2024年(令和6年)9月号_埼玉県公立高校入試版
埼玉県公立高校入試についてのQ&A
埼玉県教育委員会は、令和7年度入試に関するQ&Aをまとめ、HPで発表しました。ペンギン入試レポート9月号では、その中で受験生・保護者の皆様に知っておいていただきたい点を取りまとめました。ぜひ、ご確認いただき、お役立てください。
臨海セミナーでは、今後も受験生の入試に関する意識を高めるべく、迅速かつ正確な入試情報提供に努めてまいります。また、定期テスト対策・入試対策を入念におこない、合格をつかむために欠かせない確実な得点力を身につけられるよう、懸命に学習指導にあたってまいります。志望校合格という15歳の大きな夢の実現に向けて、講師一同、学習指導のみならず進路指導・入試対策においても精いっぱい指導をさせていただきます。
入試に関するご質問・ご相談がございましたら、ご遠慮なく、臨海セミナーの各教室までお問い合わせください。
1 日程・募集人員等に関するQ&A
Q1:令和7年度入学者選抜の日程を教えてください。
令和7年
1月27日(月曜日)~2月10日(月曜日) | 出願入力期間(インターネットを活用した出願) |
---|---|
2月13日(木曜日) | 出願書類等の提出(配達日指定の郵送のみ)※原則郵送 |
2月14日(金曜日)、17日(月曜日) | 出願願書等の提出(各高校の窓口) |
2月18日(火曜日)、19日(水曜日) | 志願先変更期間 |
2月26日(水曜日) | 学力検査 |
2月27日(木曜日) | 実技検査(芸術系学科等)、面接(一部の学校) |
3月3日(月曜日) | 追検査 |
3月6日(木曜日) | 入学許可候補者の発表 |
2 出願書類・出願の手続きに関するQ&A
Q1:埼玉県では、電子出願を実施されるそうですが、令和7年度入試ではどの高校で行うのですか。
県内全ての県立高等学校及び市立高等学校で実施します。
Q2:電子出願とはどのようなものですか。
インターネットに接続できる環境(パソコン・スマートフォン・タブレット端末)及びプリンターを使用して、出願する手続方法です。
インターネットに接続できる環境があれば、自宅等から入力することができます。
Q3:出願に必要な手続を教えてください。
以下の3点が全て完了した時点を、出願とします。
- ア 電子出願システムの案内に従い、志願者情報の入力をします。
- イ アの入力内容を出身中学校等が専用サイトにおいて確認・承認します。
- ウ 入学選考手数料を、電子出願システムの案内に従って、電子収納により納付してください。
なお、市立高等学校への出願及び私立中学校並びに県外及び海外の中学校等から出願する場合の電子出願システムによる出願方法については、令和6年10月、県ホームページに掲載予定です。
Q4:入学願書は郵送で提出できますか。
令和7年度入学者選抜では、電子出願手続きによる出願のみとなります。
Q5:志願者情報の入力後に誤りが見つかった場合はどうしたらよいですか。
志願者情報の入力に誤りがあることが分かりましたら、在籍している中学校の先生に一度ご相談ください。
Q6:父親が単身赴任中です。入力項目の保護者欄は父母のどちらの名前を入力すればよいですか。
特に定めはありません。家庭の状況等に応じて父又は母のいずれかの名前を入力ください。
Q7:出願時に第2志望の学科を入力することができますか。
第2志望の学科等を認めている高等学校で、他の学科を第2志望とする場合は、学科名等を電子出願システムの案内に従い選択又は入力してください。第2志望の学科等を認めている高等学校は埼玉県教育委員会発表の「入学者選抜実施要項・選抜要領」の別表4、別表5をご覧ください。
Q8:出願時に第2志望の学科を入力した場合、第1志望でも第2志望でもない学科に合格することはありますか。
志望しなかった学科の入学許可候補者になることはありません。
Q9:受検票はどのように交付されますか。
2月20日(木)午後1時以降に、電子出願システムから志願者自身で印刷してください。
Q10:受検票をなくしてしまいました。再交付をすることはできますか。
再度電子出願システムから志願者自身が印刷してください。
Q11:入学選考手数料はどのようにして納付すればいいですか。
電子出願システムの案内に従って、電子収納により納付してください。
なお、クレジット決済やコンビニ決済、ペイジーで納付することができます。詳しくは埼玉県教育委員会高校教育指導課のホームページにある「入学者選抜実施要項・選抜要領」をご覧ください。
3 志願先変更に関するQ&A
Q1:志願先変更はどのように行うのですか。
志願先変更を希望する方は、電子出願システムの案内に従い、「2 出願書類・出願の手続きに関するQ&A」のQ3に準じて選択又は入力を行ってください。その上で、出身中学校長を経て「志願先変更願」を先に志願した高等学校長に持参により提出し、「志願先変更証明書」の交付を受けた後、新たに持参により、出願書類の提出をしてください。なお、入学選考手数料については、以下のとおりです。
Q2:志願先変更で、第2志望だけの変更は可能ですか。
可能です。所定の志願先変更の手続きに従ってください。
Q3:県立の定時制の高等学校に入学願書を提出しましたが、県立の全日制の高等学校に志願先を変更したいと思います。可能ですか。
全日制の課程への出願資格を満たしていれば、可能です。ただし、定時制の課程から全日制の課程へ志願先変更をする場合は、不足分の入学選考手数料の額(令和7年度入学者選抜では1,250円)を電子収納で納付する必要があります。全日制から定時制への志願先変更の場合、新たに納付する必要はありませんが、入学選考手数料の差額分はお返ししません。
Q4:すでに一度志願先を変更しました。志願先変更期間内に再度変更したいのですが、できますか。
志願先変更は1回限りです。同じ高等学校の学科間の変更や第2志望の学科だけを変更する場合も、志願先変更期間内に1回に限り変更することができます。
Q5:県立高校から市立高校へ志願先を変更したいのですが、入学選考手数料は改めて納付する必要はありますか。
県立高等学校から市立高等学校へ志願先変更をする場合は、入学選考手数料は改めて志願先の市立高等学校へ納付してください。詳細は、各市立高等学校の募集要項を確認してください。
また、市立高等学校から県立高等学校へ志願先変更をする場合は、改めて入学選考手数料分(令和7年度入学者選抜では全日制2,200円、定時制950円)の納付が必要です。
なお、一度納入した入学選考手数料はお返しできませんので、ご承知おきください。
Q6:志願先変更をしようと思って、志願先変更期間の1日目に志願先変更証明書の交付を受けました。しかし、考え直し志願先変更をせず元の志願先高等学校に戻りたいと思っています。可能でしょうか。
先に志願していた高等学校に志願先変更願を提出し、志願先変更証明書を交付された時点で、志願先変更を取り消すことはできません。予定していた変更先高等学校で手続きを行ってください。
4 学力検査に関するQ&A
Q1:一般募集の学力検査は何点満点ですか。
各教科100点、5教科(国語、社会、数学、理科、英語)で500点満点です。なお、傾斜配点を実施する学科等もあります。
Q2:学力検査では、どのような問題が出題されるのですか。
学力検査問題は、中学校学習指導要領に基づいて出題します。基礎的な知識及び技能をみる問題とともに、知識・技能を活用して課題を解決するために必要な思考力、判断力、表現力等の能力をみる問題の出題にも配慮します。また、受験者の学力を十分に把握できるように、出題の内容、出題数に配慮するとともに、記述による解答を求めるよう配慮します。したがって、受験者が「どのように考えたか」、「そのように考えた理由は何か」などを記述する問題も出題します。
なお、「令和7年度埼玉県公立高等学校入学者選抜における学力検査問題の出題の基本方針」及び「埼玉県公立高等学校入学者選抜における学力検査の実施教科及び出題範囲」を埼玉県教育委員会のホームページに掲載していますので、ご確認ください。
Q3:原則としてすべての志願者が学力検査を受験するということですが、例外はありますか。
定時制の課程における特別募集及び吹上秋桜高等学校における秋季募集では、作文と面接の結果などを資料として選抜します。
Q4:学力検査の平均点や合格者の最高点・最低点を知りたいのですが。
過去5年間の入学者選抜における学力検査の、5教科の平均点は、次のとおりです。
各高等学校の平均点や合格者最高点・最低点等については公表していません。
Q5:傾斜配点は実施しますか。
理数科、外国語科などの一部の学科で実施されます。傾斜配点を実施する学科は「入学者選抜実施要項・選抜要項」の別表6をご覧ください。
Q6:学力検査の得点が低いことだけで選抜の対象からはずされることはありますか。
そのようなことはありません。
Q7:「学校選択問題」を実施する高校を教えてください。
「学校選択問題」は高校の判断により実施されます。令和7年度入試における実施校は、次の22校です。いずれの学校も、数学及び英語において実施します。
Q8:追検査について教えてください。
インフルエンザ罹患をはじめとするやむを得ない事情により、学力検査及び実技検査・面接をすべて欠席した志願者は令和7年3月3日(月曜日)に追検査を受験することができます。「やむを得ない事情」とは、志願者がインフルエンザ等の罹患やその他感染症等、疾病・負傷、本人に帰責されない身体的・健康上の理由(例えば月経随伴症状等の体調不良)、志願先高等学校へ向かう途中の事故、その他やむを得ない事由(事件に巻き込まれた場合や痴漢の被害にあった場合など)により学力検査を受験できなかった場合を指します。追検査受験に該当するかどうかは、志願者が学力検査を受験できなかった事情を踏まえ、中学校長が判断します。まずは、中学校の先生に相談してください。
Q9:追検査の内容はどのようなものですか。
本検査と同様に、各教科100点、5教科(国語・数学・社会・理科・英語)で500点満点の検査を、同日程で行います。ただし、追検査においては、実技検査・面接検査は行いません。
※不登校の生徒などを対象とした選抜、帰国生徒特別選抜、外国人特別選抜、定時制の課程における特別募集では、追検査でも面接を行います。
5 選抜の資料(調査書の扱いなど)、選抜方法に関するQ&A
Q1:令和7年度入試では、各高等学校はどのように合格者を決定するのですか。
令和7年度入学者選抜では、「学力検査の得点」に、各高等学校で定める配点による「調査書の得点」及び「実技検査等の得点」(実施する場合)を加えた合計得点で選抜します。その際、各高等学校では、「学力検査」と「調査書」の配点の比が、第1次選抜では4対6から6対4の範囲の値に、第2次選抜では3対7から7対3の範囲の値になるようにします。
したがって、各高等学校の考えによって、資料の扱いに重みを付けることができるようになっています。
各高等学校は「令和7年度入学者選抜における各高等学校の選抜基準」において選抜に用いる各資料の扱いを定めています。
Q2:選抜の資料には、どのようなものがあるのですか。
学力検査の得点、調査書の得点、実技検査や面接の得点が資料です。また、「学力検査等の際配慮を要する措置についての願」が提出された場合には資料とします。第3次選抜では通学距離・通学時間を資料とする場合もあります。
Q3:原則としてすべての志願者に学力検査を実施するということは、埼玉県として学力検査を重視するということですか。
学力検査を重視するということではなく、これまでどおり志願者の良い面を様々な角度から評価できるようにしています。志願者全員に学力検査を実施するのは、中学校での普段の授業を大切にして、しっかり勉強してもらい、その成果を入学者選抜できちんと評価できるようにするためです。
Q4:「選抜基準を公表する」とのことですが、何を公表するのですか。
具体的には、各高等学校が学力検査、調査書、実技検査等の結果を選抜の際、どのように扱うかということです。例えば、調査書の特別活動等の記録を何点満点で評価するかなどについて、公表します。なお、「令和7年度入学者選抜における各高等学校の選抜基準」において各高等学校の選抜に用いる各資料の扱いを閲覧できます。
Q5:面接は、すべての学校で行われますか。
面接は、実施する学校と実施しない学校があります。埼玉県教育委員会高校教育指導課のホームページにある「入学者選抜実施要項・選抜要領」の別表3に面接を実施する高等学校の一覧があります。
Q6:実技検査とはどのようなことを行うのですか。
芸術系学科、体育系学科等では、実技検査を実施します。例えば、音楽科における声楽や器楽等、体育科における器械運動・球技・武道等などです。内容等については、埼玉県教育委員会高校教育指導課のホームページにある「入学者選抜実施要項・選抜要領」の第4をご覧ください。
Q7:調査書は、どのように点数化されるのですか。
「学習の記録」、「特別活動等の記録」やその他の項目について、各高等学校で基準を定め、点数化して評価します。
Q8:調査書の「学習の記録」はどのように点数化するのですか。
調査書の「各教科学習の記録の各学年別合計」に、各高等学校が定める中学校1年~3年の比率をかけて合計したものを「学習の記録の得点」としています。「学習の記録」は、9教科それぞれ5段階評価ですので、各学年45点満点です。高等学校では、学習の記録の扱いとして「1年、2年、3年」の比を定めます。したがって、例えば「1対1対1」の場合は135点、「2対2対3」の場合は315点が満点です。このほかに「特別活動等の記録」や、その他の項目についても各高等学校で基準を定め、点数化して評価します。
Q9:「特別活動等の記録」は、どのように点数化するのですか。
各高等学校が評価基準を定めて、得点を算出します。各高等学校は「令和7年度入学者選抜における各高等学校の選抜基準」において選抜に用いる各資料の扱いを定めています。
Q10:欠席が多いと、選抜の際に不利に扱われませんか。
出席状況は評価しないことから、不利に扱われることはありません。
Q11:中学校時代に何かの委員会に入ったり、生徒会役員をやったりすると有利ですか。
中学校3年間の活動をどのように評価するかは、高等学校によって違います。各高等学校は「令和7年度入学者選抜における各高等学校の選抜基準」において選抜に用いる各資料の扱いを定めています。
Q12:地域のクラブチーム等における実績は評価してもらえますか。
中学校3年間の活動をどのように評価するかは、高等学校によって違います。各高等学校は「令和7年度入学者選抜における各高等学校の選抜基準」において選抜に用いる各資料の扱いを定めています。
Q13:検定試験に合格した場合、評価されますか。
中学校3年間の活動をどのように評価するかは、高等学校によって違います。各高等学校は「令和7年度入学者選抜における各高等学校の選抜基準」において、選抜に用いる各資料の扱いを定めています。
Q14:選抜の段階として、第1次選抜、第2次選抜及び第3次選抜がありますが、自分がどの選抜の段階で合格したかを教えてもらえますか。
どの選抜段階で合格したかはお知らせできません。
Q15:「各高等学校の選抜基準」を読むと、第3次選抜で、「第1次選抜における合計得点の一定の順位の者を対象に特別活動等の記録の得点で選抜する」としている高校がありますが、どのような意味ですか。
第3次選抜では、選抜の対象を第1次選抜または第2次選抜における一定の順位までの者に絞ることができることとしています。
選抜基準の第3次選抜の欄に「第1次選抜における合計得点の一定の順位の者を対象に」という表記がある場合は、第3次選抜の選抜対象者の絞り込みを、第1次選抜で使った得点で行うことを意味しています。また、「第2次選抜における合計得点の一定の順位の者を対象に」という表記があれば、第3次選抜の対象の絞り込みを、第2次選抜で使った得点で行うことを意味しています。
これらの表記がない場合は、第3次選抜において、対象者の絞り込みを行わずに選抜を行うことを意味します。
Q16:第3次選抜で、通学距離・通学時間を資料とする高校がありますが、遠くから志願する者にとっては不利になりませんか。
平成21年度入学者選抜までの制度では、地域に根ざした魅力ある学校づくりを積極的に推進する観点から、地域選抜を実施していました。令和7年度入学者選抜でも、その趣旨を生かして、学校の判断により第3次選抜において通学距離・通学時間を資料とすることができるようにしたものです。
なお、通学距離・通学時間を資料とする場合は、各高等学校は「令和7年度入学者選抜における各高等学校の選抜基準」においてあらかじめ受験生にその旨を公表します。
6 入学許可候補者の発表に関するQ&A
Q1:合格発表は、いつ・どのような形で行うのですか。
令和7年3月6日(木曜日)午前9時に、ウェブによる発表を行います。志願先高等学校において、掲示による発表は行いません。なお、アクセスが集中してウェブの閲覧ができない場合は、時間を空けて再度アクセスしてください。
入学許可候補者は、発表当日、受検票を持参し、志願先高校において必要書類を受け取ってください。
Q2:必要書類は、本人が受けとらなければなりませんか。
入学許可候補者になった方には、入学手続きのための書類が渡されます。病気等やむを得ない理由で、どうしても本人が受け取りに行けない場合は、家族などが書類を受領することもできます。その際は事前に中学校経由で志願先高等学校に連絡の上、受検票のほか、受領される方の本人証明等を持参してください。
Q3:補欠合格や追加合格はありますか。
ありません。
7 学力検査の得点の閲覧に関するQ&A
Q1:学力検査の得点を見せてもらえると聞きました。どのようにすればよいですか。
学力検査の得点は、いわゆる「簡易開示」の対象です。定められた期間内に受験した高等学校に請求してください。その際、受検票と本人であることを証明する書類(生徒手帳などの身分証明書または健康保険証等)が必要です。
Q2:学力検査の得点の「簡易開示」の請求ができる期間は決まっていますか。
期間が決まっています。令和7年度入試については10月頃に公表の予定です。
Q3:学力検査の得点を印刷して渡してほしいのですが、できますか。
文書等をお渡しすることはできません。なお、本人がメモを取ることは差し支えありません。
Q4:学力検査の得点を電話で教えてほしいのですが、できますか。
本人確認が必要なため電話ではお答えできません。実施期間に、ご本人が受験した学校においでください。
Q5:学力検査の得点は、保護者も閲覧することはできますか。
得点を閲覧できるのは、本人だけです。