
2022年 大学入学共通テスト 全体概況
2022年の大学入学共通テストが、1月15日(土)・16日(日)に実施された。共通テスト2年目となる今年は、志願者が530,367人と過去10年間で最低となり、現役生比率は84.7%と過去最高となった。既卒生の減少、現役生中心の入試が続いている。
前年度に引き続き、コロナ禍での共通テスト利用入試の出願人気が保たれており、現役生の共通テスト受験者は昨年とほぼ変わっていない。
今年の共通テストは平均点が下がった科目が目立った。「数学Ⅰ・数学A」では20点前後、「数学Ⅱ・数学B」では15点前後のダウンが予測され、各大学のボーダーラインにも影響している。
他にも、「化学」「生物」「日本史B」「倫理」などでも平均点のダウンが予想されており、苦戦した受験生が多く、高得点が取りにくい状況だったと言える。
臨海セミナー大学受験科 講師 岡村 優介
2021年 1月開始 大学入学共通テストについて
センター試験からの主な変更点
英語
大学入学共通テストの配点は、リーディング100点、リスニング100点となり、配点比率がR1:L1となります。
センター試験は、筆記200点、リスニング50点であるので、配点比率はR4:L1でした。
ただし、各大学が成績を利用する際には、配点比率を自由に決めることができるため、受験校の配点を確認しましょう。
これまでのセンター試験で出題されていた、「発音」「アクセント」「語句整序」などを単独で問う問題の出題はなく、文章内から概要や要点を把握する力を要求する問題が出題されます。 これまでのセンター試験では、読み上げられる音声の回数はすべて2回に統一されていましたが、大学入学共通テストでは1回読みと2回読みが混在し、問題によって異なります。数学
試験時間は70分になり、センター試験の60分から延長されます。「数学A」は3項目(場合の数と確率、整数の性質、図形の性質)のうち2項目以上学習した者を対象とし、選択解答します。なお、数学②(「数学Ⅱ」「数学Ⅱ・数学B」)は、センター試験と変わらず、試験時間は60分となっています。「数学B」は3項目(数列、ベクトル、確率分布と統計的な推測)のうち2項目以上学習した者を対象とし、選択解答します。
2022年度 大学入試共通テスト
実施期日 | 令和4年1月15日(土)、16日(日) |
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追・再試験 実施期日 |
令和4年1月29日(土)、30日(日) |
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外国語
科目 英語(リーディング・リスニング)
ドイツ語
フランス語
中国語
韓国語選択 1科目選択 解答方法 マーク 時間 英語 リーディング80分・リスニング30分
その他80分配点 200点(英語はリーディング100点・リスニング100点) -
国語
科目 国語 選択 - 解答方法 マーク 時間 80分 配点 200点 -
数学
科目 数学Ⅰ
数学Ⅰ・数学A選択 1科目選択 解答方法 マーク 時間 70分 配点 100点 科目 数学Ⅱ
数学Ⅱ・数学B
簿記・会計
情報関係基礎選択 1科目選択 解答方法 マーク 時間 60分 配点 100点 -
地理・歴史 / 公民
科目 【地・歴】
世界史A
世界史B
日本史A
日本史B
地理A
地理B【公民】
現代社会
倫理
政治・経済
倫理、政治・経済選択 最大2科目選択
※同一名称を含む科目の組み合わせはできない解答方法 マーク 時間 1科目 60分 配点 1科目 100点 -
理科
科目 ①
物理基礎
化学基礎
生物基礎
地学基礎②
物理
化学
生物
地学選択 以下から選択
A:理科①2科目
B:理科②1科目
C:理科①2科目+理科②1科目
D:理科②2科目解答方法 マーク 時間 理科①2科目60分、理科②1科目60分 配点 理科①2科目100点、理科②1科目100点
大学入学共通テストに英語外部試験が導入されることは見送りになりました。しかし、各大学の入試に「英語外部試験利用入試」が広く導入されています。
英語外部試験は様々な種類があり、英語4技能の到達度を測るために、CEFRという指標が示されて、各試験でのスコアがどのレベルに該当するのかがわかるようになっています。
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CEFR(セファール)とは?CEFR(セファール)とは、"Common European Framework of Reference for Languages"の略で、
言語をどの程度まで習得しているかを表す指標です。 CEFRでは、習得レベルを「A:基礎段階」、「B:自立段階」、「C:熟達段階」と分けており、 さらにそれぞれを2段階に分類しています。 A1:学習を始めたばかりの者(初学者)A2:学習を継続中の者(初級者)B1:習得しつつある者(中級者)B2:実務に対応できる者(準上級者)C1:すぐれた言語運用能力を有する者(上級者)C2:母語話者と遜色ない熟練者

自分が志望する大学の入試形式をきちんと調査し、CEFRレベルがどこまで必要であるのかを把握する必要があります。その上で、どの英語外部試験を利用し、いつ受験をするのかを検討しましょう。
新入試に向けた臨海セミナーの取り組み
高校生に求められる基礎学力はこれまでと変わりなく、むしろやるべきことが増えている印象です。低学年のうちはきちんと基礎学力を習得し、徐々に新入試に向けた対策を行っていく必要があります。臨海セミナー大学受験科では、入試傾向変化への対策として、次のような取り組みを行っています。
大学入学共通テストトライアル(高1・高2)
新入試の大学入学共通テストの傾向に沿った問題を使って、実際に時間を計って問題を解き、そのあとに解説をその場で行う「テスト&ゼミ」方式を導入しています。解いて終わり、ではなく、すぐにその場で解説を聞き、自分の弱点や課題を発見することができます。
さらに、試験の時間感覚は実際に時間を計って解いてみることで養われていきます。1人では時間管理に甘さが出てしまうこともあるので、周りに同じ試験を受けている人がいる「模擬試験会場」で解答します。
特訓講座で新入試に対応(高3)
GW、お盆、正月の期間を利用して、共通テスト対策を実施します。過去問がなく自力で対策が難しい問題への対策をレクチャーし、その後全国模試に取り組むことで、目標とする段階までたどり着くサポートをします。
TEAP対策授業(高1~高3)
英語外部試験のTEAP対策として、通常授業とは別の時間の特別講座を実施します。
臨海セミナーでは映像授業でのTEAP対策授業の配信を行い、英作文の添削を通じてのWriting対策を行っています。TEAPや英検🄬の受験に向けたトレーニングを積み、目標スコアに到達させましょう。
臨海セミナー 大学受験科のご紹介
「行ける大学」ではなく「行きたい大学」に合格する!少人数のクラス編成による徹底した指導や全国レベルの模擬試験導入などで、志望校合格のための受験指導をトータルに行います。
地域密着型のメリットを活かし部活動終了後でも通える時間帯で、時間割を組むこともできます。