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英語外部検定試験を利用した大学入試について

大学入学共通テストでの英語外部検定試験の導入は見送られていますが、一般入試や推薦入試においては、英語外部検定試験を利用した入試が実施されています。

英語外部検定試験を利用した大学入試は2015年から始まりました。当初は推薦入試のみでしたが、一般入試でも導入が進み、2022年現在で424大学(全大学の55.6%)が英語外部検定試験を利用した入試を導入しています。利用方法は大学によって異なりますが、一定以上のスコア(英検の級など)を持っていることを出願条件としたり、基準を超えている場合に入試の得点に加算したりします。外部検定試験を利用する大学は年々増え続けています。

英語外部検定試験とは「英検®」をはじめとする試験のことです。大学入試では以下の検定試験を利用することができます。

  • ● 英検®
  • ● GTEC
  • ● TEAP
  • ● IELTS
  • ● TOEFL
  • ● ケンブリッジ英検
  • ● TOEIC®

数多くの検定試験がありますが、ほとんどの受験生は「英検®」を利用します。大学入試での採用率も英検が一番高くなっています。

また、この英語外部検定試験をつかった大学入試は国公立よりも私立大学に多く、一般入試よりも総合型・推薦型入試のほうが採用率は高くなっています。

大学入試で必要な英検®のレベル

大学入試で英検®をはじめとする外部検定試験の利用が増えていることは上記のとおりです。ここではどれくらいのレベル(級)を取得しておけばよいかをお伝えします。

利用できる外部検定試験のレベル(最易レベル)は、一般入試の場合、準1級程度が17.5%、2級程度が44.3%、準2級程度が27.4%で、6割以上の入試で英検2級程度のレベルが求められています。

総合型・推薦型入試の場合は、準1級程度が7.8%、2級程度が34.6%、準2級程度が30.5%となっています。

割合としては英検®2級レベルを最低基準にしている大学が多くなっています。しかし、人気大学の多くは準1級程度を求める大学が多いため、高校時代に最低2級~準1級まで取得しておくことが必要となります。

英語外部検定試験利用入試のメリット

① 入試対策の負担が減る

大学によっては、英語外部試験で決められた基準を超えている場合、英語の試験が免除されます。従来の大学入試では、私立大学入試の場合、英語・国語・社会などのように3教科での入試が一般的でした。英語外部試験を利用することで、英語の試験準備が必要なくなって2教科に減ることは、受験生にとって大きなメリットと言えます。各大学によって入試の傾向は異なるので、受験生は自分が受験するすべての大学の対策をしなければなりません。その中で1教科を減らして準備することができると、他の科目に集中することもできそうです。

英語が大変得意な生徒からすると、英語の試験が免除になることはあまりメリットに感じないかもしれません。その場合は、免除ではなく加点方式を取っている入試を検討すると良いでしょう。自分の得意な英語をさらに加点してもらえるので、これは間違いなくメリットです。

② 複数回受験できる

大学入試は1回の試験で合否が決まるものがほとんどです。様々な入試形式を複数受けることにも限界があります。一方、英語外部試験は年に複数回実施しており、点数の有効期間は2年間としている大学が多いです(高校2年次に取得した点数を大学入試で使用できる)。過去問も十分にあり、対策に時間をかけることもできます。一部の英語外部試験は、実用英語が中心で英語の初学者には難しい内容も含まれているものもありますが、高校英語の延長で対策が可能なものや、大学入試の勉強をしていれば十分解くことができる内容の試験もあります。

何回も挑戦が可能であり、十分な時間をとって対策が可能である英語外部試験をうまく活用して、自分にとって有利な大学入試を迎えましょう。

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