大学入学共通テストを振り返って

平均点は予想以上に高かった

2021年1月に初めての大学入学共通テストが実施された。これまで試行問題は実施されていたものの、過去問がない中であるため、受験生は準備に相当気をつかったことと思う。模擬試験も試行問題に沿って作成されており、それを通じて受験生は時間配分や問題形式の確認を行ってきた。

センター試験と同形式のものを一部出題はされたが、全体的には思考力や判断力を問う問題が増え、英語リーディングはセンター試験から約1000語の増加、リスニングも問題量が増加している。共通テストで多用されている、複数の資料やグラフから解答を導く問題は、形式に慣れがないと戸惑ってしまうことだろう。

問題が公表された後、各予備校は昨年と比べて「難」「やや難」と評するところが多く、私自身も全体的に「難化」を感じていた。すぐに解答が出る問題が減り、さまざまな情報を集めなければならないという点で、センター試験より簡単であると感じることができなかったのが正直なところだ。

ところが2月に大学入試センターが平均点を公表した結果は、意外なものであった。昨年のセンター試験よりも平均点が低い科目は、英語【リスニング】・国語・日本史B・地理B・化学基礎・生物基礎の6科目のみで、この中で平均点が3点以上低い科目は2科目のみであった。

なぜ平均点が高かったのか

結果として平均点が高かったのは、いくつかの要素があると考えられる。1つ目には、受験生の準備がこれまで以上になされていたことではないかと思う。新入試に切り替わることで過去問がなく対策が難しいことや、コロナ禍での学習時間不足が言われる中、これまでの受験生よりも慎重に準備を行った受験生が多かったことで、平均点が下がらなかったことにつながったと思われる。2つ目には、試行問題から出題の変更がなされ、生徒が試行問題に比べれば、答えを出しやすいと感じる問題が多かったことにある。特に理系科目でその傾向が見られた。

今年の共通テストの結果を受けて、改めて「基礎学力の大切さ」を実感している。共通テストの自己採点が高かった受験生は、長い時間をかけて基本事項に取り組んできた生徒が多い印象だ。勉強時間をきちんと確保し、暗記すべきものにコツコツ取り組むことが、やはり高得点の近道なのである。これから受験生になる皆さんは、ぜひ一度自分の勉強時間と、勉強に向かう姿勢を見つめなおしてほしい。

【神奈川新聞社発行 エイチピー2021年3月号に掲載】

臨海セミナー大学受験科 岡村 優介

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