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2020年大学入試改革について

大学入試改革について

2つの新テストと大学入試改革

大学入学共通テスト

目的 大学入学希望者を対象に大学教育を受けるために必要な能力について把握することが主な目的
(センター試験に代わるテスト)
対象 大学入学希望者
実施回数 年1回
実施時期 1月中旬の2日間
実施場所 大学での実施を基本とする
問題の傾向
  • 「国語」、「数学Ⅰ」、「数学Ⅰ・A」ではマークシート式問題に加え、記述式問題を出題する。
  • 2017年11月に実施したプレテストの「国語」では、学校の部活動の規則をテーマに、形式の異なる複数の文章や資料を読み比べて情報を整理し、記述させる問題等が出題された。
    また、「数学Ⅰ・A」では、コンピュータのグラフ表示ソフトを用いた授業場面を設定し、グラフが移動する様子、また数学における基本的な原理や法則を理解して答えの理由を記述する問題等が出題された。
    知識の応用力を重視したマークシート方式では、新形式の出題で正答率が0.9%にとどまる難問もあった。
  • 2024年度以降は地理歴史・公民分野や理科分野等でも記述式問題の導入を検討している。
英語について
  • 4技能(読む・聞く・話す・書く)を総合的に評価するため、民間の資格・検定試験のうち入学者選抜に適した試験をセンターが認定し、その試験結果及びCEFRの段階別成績表示を大学に提供する(受験は高3の4月~12月の間の2回まで)。
  • 2023年までは共通テストの英語試験も実施し、各大学の判断で共通テストと認定試験のいずれか、または両方を選択利用できる。 国立大学は原則、両方を課す方針を発表している。

内容(平成29年12月1日現在)

※発表は完全決定の内容ではなく変更される可能性があります。

  • 2020年度の高校3年が、2021年1月に現センター試験に替わって受験。
  • 実施については2023年度まで大学入試センター作成の試験も併用し、2024年度から民間の試験に全面移行。
  • マークシート式問題と国語、数学の記述式問題は同一日程で行う。
  • 試験時間はマークシート式・記述式と合わせて国語が80分から100分程度、数学が60分から70分程度に延長される。
  • 大学入学試験の英語については、「英検」や「TOEFL」のような民間の検定試験や資格の活用も検討。
    受験者の負担、高等学校教育への影響等を考慮し、高校3年の4月~12月の間の2回までの試験結果およびCEFRの段階別成績表示を大学入試センターが各大学に送付する。

高校生のための学びの基礎診断

目的

①高校生の基礎学力の定着度を把握・提示し、生徒の学習意欲の喚起、学習改善を図る

②その結果を指導改善等にも生かし、高等学校教育の質の確保・向上を図る

対象 各高校が選択できる
実施回数 各高校が選択できる
実施時期 各高校が選択できる
実施場所 高校での実施を基本とする
問題の傾向
  • テスト教科(測定ツール)は現在検討中。また、測定ツールは各高校で選択することができる。
  • 義務教育段階の内容が一部含まれる。
  • 知識・技能を問う問題を中心に、思考力・判断力・表現力を問う問題を出題する。
  • 難易度の異なる複数レベルの問題のセットを作成し、バランス良く評価できるようにする。
  • 記述式の導入など多様な解答方式を採用する予定。
  • 結果は段階表示で提供される。
英語について
  • 4技能の測定を前提として、民間事業者の試験等も基準に適合するものは「高校生のための学びの基礎診断」の1つとして認定される。

内容(平成29年12月1日現在)

※発表は完全決定の内容ではなく変更される可能性があります。

  • 実施回数、実施学年、実施時期は各高校が選択し、会場は各高校実施を基本とする。
  • 学力の測定ツールとして複数のテストを検討。テストの採用は各高校が指定する予定。
  • スタートからの4年間は「試行実施」のため選抜資料としては扱われない。

今後のスケジュール早見表

※クリックすると大きい画像が表示されます

今後のスケジュール早見表

その他にも以下のようなことが検討されています。

  • 「高校生のための学びの基礎診断」「大学入学共通テスト」共に、得点ではなく”段階別評価”を適用予定。
  • CBT(コンピューターを利用したテスト)の導入については、実施時期、回数ともに検討中。
  • 大学入学者選抜の改革として、2つの新テストに加え、ア「高校時代の学習および活動歴」、イ「エッセイ」、ウ「面接」「ディベート」「集団討論」「プレゼンテーション」、エ「大学入学希望理由書」「学修計画書」の活用も検討。
  • 学校推薦型選抜(推薦入試)、総合型選抜(AO入試)に「大学入学共通テスト」や小論文等、プレゼンテーション、 口頭試問、実技、教科・科目に係るテスト、資格・検定試験等の成績など少なくともいずれか一つの活用の必須化

大学受験科講師より「大学入学共通テスト」プレテストの所感

数学

これまでのセンター試験との違い

大きな違いのひとつである数学Ⅰ・Aの記述式での解答は、大問の中の小問3箇所で出題された。
しかしながら、マーク式解答の部分に関しても知識を覚えているかではなく「知識を理解し身近な話題に活用できるか」の思考力・判断力重視で、「筋道を追って答えを導き出す力」を試す内容になっている。また問題文も数学Ⅰ・Aは2倍のページ数、数学Ⅱ・Bも1.5倍のページ数と長くなっており、2020年度に小学校から順次実施される、新指導要領の「十分な知識をもとにした思考力・判断力・表現力を重視する」という点を意識した問題になっていた。
記述式が含まれた数学Ⅰ・A(70分)で特に感じたのはとにかく情報処理量が多いということだ。
慣れていないことも大きいと思うが、まず問題文の意味を読み取る力が必要で70分では時間が足りない。
とにかく情報処理量が多く、時間的な制約を考えるとかなり難しかったのではないか。

国語

これまでのセンター試験との違い

国語における変更点は
① 近代以降の文章(現代文)の記述化
② 古典(古文、漢文)の平易化
③ 複数資料読解 の3点であった。
現代文は大問1に記述式が導入され、会話文と資料を用い最大120字の記述が課される。
公立中高の国語・社会の入試問題との類似点が見られた。
内容は「運動部の時間を延長したい/文化部と運動部を兼任したい」などの要望を生徒会規則やアンケート、意識調査など各種の資料から実務的に検討するというもの。従来の一般入試にはなかったタイプで、この大問1が最大の変更点といえる。ここが一番得点の差が付く問題となりそうだ。
残りは客観式であり、評論文にも図表が盛り込まれている。小説は最も変更点は少なかった。
古文と漢文に関してはひとつの文章ではなく、複数の文章の共通点や相違点を比較して検討する問題であった。
ただし設問ごとの内容や難易度は基本的なものであった。
結果的に全体としては難易度が高くなり、情報量が相当多くなったといえる。

理科

これまでのセンター試験との違い

単なる知識を問う問題がほとんど無く、思考力や読解力を試す問題が多かった。
具体的には、今までのセンター試験に比べて実験考察問題が多く出題されていた。
しかも理論値とのズレがある設問もあり、なぜズレが生じたのかを考えさせる問題もあった。
図やグラフを読み取って解く問題も多かった。また、この図やグラフも受験生にとって初見のものがほとんどで、過去問演習などの経験に加えて与えられた情報を正確に処理する力を身につける必要がある。

地歴公民

これまでのセンター試験との違い

今までのセンター試験のように、下線部の語句を見ただけで正答を選択できる問題がなくなった。
それに伴い、資料・史料を使った問題が格段に増え、問題文をしっかりと読まないといけない「考察力」を問う問題になった。
暗記の知識と併せて、文章から必要な情報を選択する読解力が求められるようになった。そのため今までのセンター試験と比べて、解くのに必要な時間は大幅に増えるだろう。

臨海の対策

① 臨海だからこその蓄積されたノウハウがある
今回のプレテストの大きな特徴であった、教科を跨いだ内容の出題形式は、実は中高一貫校の適正試験や公立トップ高の独自入試に良く見られる傾向。臨海の中学受験科、ESC難関高校受験科で蓄積されている指導方法を大学受験科でも活用することで、「臨海だからできる」受験対策が出来上がる。
② 記述形式への最も効果的な対策
受験生の、記述形式対策における大きなニーズは「いかにすぐ添削をしてもらえるか」である。
臨海の授業は毎回がライブ授業なので「その場で添削をして返却」が可能である。加えて少人数制授業のため生徒一人ひとりの添削に十分な時間をかけられる。解答を作った記憶が生徒自身に鮮明に残っているうちに添削をするので、疑問点が残ってしまうこともない。
③ 多くの情報を処理する過程を指導
「共通テスト」では従来のセンター試験と比べて文章や図表、資料の量が格段に増えることになりそうだ。
したがって今後は、問題文から必要な情報を整理して解答を作るための「準備」をする力が必要になる。
臨海の、自分で考えて解答せねばならない「生徒参加型」の授業形式では常に解答を導く過程も踏まえて指導をしている。

今年度実施されたセンター試験プレテストの問題が公開されています。   センター試験プレテストの問題を見る

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