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神奈川県公立高校
特色検査の分析

平成30年度の特色検査分析

横浜翠嵐

課題数が1題増えて3題になりましたが、全体の分量は少なめであり、じっくり解くことができます。全ての課題に取り組むことが大切です。

課題1が公民、課題2が歴史・公民、課題3が理科を基本とした出題ですが、各設問は英数国理社がバランスよく配分されています。英語の長文は出題されませんでしたが、会話文と内容一致の選択肢は昨年よりも長くなり、以前の「単語集」の形式が復活しました。また、図と文章の両方を用いて説明する問題が、昨年に引き続いて出題されました。

英作文が1題出題される点と、課題1にパズル的要素を含む数学の問題が出題された点は昨年と同じ傾向です。日本語の長文の長さは昨年までとほぼ変わっていません。全体的に、解法を考えるにあたり、発想力が問われる設問が多い点は昨年と同じです。英数国理社の基本的な学習を大切にし、問題を総合的に考える力を培いましょう。

理科や数学の設問に取り組む際にも国語力が必要とされたり、社会の問題に取り組む際にも国語の力が必要とされたりするという点では、教科横断型の思考力が必要とされます。問題全体の分量が少ない分、制限時間内ですべての設問に解答し終わるように時間配分の練習をする必要があります。

湘南

2012年度、2014年度、2016年度と同じく、技能教科との関連のある出題がありました。今回は技術家庭科を題材にしており、2012年度の出題と類似した設計図の問題と、2014年度の出題と類似した献立に関連する問題です。

近年注目されている「仮想水」に関わる出題で、時事問題の一種と捉えることもできます。全体を通じて、中学校で学習する範囲からの出題ではあるものの、深く細かい内容が出題されています。ただし、説明文を熟読することによって理解できるため、詳細な知識をあらかじめ持っている必要は、必ずしもありません。

問1は例年と同様、言語に関する文章を読んで解答する問題で、言語パズルに類する出題が多い点も例年と変わりません。問2は理科や数学の力を必要とする論理問題でした。問3は世界各国の仮想水や「越境河川」に関する問題で、本文や資料を読解する力に加えて地理の知識も求められました。

設問数が多い点は例年と変わらないため、全体的に素早く解く必要があります。

柏陽

問1は国語・理科・数学の教科横断型問題、問2は英語・社会の教科横断型問題でした。昨年と同じく大問2題構成で、教科が比較的はっきり分かれた出題である点も変わっていません。

問1は日本語の文章を読んで、それに関わる国語や理科や数学の設問に答える問題です。本文の内容を読み取った上で、理科の知識を踏まえて語句を選ぶ問題や、理科の説明文の空欄を補充する問題、数学で規則性を分析する問題でした。問2は英文を読み、英文の空欄補充や、内容一致に解答する問題です。解答には地理の知識も必要でした。

問題の量が多く、制限時間内に完答することが難しい点は昨年からあまり変化していません。英数国理社の基本的な学習を徹底するとともに、パズル的な問題を解く練習をしておくとよいでしょう。

県立横須賀

横浜翠嵐・湘南などと同じ教科横断型の自己表現検査です。問1は英語の問題、問2は社会の問題、問3は数学の問題、問4と問5は理科の問題です。問1の英文の話題は国際社会で重要なことは何かというもので、グラフと英文の両方を読解して答える出題で、内容一致、空欄補充が出題されています。

問2は歴史の資料分析問題です。現代語の史料なので、読解はそれほど難しくありません。しかし、課題文に関連して理科の化学の問題があるなど、教科横断の傾向が強くなりました。問3はパズル的な数学の問題で、普段からパズル的な問題に取り組んでいると有利です。

問4は理科の万有引力に関する問題、問5は理科の光とレンズに関する問題で、問4は資料の読解が必要なのに対し、問5は光とレンズについての知識が問われました。全体として設問の数が非常に多いため、問題を解く際にはペース配分に注意する必要があります。

横浜緑ヶ丘

問題1は、中学校の先生と生徒の会話を読んで、防災用の備蓄品について考えさせる出題でした。問1は、平日の通常授業の1日で消費されるトイレットペーパーの数を推計する問題。問2は、トイレットペーパーの備蓄数を考えるにあたり、実際の災害でどのような要素を考える必要があるか、理由とともに3つ答える問題。いずれも、評価の観点は、「論理的思考力・表現力」と明記されています。

問題2は、生活に関わりのある身近な物や現象を研究対象として、「学会」を新たに設立するために必要な計画書を作成させる出題で、「論理的思考力・表現力・創造性」が評価の観点として明記されています。

どちらの問題も、解答が1つに限定されない課題に対し、自分なりの考えを述べる力、工夫する力が求められる出題でした。設問数は少ないですが、記述する分量が多く時間のかかるものばかりとなっています。普段の授業では扱われる機会が少ないかもしれませんが、国語の教科書の巻末や差し込みにある「話す(こと)・聞く(こと)・書く(こと)・読む(こと)」を読み、自分の意見を記述する練習をすると良いでしょう。

希望ヶ丘

課題1から課題4までの大問4題構成で、小問数は全部で18問です。数学的なパズルが多数出題され、有名問題も含まれていました。昨年までは理科や社会との教科横断型の傾向が強く出ていましたが、今年は数学を中心とした出題に変わっています。ただし、カロリー計算を題材に取り上げるなど、平成27年度入試以来、3年ぶりに技能4教科との教科横断型の出題がありました。今後も、さまざまな教科との横断型問題が出題されることを想定した学習が必要です。

課題1の〔Ⅰ〕は有名なパズル問題です。こうした問題には、多数取り組んで慣れておくと短時間で解答することができるでしょう。課題1の〔Ⅱ〕と課題3はルールを分析して解答する数学的出題で、数に関する知識が問われました。

課題2の〔Ⅰ〕は平面図形の問題、〔Ⅱ〕は本文を読解して空欄にあてはまる語句を答える出題です。課題4は献立やカロリーの一覧表をもとにカロリー計算をする問題でした。英文の出題はありません。

年度によって、どの教科が重点的に出題されるかが変化するため、さまざまな教科の学習を実施するとともに、毎年出題されるパズル的な問題の練習を繰り返すことが重要です。

横浜サイエンスフロンティア

例年通り、設問に対し読み取らなければならない資料が多い問題で、今年も資料が5ページ、設問が4問でした。

設問の構成は昨年と同じなので、過去の入試問題を使って対策することが効果的だと考えられます。資料は例年通り「技術開発と創造性」がテーマとなっていて、英語の会話文、内閣府の発表資料(日本語)、科学技術論文に関する統計データ、日本の子どもの学力に関する統計データなど、形式はさまざまでした。技術開発がテーマに選ばれる背景には、創造性のある生徒を求める学校側の意図がうかがえます。また、各設問は複数の資料を読み取らないと答えられないようになっており、論理的な説明力も必要ですが、それ以上に的確な資料分析力を求められています。

[1]は英文の資料の中に下線部があり、他の資料から情報を読み取ることが必要な問題、[2]は統計資料から読み取れる傾向を説明する問題でした。[3]は複数の資料を参考にして論述する問題で、字数制限が無かったため、どの程度の長さで説明するかという方針を自分で立てる必要がありました。

[4]はすべての資料を読んだ上で、「[3]の設問で挙げた課題点を解決するための企画」を提案・説明するという問題です。説明には図や絵を用いてもよいという条件から、具体的な提案が求められていることがわかります。

横浜サイエンスフロンティアは他の理数科の高校とは異なり、数学・理科だけに重点をおいた学校ではないと説明会などでも謳っています。そして、特色検査も学校が掲げる教育方針に沿って作成されており、英語の技能・知識や現代社会の問題に対する理解や好奇心を持っているかを問う問題になっていました。この傾向は今後も続くと思われます。数学・理科の学習ばかりでなく、他教科を含めバランスのよい学習を行うことが必要です。

厚木

今回の入試では問題Ⅰが英語、問題Ⅱは社会・理科、問題Ⅲは数学という構成でした。昨年同様、ほとんどが選択問題ですが、設問数が多いため、時間配分がポイントとなりました。問題Ⅰは、メジャーリーグの球場についての会話文の読解で、地理や資料の読み取りなど社会科からの出題もみられました。

問題Ⅱは、大気中の二酸化炭素の濃度を扱った問題。会話文とグラフなどの資料をしっかり読み、内容を把握することができれば、深い理科・社会の知識がなくても解答することができる問題です。

問題Ⅲは、体積あたりの表面積の値と保温性の関係についての問題。数学の空間図形・平面図形の分野、関数の分野の知識が求められる出題でした。数学は教科書の章末問題などを使って中学生の学習範囲を偏りなく復習すると良いでしょう。

平塚江南

昨年同様、記述問題は少なく、基礎的な知識や読解力を問う問題が出題されました。前半が文系科目、後半が理系科目と大まかに分かれる出題の形式にも変化はありません。

課題1では本文の内容に関する設問はあまり出題されず、本文内容を派生させる形の単問形式で、日本地理や歴史の知識、英語の単語力が問われる出題となりました。また自分の考えを記述する問題も1題出題されました。

課題2では与えられた資料の内容を参考にし、数学の比の知識を用いて、提示されたグラフから数値を読み取って計算するという出題がありました。本文内容から推測できることを記述する問題は、今回は出題されていません。代わりに基礎的な計算力を問う問題が多く出題されました。

得点獲得の対策としては、5教科の基礎的な知識を蓄えることが第一歩となります。さらに、論述系の問題にも対応できるよう、類題をたくさん解き、慣れておく必要があります。

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