受験日程を決めるにあたって

自分にとって有利な受験を

高校生の皆さんがこの原稿を読んでいる頃には、大学入学共通テストまであと1ヶ月ほどになっているだろう。ここまでの準備は万全だろうか。はじめての大学入試に向けて不安も大きいことだろうが、1ヶ月あれば勉強面でできることはまだたくさんある。冷静に自分の弱点を見つめて、1つずつ解決しよう。

これまでに皆さんが経験してきた入試と、今目の前にある大学入試で大きく異なるものの1つに、入試日程がある。大学入試日程の組み合わせは非常に多岐にわたり、まったく同じ受験になる生徒は多くない。私たちも生徒の受験日程をすべて把握するために、毎年かなり長い時間をかけている。私立大学には学部別入試や全学部入試をはじめとして、大学によっては地方入試などがある。英語外部試験利用方式の活用や、配点の確認などをして、自分にとって有利になる入試形式や日程を選ぶようにしよう。

共通テスト利用入試をどう活用するか

大学入試をするほとんどの生徒が、大学入学共通テストを受験する。この共通テストを利用した入試を皆さんはどのように活用する予定だろうか。共通テスト利用入試のメリットは、「共通テストの成績だけで複数の大学を受験できる」「遠方の大学に行かずに出願できる」「一般選抜よりも受験料金が安い」などが挙げられる。一般選抜に上手く組み合わせることで、より受験の選択肢の幅を広げることができる。

一方、デメリットとして「合格ラインが一般選抜よりも高い」ことが挙げられる。一般選抜では合格ラインにいるが、共通テスト利用入試では合格ラインに届かないという生徒も多いだろう。また、共通テスト利用入試は「共通テスト前に出願しなければならない」大学がほとんどだ。一部の大学を除いて、共通テスト当日の見込み点数で出願をしなければならない。当日に自分が見込んでいた点数が取れればよいが、多くの現役生にとって共通テストがはじめての大学入試本番であり、普段の模試よりも緊張してしまう生徒も多い。全ての受験生が見込み通りになるわけではない。

このように大きなメリットもある一方で、慎重に考えなければならないのが共通テスト利用入試だ。自分にとってベストの受験日程になるように、じっくり考えよう。

最後に一言、現役生の成績はここからまだまだ伸びる。頑張れ受験生!
【神奈川新聞社発行 エイチピー2020年12月号に掲載】

臨海セミナー大学受験科 岡村 優介

座右の銘:夢を求め続ける勇気さえあれば、すべての夢は実現できる

高校生にとって大学入試の英語は非常に難しいもので、何をどのように勉強すればいいのかよくわからないと思っている生徒さんは大変多いです。
しかし、大学入試に向けて取り組まなければならないことはとても単純なことだったりします。
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