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英語

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今年度の設問は大問5題,小問総数31問でした。大問3から5では比較的短い文章を読んで答える問題が続きました。

大問1はリスニング問題です。設問指示が英語で放送されるという近年の傾向は,今年度も変更はありませんでした。

大問2は語句を記述する問題で,日本語のメモを参考にして,けやき街フリーマーケットの案内の空欄に当てはまる語句を答えるものでした。今年度は単語だけではなく,語句を解答させるものも出題されました。単語の難度は高くありませんので,正確に書きましょう。

大問3は読解の問題です。指定された文を適切な場所に入れる問題や英問英答の問題といった文章の内容に関する問題だけでなく,文法知識で解くことができる問題も出題されました。文章が短く問題数が多いので,問3の語順整序のように文法知識を活用して解くことができる問題には時間をかけずに解答する必要があります。

大問4は四つのパートに分かれた会話文の読解問題です。今年度は「ALTの先生に渡すプレゼントを選ぶ」というテーマでした。問2は2021年度からの新指導要領で教科書に掲載されるようになった原形不定詞の文を訳す必要のある問題でした。問7では会話の中で提示された中からもっともよいプレゼントだと思うものとその理由について自分の意見を英語で記述します。各文で書かなければならないことについては指定があるので,それに従い,ミスなく書く必要があります。

大問5は読解の問題です。文章自体は200語に満たない文章ですが,英文全体を把握している必要がある問題が出題されたので,時間がかかったかもしれません。また,「将来の夢について」というテーマでメールを送るという記述問題も出題されました。条件にしたがって,平易でもかまわないので内容に沿った文を書くことができれば得点できます。

問題解説 大問4

この大問は,オーストラリアに帰る予定のALTのスミス先生に渡すプレゼントは何がよいかを話し合う場面です。
  • [1] 問1
    対話文中の空欄に適切な文を入れる問題です。スミス先生にメッセージを書こうというKimmyの提案に対してAyakoがなんと言ったかを答えます。提案に対して,「いいね」と答える,イ That sounds good.が正答です。アI don’t believe it.「私はそれを信じません。」,ウDon’t worry about it.「それについて心配しないで。」,エI’ll give it to you.「私はあなたにそれをあげるつもりです。」は後の文とも合いません。
  • [2] 問4
    対話の内容に合うように空欄に入れる適切な語句を選択する問題です。対話では,プレゼントを検討する際の手がかりとしてスミス先生の自己紹介シートを見ています。空欄があるのは「趣味」の部分です。本文で,このシートについて話されているのは2回目のAyakoの発言からです。次のNaotoの発言ではBased on this sheet, how about giving him flowers, too? I’m sure he’ll like them.「このシートに基づけば,彼に花もあげるのはどうだろうか。私は彼がきっとそれらを気に入ると思うよ。」とあるので,自己紹介シートには,スミス先生は花が好きだとわかる内容が書かれているとわかります。しかし,空欄以外の場所にはそれがわかる内容はありません。よって,趣味の欄にそれが書かれているとわかります。正答はエTaking care of flowers「花の世話をすること」となります。また,選択肢アCollecting pens「ペンを集めること」,イCooking「料理をすること」,ウTraveling「旅行をすること」についてはこの対話文で話題になっていないことからも合わないことがわかります。

数学

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昨年と同様,大問4題の構成で総設問数は23題でした。

大問1は,計算,方程式,根号を含む式,円周角,比例・反比例,おうぎ形の中心角,平方根の利用,相似と線分の長さ,箱ひげ図,標本調査,相似比・体積比と中学校3年間の学習内容から万遍なく出題されました。昨年・一昨年と同様に,大問1に与えられた配点は,65点と非常に大きなものでした。「箱ひげ図を選ぶ・書く」または「わかることを選ぶ」などは模擬試験での出題がありましたが,箱ひげ図について誤った記述を選ぶなど,模擬試験でもあまり見かけない出題でした。しっかりと中学で学んだ内容を細かい部分まで定着されていないと自信をもって答えることができず,思案した受験生もいたかと思います。

大問2は,作図,関数と図形の面積の問題でした。大問1と同様に,基本中の基本の問題で,もっと難問を想定して準備してきた受験生にとっては,容易なものだったと思います。

大問3は確率の問題でした。 (2)は場合の数を考える上で,(1)の1次関数上にある座標を除いていくと,すぐに解けるものでした。 (3)は,さいころ2つを投げた場合を表などにまとめることが多かった中,グラフ上の格子点で考え,等積変形の考えを利用する問題でした。日頃から平面図形や確率などの考えを横断しながら解法を探すトレーニングができている受験生であれば,正解できていたはずです。

大問4は,昨年から1問少なくなり,合同の証明と線分の長さを求める2問でした。(2)では,まず内接円の中心と接線を見つけ,円の半径を利用し,三平方の定理を使い実際の長さを求め,次に,相似な図形を見つけ出し,比を利用した線分の長さを求める2段階の作業を順に行えるとスムーズに解けました。

問題解説 大問3 場合の数・確率 (1次関数)

Eさんが作った問題は,2点A(2,1),B(4,1)とさいころを2回投げ,決定した点P(st)を結んでできる図形が「三角形になる場合のうち」ということから,会話文中で直線AB上にないときであることが条件となる。

  • (1)1次関数

    点A(2,1),B(4,1)を通る直線なので,傾きは2。切片が-3の直線となる。

  • (2)場合の数

    (1)より,直線y=2x-3上にある格子点を探すと,三角形にならない点Pがわかる。実際にグラフを書くと,

    点P(st)がとり得る36個の格子点のうち,直線y=2x-3上にある格子点は(2,1),(3,3),(4,5)の3(個)。

    三角形になる場合は,直線AB上にない格子点なので,36-3=33(通り)

  • (3)確率
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国語

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大問1は小説文。場面や人物の心情を丁寧に読み取ることが求められました。問5の表現についての問題は、助動詞の「ような」が連用形ではなく連体形だと気が付ければ自信を持って答えられたでしょう。

大問2は漢字の読み書き、文法、対義語、熟語の構成、話し合いの場面の読み取り。問2はある文を単語に分けたときに最多の品詞名を問うもので、すべてを数えようとして時間がかかってしまった受験者もいたかもしれません。問4の話し合いの場面に関する問題では、内容把握と、発言の説明について問われました。

大問3は論説文。倫理の問題とその答えについての文章でした。ひとつの話題がどこからどこまでなのかを段落ごとに把握できると少し解きやすかったかもしれません。問3の記述問題は、傍線部と同じ段落の内容を答えればよい問題でしたが、空欄の前後と合う形でそれぞれ15~20字でまとめなければならず、必要な部分を過不足なく抽出できたかどうかで差がついたかもしれません。問5の記述問題は、指定語句も手がかりにして本文から必要な箇所を見つけて40~50字でまとめるという問題でした。傍線が引かれた段落を含む3段落というやや広い範囲から正答の部分を見つけ出す必要があり、難度は少し高かったでしょう。

大問4は古文。標準的な内容で、古文の読解問題に慣れていたかどうかで差がつくでしょう。

大問5は作文。与えられたテーマに対して、複数のグラフを見ながら自分の考えを書くものです。「自分の体験」をふまえて書くよう指示があるので、書き出す前に内容を一度整理するとよいでしょう。

問題解説 大問3:論説文

  • 問1

     第3段落では「何の特別な事情もないとき」には問題になることの具体例が挙げられています。それについて第4段落では、「特別な事情」が絡むと「先ほど挙げたものはいずれも許容される余地があります」と述べられています。これと合うアが正答です。

  • 問2
    傍線を含む第5段落で数式を例に、「事情が……難しくなります」「しかし、……なくなるわけではありません」と説明されている内容と合うのはエです。
  • 問3

     主張の内容は、傍線を含む第11段落で説明されています。また、空欄の前後を読むと、空欄Ⅰには「物理法則」に関して、空欄Ⅱには「倫理のルール」についての内容が当てはまると分かります。

     空欄Ⅰは第11段落13行目「数学や物理の……『存在』しています」の部分の内容が入ります。

     空欄Ⅱは第11段落35行目「倫理のルールは……過ぎません」の部分の内容が入ります。

     以上の2ヶ所を、それぞれ1520字に収まるように書きましょう。

  • 問4
    「存在論なんてどうでもいい、と考える」理由は、傍線を含む第15段落で説明されています。イの「倫理の正解が……ある以上」は、第15段落3~5行目「法律とは……下されます」と合います。イの「倫理の存在論を考えることに意味はない」は、傍線部「どうでもいい」と合います。
  • 問5

     倫理の存在論が重要であることの理由は、傍線を含む第16段落から文章の最後までで述べられています。この範囲から具体例を含まずに抽象的な内容を抜き出してまとめると良いでしょう。

     まず、第18段落34行目「昔の人が……作り直した方がいいかもしれ」ないということにつながるため、存在論は重要な問題だといえることが読み取れます。指定語句を含めると、「時代にあわせて作り直した方がいいかもしれない」というような内容が解答として適切です。これを解答の後半部分におきましょう。

     次に、空欄の前の「倫理の正解が、」とつながり、後の「時代にあわせて作り直した方がいいかもしれない」につながる内容を探します。第16段落35行目「仮に倫理の正解が……問題が生じるからです」や、第18段落12行目「誰かが作ったもの……構わないはずです」などから書くと良いでしょう。指定語句を含めると、「誰かが作った人工物であり不変のものではないとしたら」というような内容が解答として適切です。

理科

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大問1の小問集合と大問2~5の実験と観察に関する設問という構成は例年通り。

大問1では新課程内容のダニエル電池も出題されていました。

大問2では,太陽の動きの記録の仕方や太陽暦と太陰暦の比較が扱われていました。一見,経験のないようなものでしたが,考えるための情報が記載されていました。

大問3は消化と吸収,血液の循環と物質の運搬が取り上げられていました。
酸素とヘモグロビンの結びつきは定期テストでも頻出ですが,最終的に細胞にわたるときのことまでおさえた学習ができていたでしょうか。また,ブドウ糖が吸収された後,グリコーゲンとして蓄えられることも扱われ,細かい内容まで問われていました。

大問4は気体の発生とその性質についての問題。問2(2)で記述の問題
がありましたが,記載すべき内容に悩んだ生徒も多かったのではないでしょうか。ただ,比較する実験であることや「水にぬれると」というヒントがあり,それをもとに解答を表すことができました。

大問5は橋げたとケーブルを取り上げ,フックの法則,力の合成・分解を問うものでした。
橋を支える塔とケーブルのつくる角をスタンドと糸のつくる角に置き換えて考える問題でした。ここ数年間,他県の入試でも頻繁に扱われていました。入試対策の中で似た問題を解いたことがある生徒も多かったのではないでしょうか。


入試までに準備しておくこと
身近にある現象などを取り上げていること,問題文に数多くちりばめられたヒントから必要なものを組み合わせて活用することが解答の鍵になるという点が大きな特徴でした。対策として,学校の授業中の実験と結果をレポートにまとめ,仕組みについて考察し,それを文章に表す練習をするよと良いでしょう。また,入試問題練習では,解いた過程を残し,解説と照らしあわせ,考え方が適切かどうかも確かめましょう。さらに,1つの大問に複数の実験とその結果があるため,設問で問われたことに対して,実験や結果のどの部分を使って考えればよいかの判断力も磨かなくてはなりません。習った知識そのままでは太刀打ちできないため,実験をもとにした練習問題を多く扱っておきましょう。

問題解説

  • 大問4 問1
    集めた気体をアンモニアであることを確認するので,アンモニアの性質をもとにしたものを選ぶ。
    選択肢ウの「水でぬらした赤色リトマス紙の変化を見る」が正解。
    他の選択肢は,アは酸素の確認方法,イの塩化コバルト紙は水の確認のためのもの,エは二酸化炭素などの水に溶けて酸性を示す気体の確認となる。
  • 大問4 問2(1)
    二酸化炭素は,うすい塩酸に石灰石を入れることで発生。
    酸素は,うすい過酸化水素水に二酸化マンガンを入れることで発生。
  • 大問4 問2(2)
    空欄の直前に「ペットボトル内が水にぬれると」と記載があり,さらに課題1は「気体の水への溶けやすさ」をテーマにした実験をしていることから気体を集めるときに,すべての条件をそろえるために乾いたペットボトルを用いるべきことが読み取れる。
    気体の集め方をすべて水上置換法にすることは,アンモニアではできないため上記の通り乾いたペットボトルにすべき。
  • 大問4 問3
    「ペットボトルがつぶれるのは・・・水に溶けると,」とあることから気体が水に溶けたとき,容器の中の気体の体積が減少することについて考える。ただし,文意から粒子の数にふれるべき点に注意。体積の減少を粒子の減少に置き換えて説明すればよい。

社会

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大問6問,小問31題での構成で,昨年度は試験範囲から削減された経済・国際社会も出題されました。正しいものをすべて選ぶ完全解答形式の問題があることや,各大問に記述形式の問題があることは変わりませんでした。

大問1は世界地理12は大陸名や気候に合わせた暮らしといった基礎的な問題で,問34は表やグラフといった資料の読み取りの問題でした。その中でも,問4はフランスの位置がわかっていることと,資料から他の国と比べたフランスの穀物の自給率の特徴を読み取り,記述形式で答えることが求められました。

大問2は日本地東北地方・北海道地方の気候・地形・農業について問われました。問3では酪農や,酪農が行われている地域の特徴について記述形式で答える問題が出されました。

大問3は近世までの歴史4は室町時代に行われた日明貿易についての記述形式の問題で,勘合がどのような役割を果たしていたかに加え,勘合はどちらの国がどちらの国に与えたものだったのかを覚えている必要がありました。

大問4は近現代の歴5は第二次世界大戦後におこった戦争・地域紛争についての問題で,選択肢の戦争がいつおこったのかを把握しておくことが必要でした。

大問5は公34の図やグラフを通して考える問題が特徴的で,問3は選挙制度の特徴を図に当てはめる問題,問4は需要量・供給量と何も書かれていないグラフを用いて考える問題でした。

大問6は3分野の小問集14は基礎的な内容でしたが,問5は資料を完成させる問題で,資料に適するグラフを選び,資料の空欄に当てはまる言葉を埋めるものでした。

問題解説

  • 大問1 問3:輸出に関する資料の読み取り

    正しいものを「すべて」選ぶことに気を付けましょう。ウはタイの2018年のグラフから,機械類と,他の上位4品目を合計した割合を比べると,機械類の方が大きいため正しいです。オは韓国の輸出総額が,2018年と1980年を比べると,6000億ドル÷180億ドル=33倍となるため正しいです。正答はこのウとオの二つです。

    ア・イは選択肢の前半にある「輸出品上位5品目はすべて農産物(軽工業製品)」が誤りです。エは2018年のタイの自動車の輸出額(2500億ドル×10%=250億ドル),2018年の韓国の自動車の輸出額(6000億ドル×10%=600億ドル)より少ないため誤りです。

  • 大問2 問1:釧路市,秋田市,仙台市の雨温図を選ぶ問題

    日本の雨温図を示したもので,冬の気温が0度を下回るのは北海道や中央高地の雨温図ですので,Ⅰが釧路市とわかります。ⅡとⅢは気温に大きな違いはないため,降水量に着目しましょう。Ⅱは夏に降水量が多い太平洋側の気候,Ⅲは冬に降水量が多い日本海側の気候であると判断できますので,それぞれ仙台市,秋田市となります。よって正答はイです。

  • 大問3 問1:飛鳥時代における日本と中国との関係

    Ⅰの時代は「十七条の憲法」から飛鳥時代とわかります。アは「卑弥呼」「親魏倭王」などから弥生時代,イは「宋」から平安時代,ウは「隋」「小野妹子」などから飛鳥時代,エは「唐」「阿倍仲麻呂」などから奈良時代とそれぞれ判断できます。よって正答はウです。日本のいつの時代に中国のどの王朝が栄えていたかを整理しましょう。

  • 大問6 問4:日本の発電所の分布と発電電力量の内訳

    水力発電は水が流れ落ちるときのエネルギーを利用するため,山間部に建設したダムが必要になります。日本は内陸部に山地が多いため,地図中はXと判断できます。発電量の内訳としては,日本は火力発電の割合が大きいため,グラフでは2番目に多いYと判断できます。よって正答はウです。

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