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埼玉県公立高校
平成30年度学力検査の
出題傾向と対策

平成30年度学力検査の出題傾向

学力検査問題分析【共通問題】

英語

設問数は大問5題、小問総数30題と昨年と同じ構成でした。
 大問1はリスニング問題。聞き取った内容から簡単な計算をして解答を導き出す問題や、英語で指示が出される問題で、戸惑った受験生は多かったと思います。

 大問2は単語の問題で、日本語のメモを参考に、Eメールの空欄に当てはまる英単語を答えるものでした。ほとんどの教科書で中学1年生の間に学習する単語が出題されたので、メモと英文を落ち着いて見比べれば解答できる問題でした。

 大問3は長文読解の問題。指定された文を適切な場所に入れる問題や日本語に合う英文を完成させる問題でした。また今年は、適語選択、英問英答、日本語記述などの様々な形式で本文内容に関する問題が出題され、より深い理解が求められました。

 大問4は会話文読解の問題で、今年は本文が4つのパートに分かれた形に変化しました。語順整序や適文選択といった例年出題される形式の問題に加え、本文内容に関する絵から、適切な英文を考えて記述する部分英作文の問題が新たに出題されました。知識や読解力だけでなく、表現力も問われた問題でした。

 大問5は英作文の問題。「高校生になったらどんなことをやってみたいですか。」という質問に対して自分の意見を書くものです。全体で5文以上という長さのため難度は高いですが、文法はシンプルで構わないので、ミスのない英文を書くことができれば得点は可能です。

国語

大問1は小説文。場面や人物の心情を丁寧に読み取ることが求められています。問5の表現についての問題では、擬態語や比喩などの表現技法の知識が必要でした。

 大問2は漢字の読み書き、語彙・文法。幅広い分野からの出題が目立ちます。問3の対義語の設問は見慣れない形式でしたが、難度は高くありませんでした。

 大問3は論説文。日本の美に関するテーマの文章で、日常的に使わない言葉も多く、理解しにくいと感じた受験生も多かったでしょう。問2の表の中にあてはまる言葉を補充する設問は2年連続で出題されています。問5の記述の設問では、空欄の前後や指定語句をヒントに文章の広い範囲から適切な表現を探してまとめる必要があり、難度が高いものでした。

 大問4は古文。主語を問う設問はなくなり、傍線部と同じ人物を表す言葉が問われました。

 大問5は作文。与えられたテーマに対して自分の考えを書くものです。資料を読み取った上で、「自分の体験」を踏まえて書くよう指示があるので、書き出す前に内容を一度整理してから書くとよいでしょう。

数学

大問4題の構成はこれまでと同様でした。

 大問1は計算問題のほかに、関数の変域、資料と代表値、連立方程式の利用などが12題出題され、配点は50点でした。基本的なものが中心の出題なので、しっかり得点したいところです。

 大問2は確率、正八面体の体積、作図、図形の証明の4題。(1)から(3)はいずれも中1、2での学習内容からの出題でした。(4)は相似な図形の性質を用いて線分の比が等しいことを証明する問題。補助線を引き、相似な三角形を作れるかどうかがポイントとなりました。

 大問3は数の規則性の問題。(1)は問題に沿って、図や表を利用しながら、規則を見つけることができれば、解ける問題でした。(2)は、タイルの枚数を文字で表す問題。苦戦した受験生も多かったことと思います。

 大問4は関数とグラフの問題。(3)は四角形の面積を求める問題で、直線の式や交点を求める操作が複数必要でした。時間内に解き切るには、順序立てて考えて解き進めることと、相似な図形を利用して面積を求めるなどの工夫も必要でした。

理科

大問1は4分野から2題ずつの出題で、基礎知識を問うものでした。天気図記号の記述や化学反応式の記述、仕事率の計算からの出題となっています。

 大問2は、月と金星の公転と満ち欠けについての問題でした。満ち欠けと公転周期を利用した問題は、天体の動き、光の当たり方をきちんと理解していなければならず、あいまいな知識では太刀打ちできなかったことでしょう。

 大問3は、遺伝についての問題。減数分裂についての頻出の問題に加えて、無性生殖の際の遺伝と形質の現われ方についての記述問題がありました。

 大問4は、状態変化、密度、蒸留の実験の問題でした。蒸留の実験で集まる液体についての記述は、実験結果の十分な理解がないと解答することが難しかったでしょう。大問5は、電流と電流のつくる磁界についての問題でした。基本的な問題ではありましたが、電流を流したときに発生する磁界の様子についての理解が試され、単純な暗記だけでは厳しかったかと思われます。

社会

昨年に引き続き、試験時間は50分間、総小問数は34題で変化はありません。また短文記述問題も8題から7題に、完全解答形式の問題が8題から5題に減少しました。そのため、全体としては、昨年よりは解きやすくなりました。

 大問1、2は、地理からの出題。大陸・海洋の問題や、雨温図を用いた気候の問題は例年通り出題されています。大問1の問5や大問2の問3のような資料の読み取り問題は、解答のためのポイントを押さえ、時間をかけずに確実に得点したい問題です。

 大問3、4は、歴史からの出題。大問3の短文記述問題は、複数の資料を用いるため一見解きにくそうですが、アヘン戦争により江戸幕府の方針が変わったという知識を覚えていれば解けます。大問4の問1の並べ替え問題は、年代こそ近かったものの、自由民権運動の流れを理解していれば難しくはありません。

 大問5は、公民からの出題。ここ数年、基本的人権と選挙に関する問題は、高頻度で出題されています。問7では、安全保障理事会の常任理事国の5つの国から、消去法で解答を導くという工夫して考える必要がある問題でした。

 大問6は、3分野の小問集合です。分野をまたいだ出題ではなく、各小問はそれぞれ独立し、いずれも基本的な内容のため、難度は高くありません。

学力検査問題分析【学校選択問題】

英語

今年で実施2年目となった学校選択問題ですが、大問4題、小問総数31題の出題で、読解問題を中心に構成されました。

 大問1はリスニング問題。共通問題と同じ放送内容でしたが、和問和答の問題だったものが英問英答になるなど、今年は共通問題と一部異なる形式で出題され、難度が高くなりました。

 大問2は会話文読解の問題で、文章は共通問題の大問4と同じもので、4つのパートに分かれた対話文でした。しかし、語順整序や部分英作文の問題がより難度の高いものに変更されており、加えて本文内容に関する問題も、4つのパート全体から根拠を探す必要のある問題に変更されていたため、解答するのに時間を要したのではないでしょうか。

 大問3は長文読解の問題。発展途上国における自家用の太陽光発電システムについての文章で、適文選択や英問英答、和問和答の問題など、さまざまな形式で出題されました。要約文の空欄補充の問題は、文章の内容から当てはまる語句を自分で考えて答える必要があり、特に難度が高いものでした。

 大問4は英作文の問題で、「AI(人工知能)をもっと使うべきだ」という意見に対する自分の考えを書くものです。テーマ自体も難しいですが、全体で40~50語程度という長さのため、難度は非常に高いです。英文の数は指定されていないので、1文を無理に長く書こうとするのではなく、シンプルな単語や表現を用いて、ミスのない英文を数多く書くことが大切です。

数学

学校選択問題実施2年目、大問数は1題増えて全5題でした。全20題中11題が共通問題と同じで、学校選択問題のみで出題されたものは9題で、45点分でした。昨年度より、取り組みやすい問題が増えた印象です。

 大問1は、45点の配点で、独立小問集合形式。基本的な問題が中心ですが、(4)の関数の変域について考える問題や(6)の除法の余りについて考える整数の問題などは、パターンに慣れておらず戸惑った受験生もいたことと思います。
 大問2は作図と空間図形から2題出題されました。(2)は円錐の展開図を利用した問題で、他県や私立の入試でも空間図形ではよく出題される内容です。

 大問3は規則性の問題、大問4は関数とグラフの問題で、共通問題と同様の問題でした。

 大問5は平面図形から3題。昨年は解の公式を導き出す出題がありましたが、同傾向として(1)で角の二等分線の定理が成り立つことを証明する問題が出題されました。公式や定理をただ覚えるだけでなく、理解した上で使えているかどうかが試されたといえるでしょう。(2)は線分の長さを求める問題。角の二等分線の定理に加え、円の中にある相似な図形を見つけ、線分の長さを文字で表して解き進める必要のある難度の高い問題でした。

平成31年度入試までに準備しておくこと

【共通問題】の対策

英語

リスニング、文法、読解、英作文などの総合的な力を問われる問題となっています。出題形式に慣れるためには、過去問や似た形式の問題を繰り返し解くことが効果的です。単語を書く問題では時制や単数・複数などの語形変化までできているかを注意しながら書きましょう。
読解問題は、一つの文章に対する設問数が多いため、文章を速く正確に読み解く必要があります。特に記述問題は記号選択問題に比べて難度が高いので、問題を解くためのポイントを意識して練習を重ねることが必要です。英問英答では、主語と動詞を正しくとらえているかを確認しながら解くことが重要です。

英作文はテーマに沿った内容を思い浮かべられるか、ミスを減らすために英訳しやすい表現で文を作ることができるかなどに注意して、数多く問題を解いて英文を書く力をつけていきましょう。

国語

記述問題が多く、15字×15行の作文もあるので、文章を速く正確に読む力が問われます。漢字は、小中学校で学習したものの復習を行いましょう。小説文では登場人物の心情の変化を把握しながら読む練習を、論説文では段落ごとの内容を把握し、指示語や接続語に気をつけながら読む練習を重ねることが大切です。

記述問題や内容に関する設問も多いため、ただ読むだけではなく、段落ごとに要旨をつかみ、文章中の言葉を使ってまとめていく練習が必要です。古文については、基礎的な文章でよいので、「誰が何をしたのか」を把握しながら読む練習を積み重ねましょう。作文は、実際に書くことが上達につながります。

まずは過去問を使って書くのがよいでしょう。例年、自分の体験を踏まえた上で自分の考えを書くことが求められているので、自分が主張したいことを明確にし、その主張の根拠となるような自分の体験を表現する練習をしておくとよいでしょう。

数学

解法がはっきりしている問題が多いです。問題をきちんと読み取って、これまでに学習した知識・技能に結び付けましょう。特に、問題文中の条件から数の性質、図形の性質、方程式、関数など、どのような数学的技能に結びつけるかが課題になります。
この条件と知識・技能を結びつける力は、すぐには身につきません。基本の徹底と問題を繰り返し実践的に練習することが必要です。塾で使っているテキストでの練習と埼玉県公立高校入試問題の演習に加え、他県高校の入試問題の演習も行うと良いでしょう。
ただ、基礎の徹底があってこその入試問題演習ですから、基礎力のアップには十分に時間をとってください。そのためには誰よりも早く、入試に向けた学習を始めることが肝心です。

理科

基本原理、基本公式を用いた問題がほとんどを占めています。しかし、生物の遺伝の仕組みや電流の作る磁界と磁石との間にはたらく力について、原理をきちんと理解しているかどうかや、月と金星の運動の様子と満ち欠けや蒸留と温度変化の様子では、原理を生かせるかどうかが試されました。
原理の記述のほか、実験結果をもとに、知識をつなぎ合わせて解く問題や順序だてて記述させる問題など、生徒の論理的な思考力と的確な表現力を問う内容が出題されています。
問題演習を行うときには、常に、「説明を求められるかもしれない」という意識を持って、自分が解いた過程を記録しておくことも得点力アップにつながります。入試において、説明や過程などの記述の表現があいまいでは、解答として不十分なものになってしまいます。

正しい知識、正しい理解であるかどうかを教科書や解説と照らし合わせて確認し、不足する部分はその場で覚えるように心がけましょう。

社会

短文記述問題は昨年よりは減少しましたが、50分という試験時間に対して7題と多くなっています。1つの問題に時間をかけすぎないよう、配分には気をつけなければなりません。
普段から問題演習をする際に時間配分を意識するとよいでしょう。また、短文記述は同じ頃の出来事を幅広く覚えておき、資料からの読み取り・活用することが必要であったり、様々な形式で出題されました。どの形式にも対応できるように他県の公立高校の入試問題を多く解いて慣れておきましょう。

また、短文記述の時間を確保するためにも、記号選択問題や語句記述問題などは速く正確に解答しなければなりません。まずは教科書に記載されている内容をしっかりと覚えることで、基礎知識を定着させることが不可欠です。

【学校選択問題】の対策

英語

リスニング、文法、読解、英作文などの総合的な力を問われる問題です。埼玉県の公立高校入試の過去問に加えて、他の都道府県の入試問題から似た形式の問題を多く解くことが点数アップにつながります。
また、より高い語彙力が求められるので、教科書で出てきた単語や表現は必ず身につけておきましょう。読解問題では、量の多い英文を速く正確に読み解くことが求められます。特に記述問題は記号選択問題に比べて難度が高いので、問題を解くためのポイントを意識して練習を重ねることが必要です。

英問英答では、主語と動詞を正しくとらえているかを確認しながら解くことが重要です。条件英作文はテーマに沿った内容を思い浮かべられるか、ミスを減らすために英訳しやすい表現で文を作ることができるかなどに注意しながら数多く問題を解いて、英文を書く力をつけていきましょう。
また、今年のように、近年話題となるものが英作文のテーマとして取り上げられる可能性があるので、日頃から身の回りの社会的事象に関心を持つようにしておくとよいでしょう。

数学

問題を解く上で必要なことは、与えられた条件を把握すること、その条件から連想される事柄を使ってどのように解くか考えることです。
特に、問題文中の条件から数の性質、図形の性質、方程式、関数などどのような数学的技能に結びつけるかが課題になります。学校選択問題では、その力が高いレベルで試されていますので、全国の高校入試問題の演習を十分に行う必要があります。

また出題の半分は共通問題であることから、埼玉県の公立高校入試問題は必ず解いておきましょう。特に、26年度以前の入試問題は難度の高い問題も多いので、ぜひ練習問題として取り入れてください。

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