模擬試験の活用方法

模試は受けた方がいいの?

「次の模試は受けた方がいいですか?」と、低学年の生徒からよく聞かれる。模試に向けた勉強をまだしていないから受けても意味があまりないのではないか、と考える生徒の気持ちはわかるが、どのような学習状況であっても模試は必ず受験するようにしてほしい。

模試をペースメーカーにしよう

今1年生、2年生の生徒さんは、大学入試をイメージしようと思っても、少し遠い将来のことに感じてしまい、実感につながらないという人も多いのではないだろうか。そのため、模試を中間的なペースメーカーや目標にしていくのがよいのではないかと思う。具体的な点数や偏差値を目標にできる人はそれでよいし、そこまでの目標を立てられなくても、この分野の問題は解けるようにする、とかこの単元は全問正解を目指す、という内容でもよい。以前の記事でも触れたように、何かしらの目標を持つことで行動につながっていくものだ。この記事を読んでいる人は、次の模試に向けて自分の目標をぜひ立ててみてほしい。

模試は「結果」より「分析」

模試を受け終わったら、自己採点をする習慣をつけよう。結果が返却されるまで多少の時間がかかるので、自己採点は模試のあとすぐに行ったほうがよい。解説冊子がすぐに手に入るなら、間違った問題の解説を見て、自分のノートに解答を再現してみよう。解けなかった問題をまとめて、自分だけの問題集を作ることもよいだろう。英語であれば単語帳のようにまとめても役に立つ。

 まだ勉強していないところで点数を落としてしまっている分には構わない。しかし、勉強したはずのところで不正解だった場合は、その原因はきちんと分析をしておくようにしよう。きちんと理解できていなかった分野があるかもしれないし、演習時間が足りなかったのかもしれない。この反省を次の模試に生かせばよい。模試の結果が手元に届くとどうしても偏差値や判定に目が行くが、本当に大切であることは結果そのものではなく、的確な分析と反省である。

模試の結果を生かすためには、当然ながらまず模試を受験しなければならない。きちんと受験するようにしよう。

【神奈川新聞社発行 エイチピー2021年9月号に掲載】

臨海セミナー大学受験科 岡村 優介

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