目標がなくても「勉強」という投資をしよう

過去を振り返って自己分析をしよう

皆さんは高校卒業後の進路をどれくらい決めているだろうか。自分の将来を決める進路決定であるので、大切な決断であることは言うまでもなく、大学に進学する人は学部・学科をあらかじめ決めた上で受験に臨む必要があり、さらに同じ大学であってもその学部・学科によって入試難易度が異なるので、慎重に決定しなければならない。今の段階で、自分の夢や目標がはっきり決まっている人はそれに向けての努力を進めていけばよいが、まだ目標を決めることができていない人も多くいるのではないだろうか。

 まだ将来の進路が決まっていない人は、自分の過去を振り返ってみるとよい。小さい頃に熱中していたことや頑張ったことを思い出してみると、意外と共通点があるものだ。なぜそれに熱中することができたのかを考えることもヒントになる。また、逆に興味が持てなかったことを考えて、それに関わる進路を外していくことも一つの方法だ。どちらにせよ、過去から現在の自分には何かの共通点やつながりがある。当然それは未来にもつながっていくはずだ。

高校生の皆さんが決めるものは遠い将来の夢でなくてもよく、もっと近い将来のイメージでもよい。人生設計を考えるよりも、1年後や2年後にどうなっていたいかを考えることが身近な目標設定につながるかもしれない。ある日突然、夢や目標が思いつくことは多くないだろうから、行動を始めてみてほしい。

将来の自分のために「投資」を

そのように考えていく中で、最初はおぼろげであっても、自分の将来の目標や方向性が見えてくることがある。その時の将来の自分が見つけた夢を実現させるために、高校生の皆さんは今から努力を地道に続けて欲しいと思う。私は大学受験に関わる仕事をしているので、どうしても勉強の話になってしまうが、自分の志望校がやっと決まったときに、そのときの成績が理由でせっかく見つけた志望校を最初からあきらめてしまう高校生を多く見てきた。先に述べた通り、自分の目標が定まっていない段階で努力を重ねることは容易ではない。ただ、それを理解して努力をしておいてほしいのだ。

誰しもいつか、自分の目標をきっと見つける。将来の自分のために、「勉強という投資」をしておくのはどうだろうか。まだ行動できていないと感じる人がいれば、この夏をそのきっかけにしてほしい。

【神奈川新聞社発行 エイチピー2021年6月号に掲載】

臨海セミナー大学受験科 岡村 優介

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