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英語

埼玉 英語

設問数は大問5題,小問総数32問となり,リスニングの出題順や大問の出題内容が昨年とは異なりました。大問3から5では比較的短い文章を読んで答える問題が続きました。記述問題が全体的に増えたことで時間がかかった受験生も多かったのではないでしょうか。

大問1はリスニング問題です。昨年度同様,はじめの設問指示以外の設問内容は英語で話されました。

大問2は単語の問題で,日本語のメモを参考にして,スポーツイベントに関する内容の空欄に当てはまる英単語を答えるものでした。月や曜日,天気の表現といった,まとめて覚えられるものから出題されたため難度は高くありませんが,正確に書く必要がありました。

大問3は読解の問題です。指定された文を適切な場所に入れる問題や英問英答の問題といった文章の内容に関する問題だけでなく,語順整序や語形変化などの文法知識で解くことができる問題も出題されました。文章が短く問題数が多いので,内容にあまり関係なく文法知識で解くことのできる問題をどれだけ時間をかけずに解くことができたかが,大きなポイントといえます。

大問4は会話文や短い文章の読解問題で,本文が4つのパートに分かれた形になっています。語順整序や内容一致,本文の内容から地図上の場所を答える問題,本文の内容に関する英文を完成させる問題などが出題されました。また,今年度は会話文や文章の内容に関係する内容で「子育て支援センターでボランティアとして働くなら,子供たちにどのようなことをしたいか。」というテーマで,具体的にしたいこととその理由を述べる2文以上の英文を書く記述問題が出題されました。語数の制限はないため難しい文法や単語を使う必要はありませんが,2文目以降で理由が伝わるように書く必要がありました。

大問5は読解の問題です。文章自体は200語程度ですが,昨年に比べ読解の問題が増えたため,時間がかかったかもしれません。また,「日本を訪れるならどの季節がよいか」というテーマでメールを送るという記述問題も出題されました。条件にしたがって,平易でもかまわないので内容に沿った文を書くことができれば得点できます。

問題解説

大問3 読解問題

問3 文章の内容から,空欄に適する語を選ぶ問題です。空欄を含む文はI’m a little (  ), but I’m OK.「私は少し(  )ですが,大丈夫です。」となっており,直前のMikikoの問いに答える文であるとわかります。直前のMikikoの問いはDo you want to take a break?「あなたは休憩をとりたいですか。」という内容なので,ア tiredを入れてI’m a little tired, but I’m OK.「私は少し疲れていますが,大丈夫です。」という文にするのが自然です。

大問4 会話文や英文を読んで答える問題

[1] 問1 会話文の空欄にあてはまる語を答える問題です。選択肢は全て疑問詞なので,応答文を確認しましょう。応答文であるMikuの2回目の発言ではI’m going to the Child Care Support Center.「私は子育て支援センターに行くところです。」とあるので,場所をたずねるエ Whereが正答です。

[2] 問3 MikuからJosephに宛てたeメールを読んで,地図中から子育て支援センターの場所を答える問題です。駅から子育て支援センターへの道順は5~8行目に書かれています。「駅に着いたら,郵便局(post office)までまっすぐ歩いてください。そこから,歩き続けて,Tsukushi川を渡った後,左に曲がってください。そして,川沿いに歩くと,センターはあなたの右にあります。」とありました。ここから正答はウであるとわかります。

[2] 問4 本文の内容と合うように英文を完成させる問題です。与えられた英文は「彼のボランティアの最初の日,Josephは(   )を持っていかなければならない。」という内容です。この内容は本文の8~10行目に書かれています。「あなたのボランティアの最初の日,あなたはセンターで服を着替える必要はありませんが,子供たちといっしょに食べるお昼(ランチ)を持ってくるのを忘れないでください。」とあり,持ってこなければならないものはアhis lunch「彼の昼食」であるとわかります。

数学

埼玉 数学

大問4題の構成で総設問数は25題でした。

大問1は,計算,方程式,根号を含む式,平行線と角,関数と割合,直線の位置関係,立体の体積,確率,資料と代表値,標本調査と中学校3年間の学習がほぼ全て詰まった小問集合でした。大問1に与えられた配点は,65点と非常に大きなものでした。標本の選び方の適切さを説明する問題は,他ではなかなか見られないもので,受験生の多くが戸惑い,何を書けばよいのか思案したと思われます。

大問2は,作図と合同の証明の問題どちらも基本中の基本の問題で,もっと難問を想定して準備してきた受験生にとっては,記述とはいえ,容易なものだったと思います。

大問3は相似を利用した問題(1)は物体それぞれの高さと影の長さの関係を相似な図形としてとらえた問題で,(2)は,さらに二等辺三角形,三角形の外角,三平方の定理も利用したものでした。難度は高くはないので,正解しなくてはならない問題でした。

大問4は,関数のグラフと図形の問題(2)①は,座標を文字でおいて解く問題でしたが,問題文中にその指示がありました。他県では,文字でおくことのリードがなく,自ら考えなくてはならないことが多いものです。(2)②は,座標平面にできる図形の面積比を用いた問題で他県でも頻出なものです。首都圏だけでも入試過去問を扱っていた受験生にとっては,よく見る問題と思えたと思います。ただし,求めるべき座標が複数あること,さらには,式を作り始める前に,点Pの位置に応じた場合分けが必要な部分で,埼玉県らしさを感じる問題でした。

問題解説

大問1 小問集合 確率,資料と代表値

(14) さいころを用いた問題

さいころ2つの目の出方は,全部で6×6=36通り。

a>bとなるのは,(a,b)=(2,1)(3,1)(3,2)(4,1)(4,2)(4,3)(5,1)(5,2)(5,3)(5,4)(6,1)(6,2)(6,3)(6,4)(6,5)の全部で15通り。

よって,a>bとなる確率は,15/36=5/12

(15) 資料と代表値

5人のフリースローの成功回数は,「5,4,7,5,9」

平均値は,(5+4+5+7+9)÷5=6(回)

中央値は,これを小さい順に並べると,「4,5,5,7,9」となるので,5(回)である。

国語

埼玉 国語

大問1は小説文場面や人物の心情を丁寧に読み取ることが求められましたが,選択問題の難度はあまり高くありませんでした。問5の表現についての問題では,擬態語や隠喩などの表現技法の知識がある方が解きやすかったでしょう。

大問2は漢字の読み書き,語彙・文法,手紙の書き方,話し合いの場面の読み取り幅広い分野からの出題が目立ちます。問3は2018年と同様に本来の意味とは異なる意味で使用されている語を問うもので,難度は高かったでしょう。問4は昨年と同様,話し合いの場面の読み取りが出題されました。文節や手紙の書き方の知識も必要で,中学校で学習する基礎的な内容が定着しているかどうかが問われました。

大問3は論説文自然についての文章でした。問4は5択のうちから2つを選ぶ完答問題のため,得点しづらかったかもしれません。問5の記述問題は,空欄の後や指定語句を参考にして,本文全体から適切な表現を探してまとめるものでした。指定語句の一つは傍線からかなり離れたところに書かれており,段落ごとの内容把握ができていないと解答に時間がかかったことでしょう。

大問4は古文問1の仮名遣いの問題では現代仮名遣いでワ行にするか否かの判断が必要なハ行の字が3つあり,古文を読み慣れているかどうかで差がついたでしょう。問4は5択から2つ選ぶものが出題されました。「また」という語の前後で「紫式部」の名の由来についての別の説が書かれていることをとらえねばなりませんでした。

大問5は作文与えられたテーマに対して自分の考えを書くものです。昨年までよりも2行(30字)減った165~195字で書く問題になり,配点も4点少なくなりました。資料を読み取った上で,「自分の体験」をふまえて書くよう指示があるので,書き出す前に内容を一度整理してから書くとよいでしょう。

問題解説

大問3:論説文

問1 第1段落の内容を整理すると,「自然」ということばは,明治以前には「人為」と対置された副詞や形容詞として使われていましたが,明治以降は名詞として自然環境そのものを表すことばになったと読み取れます。これに合うのはウです。

問2 空欄Ⅰの前後を読むと,空欄Ⅰの直後に「ではなく」とあることから,あとの「種間のかかわりあいに焦点を合わせる」や同段落4行目の「人間と動物のあいだに魂の連続性を見る」とは反対の内容が空欄Ⅰに入ると分かります。すると,同段落4行目の「むしろ」の前の「人間以外の種はただ人間に認識され,分類されるのを待っている『考えるのに適した』存在」と同じような意味のことばが空欄Ⅰに入ることも分かります。よって,正解はアです。

問3 指定語句も手がかりとして,同段落の内容をまとめます。第4段落1~2行目に,ユカギールの狩猟採集民の世界の考え方が書かれていました。模範解答は「(ユカギールの狩猟採集民は,人間や動物が)魂を備え,同じ理性的能力をもち,種ごとに固有の身体をもつことで異なって思考する(と考えるから。)」です。

問4 都市生活のなかでの自然のことは第6段落以降に書かれています。適切でないものを選ぶことと,二つ選ぶことに注意が必要でした。アは本文で言及されておらず,都市生活のなかの自然のことは言えないため誤りです。イは第6段落4行目から書かれていることと合います。ウは第6段落6行目に書かれていることと合います。エは「スローガンを掲げること」が都市生活のなかに自然があることの具体例とは書かれていないため誤りです。オは第9段落1行目から書かれていることと合います。よって,正解はアとエです。

問5 「具体的」という指定語句を用いた「人類学」についての説明は第9段落6行目~8行目や,第8段落1行目~3行目に書かれていました。「普遍的」という語を用いた「人類学」についての説明は第2段落3行目~6行目に書かれていました。模範解答は,「『自然と文化』という西洋の分類が普遍的なものではなく,私たちと多様な存在の具体的な緊迫した関係に目を向ける(という視角を与えてくれる。)」です。

理科

埼玉 理科

どの問題でも身近にあるものや現象を取り上げていること,問題文にヒントが非常に多く,それらを組み合わせて活用することが解答の鍵になること大きな特徴だったと言えます。

問題は,物理,化学,生物,地学の偏りなく各分野25点分の出題でした。

大問1は例年通り,小問集合でした。銅の酸化についての質量計算の問題,力の分解を作図で示す問題がありましたが,これらは定期テストで慣れているものだったと思われます。

大問2は,大気中の水蒸気と露点に関する問題水滴や氷の粒が上空から地表に落ちてくる間にどのように大きくなるか説明する記述は,これまで問題で解いた経験が無く,なんとなくで記述した受験生が多かったと思われます。空気が上昇することで気温が変化し露点に達することを利用した問題は頻出ですが,気圧の変化と体積の変化も交えた問題は例がないものですが,実際の現象を利用し,きちんと考えさせるためのとても良い問題でした。

大問3は光合成と蒸散に関する問題でした。植物の葉のつき方,実験結果のとらえ方などの問題で,学校の定期試験でもよく出てきた問題と感じたことでしょう。

大問4は,中和の反応とそのときにできる塩の性質を用いた問題でした。硫酸と水酸化バリウムを混ぜたときにできる硫酸バリウム,塩酸と水酸化ナトリウムを混ぜたときにできる塩化ナトリウムの違いをきちんと覚えていなくてはなりませんでした。水溶液の濃度を変えたときに,加える水溶液の量の変化,生じる塩の質量の変化を考える問題もありました。適切なグラフを選ばなくてはなりませんでしたが,思いのほか悩んでしまったことと思います。

大問5は,音の波形,スピーカーの仕組み,音の伝わりの問題でした。振動数の計算や速さの計算がありました。また,マイクやスピーカーのつくりを説明した内容があり,そこから音が出る仕組みを記述する問題がありました。きちんとつくりや電流を流したときのようすを読み取ること,音源は振動していることをつなぎあわせなくてはなりませんでした。

問題解説

大問5 音の伝わり・スピーカーの仕組み

問1 振動数の計算の問題

指定されている0.01秒の目盛りをそのまま右側にもつける。さらに,aと同じ周期になうように印をつけていく(1回の振動)。

すると,0.02秒で3回の振動をしていることが読み取れる。

よって,3÷0.02=150(Hz)

問2 音の高さと振動数

音源の振動数が大きくなると音の高さが高くなる。今回は,高い音の波形を選ぶので,振動数が大きいもの(波の多いもの)を選ぶ。

問3 コイルと磁界の変化

コイルの周りの磁界が変化すると,コイルに電圧が生じ,電流が流れる。この現象を電磁誘導といい,このとき流れる電流を誘導電流という。

問4 スピーカーの仕組み

・電流の向きがAのとき

コイルにできる磁界は右手の法則から,コイルの中から振動板方向への向きになる。
よって,磁石の磁界と逆向きになるので,反発して,振動板はZの向きに動く。

・電流の向きがBのとき

上記とは逆向きの電流なので,磁界も逆になるため,磁石の磁界と引き合って,振動板はYの向きに動く。

問5 音の速さと伝わり

空気中では340m/s,水中では1500m/sと伝わる速さに違いがあることに注意。

水中のスピーカーと点Pの距離が22.5mなので,水中を伝わる時間は,22.5÷1500=22.5/1500秒。

空気中のスピーカーと点Pの距離は,速さ340m/sと上記で求めた時間でよいので,22.5/1500×340=5.1(m)。

社会

埼玉 社会

総小問数は昨年度から1題増加し,34題となりました。

大問1は世界地理大陸・海洋や緯度・経度,雨温図に関する問題は近年連続で出題されています。問5は昨年同様,統計資料について,正しいものをすべて選ぶ問題で,資料のどこを見ればよいかを正確に判断する必要がありました。

大問2は日本地理各地の気候や農業のようすなど,基礎的な知識を試す問題がほとんどです。問3は地形図から,そこで見られる地形の名称と,その特徴を答える記述問題が出題されました。

大問3は近世までの歴史特に難問は見られず,各時代の文化や社会経済などに関する基礎的な内容からの出題ばかりです。

大問4は近現代の歴史大問3と同じく,さほど難度は高くありません。問4は1941~1951年の間の日本の社会や経済の様子を答える問題で,「高度経済成長」と時期を誤って解答してしまった受験生も多かったかもしれません。

大問5は公民政治から経済まで幅広い単元からの出題が見られます。問1の内閣成立の流れ,問2の日本の裁判に関する説明はいずれも完全解答形式で正確な知識を要します。問8の地球温暖化防止の取り組みとして,「京都議定書」はわかったものの,「パリ協定」は答えられなかった受験生も多かったのではないでしょうか。

大問6は3分野の小問集合地歴公それぞれ出題されていますが,いずれも分野をまたいではおらず,問われている内容は基本的なものであったといえます。

問題解説

大問1 問2:5か国の首都の位置に関する問題

ア 地図上に赤道を書き込みましょう。赤道はアフリカのギニア湾,東南アジアのマレー半島の先端,南アメリカの北東部を通ります。5か国の首都のうち,南半球に位置するのはCとEの2つとわかります。

イ ユーラシア大陸は世界最大の大陸で,アジア州とヨーロッパ州が含まれます。5か国の首都のうち,ユーラシア大陸に位置するのはBの1つのみです。

ウ 地図上に本初子午線と経度180度の線を書き込みましょう。本初子午線はイギリスのロンドン,経度180度はユーラシア大陸と北アメリカ大陸の間,太平洋のほぼ中央を通ります。5か国の首都のうち,位置の経度が西経で表示されるのはDとEの2つです。(正答)

エ 地球は北極点から見て反時計回りに自転しています。経度180度付近に引かれる日付変更線の西側から順に日付が変わっていきます。5か国の首都のうち,最も早く1月1日を迎えた地点はCになります。

大問2 問2:さいたま市,長野市,金沢市の雨温図を選ぶ問題

さいたま市は太平洋側,長野市は内陸,金沢市は日本海側に位置します。Ⅰの雨温図は冬の降水量が多いことから,日本海側の気候の雨温図とわかります。Ⅱは夏と冬の気温差が大きく,他の2つに比べ降水量が少ないことから,内陸の気候の雨温図です。このように特徴がはっきりとしたものから判断をしていけばよいでしょう。

大問2 問4:岩手県,埼玉県,長野県,石川県の農業産出額割合を選ぶ問題

各県のおおまかな農業の特徴から判断していきましょう。どこで何の栽培が多いのかを覚えるようにしましょう。

埼玉県は大都市近くにあるため近郊農業がさかんです。近郊農業では野菜や花を栽培することが多いため,Aが野菜とわかります。石川県をはじめとする北陸地方は水田単作地帯となっているところが多く,米の栽培がさかんです。

よって,Bが米となります。長野県はりんごやぶどうなど果実の栽培がさかんなので,Cが果実です。

大問3 問3:13世紀の世界のできごとを選ぶ問題

Ⅲの文章は「元寇」の説明となっています。元寇は1274年の文永の役,1281年の弘安の役の二度の元軍の襲来のことで,ともに13世紀,日本の鎌倉時代のできごとです。

X 「ローマ帝国が東西に分裂した」は,4世紀のできごとです。

Y 「マルコ・ポーロが『世界の記述』(『東方見聞録』)の中で,「黄金の国ジパング」を紹介した」は,13世紀のできごとです。「フビライに仕えた」が元の皇帝フビライ=ハンだとわかれば,13世紀のできごとと判別できたことでしょう。

Z 「ルターやカルバンが宗教改革を始めた」は,16世紀のできごとです。

同時代の日本と世界の歴史的できごとを問う問題はよく出題されますから,整理して覚えるとよいでしょう。

大問4 問1:1867年から1889年にかけてのできごとの年代並べ替え問題

アの「五箇条の御誓文が発布された」は1868年,イの「民撰議院設立建白書を政府に提出した」は1874年,ウの「版籍奉還が行われ」は1869年,エの「内閣制度ができ,伊藤博文が初代の内閣総理大臣に就任した」は1885年のできごとです。

歴史的できごとの時代・年代を並べ替える問題は毎年出題されますから,しっかりと時代・年代を覚えるようにしましょう。

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