されて2年目の入試です。
大問1は小問集合で式と計算、2次方程式、平方根、四分位範囲、確率、1次関数、作図といった内容が出題されました。比較的解きやすい問題が多く、特に作図は過去の傾向より難度は低い問題でしたが、確率と空間図形の融合問題が出題されました。
大問2は放物線と平行四辺形を利用した問題。(1)(2)は必ず得点したい基礎的な内容です。(3)は双曲線が加わり、面積から座標を求める必要がありました。
大問3は半円と三角形の相似についての問題でした。(1)は円周上の2点と円の中心を頂点とする三角形が二等辺三角形になることを説明した文の穴埋めで、例年同様あとの設問を解く手がかりでもあります。(2)は相似な図形の証明で、頻出パターンの問題でした。(3)は相似な図形の組み合わせを利用して、三角形の面積を求める問題でした。
大問4は回転するおうぎ形や円錐について、会話文を埋めながら解き進める問題で、円錐が平面上を1周する間に、何回転するのかに注目する必要がありました。
入試までに準備しておくこと
難問で得点するには、模擬試験や入試過去問を使ってさまざまな解法や考え方に触れ、より短い時間で、正確な解法を選択できる判断力を磨きましょう。特に、関数と図形の融合問題や平面図形の複雑な問題はしっかりと対策しておきたいです。中学校3年間で学習する内容全てが出題範囲となるため、複合的な問題の出題も少なくありません。近年の出題領域・傾向にとらわれず、万遍なく学習しておきましょう。
出題一覧表

理科
出題傾向の分析
例年通り、大問1が小問集合、大問2~9は物理・化学・生物・地学から各分野2題ずつの出題でした。また、マークシート式が導入されて2年目の入試になります。
大問3は光の進み方についての問題。(2)は台形のガラスを通り抜ける光の道すじを、屈折角の大きさから選択する問題でした。(4)は液体の水面を屈折する光の作図から求める問題でした。
大問4は空気中の水蒸気についての問題。問題文から露点と、空気中の水蒸気量を読み取る力、湿度から水蒸気量を計算する力が試されました。
大問7はダニエル電池のしくみについての問題。金属板の変化などの知識だけでなく、実験からイオンへのなりやすさを読み取る必要がありました。
大問8は植物のつくりについての問題。表で与えられた実験結果から葉の表側と裏側からの蒸散量を比べる問題も出題されました。
また、昨年は文で答える問題が2問、図に示して答える問題が2問でしたが、今年は文で答える問題がなくなり、図に示して答える問題が3問出題されました。
計算問題は複雑なものこそありませんが問題数が多いため、短時間で処理していく力が問われました。
入試までに準備しておくこと
出題内容、難易度ともに中学校の定期テストと同程度の問題が多く、教科書内容をしっかりと理解していれば正解できました。グラフをかく問題や、表・グラフから読み取る問題も複数あるため、中1・2のうちに基本事項をできるだけ多く身につけ、その後思考力や判断力を問う問題を模擬試験などで練習できると良いでしょう。
出題一覧表

社会
出題傾向の分析
大問数は8つ、設問数は32問と問題構成は昨年から変わりませんでした。
大問1は各分野の小問集合。(4)は生成AIの利用に関する設問という、近年話題となっている内容が出題されました。
大問2は日本地理の問題。(4)の地形図の読み取りでは、誤っている内容を答える設問が2つ出題されました。
大問3は世界地理の問題。複数の空欄を補充する完答問題が多かったですが、選択肢自体は比較的簡単なものでした。(4)の雨温図に関する問題は、気候ごとの分布を把握しておけば正答できます。
大問4は近世までの歴史の問題。(3)は織田信長の政策について、20字以内で記述する問題でした。
大問5は近代以降の歴史の問題。(4)は日本とイギリスの産業革命の影響について、表の空欄に当てはまる内容をそれぞれ選ぶ問題でした。一見複雑に見えますが、選択肢に示された組み合わせを考えると正答を絞り込んでいくことができました。
大問6は経済分野の問題。(3)は社会保障関係費の国民負担率についてのグラフから、各国の特徴を読み取る問題でした。「大きな政府」と「小さな政府」の理解が問われました。
大問7は政治分野の問題。(2)はそれぞれの裁判所の特徴をまとめた文から地方裁判所を選ぶ問題でした。 大問8は国際社会に関する問題。(2)の発電エネルギー源別割合のグラフは、地理でもよく出題されるものです。
入試までに準備しておくこと
必要な知識は教科書に掲載されている範囲のものですが、資料を用いた問題も多いのが特徴です。単純に用語を暗記するだけではなく、「なぜそうなるのか」「どのような影響があったのか」という観点で学習することを心がけるとよいでしょう。過去の入試問題を通して、出題形式に慣れることも重要です。
出題一覧表

小学生、中学生、高校生それぞれに無料体験がございます。
